TMCL-IDE

TMCL-IDEは、Trinamic Motion Control Language-Integrated Development Environmentの略称で、ADI Trinamicのモジュールとチップを使用したアプリケーションを開発するための統合開発環境です。このGUIが備えるツールを利用して、パラメーターを簡単に設定したり、リアルタイムでデータを視覚化したり、TMCLを使用したスタンドアロン・アプリケーションの開発とデバッグを行うことができます。

TMCL-IDE

「TMCLは非常に柔軟な言語です。このことは、短期間で開発を終わらせる必要がある一方で柔軟性を保ちたい場合に、重要なポイントとなります。これは私たちにとって非常に重要です。なぜなら、あるソリューションを試して、それが適切なソリューションではなかった場合も、ハードコーディングされていないためコンポーネントの動作を簡単に変更して適応させることができるからです」。

Jonathan Aubert氏(Andrew Alliance、電子工学エンジニア)

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無料で使いやすいGUI

ADI Trinamicの無料で使いやすいGUIは、業界をリードするADI Trinamicソリューションに基づくアプリケーション開発に最適です。この柔軟な統合開発環境では、ウィザードの手順に従ってダイレクト・モードのコマンドを使用でき、データの記録と保存に加え、リアルタイムの動作をグラフに視覚化して監視できます。すべての設定を簡単にエクスポートして、お客様独自のファームウェア・プロジェクトで使用できます。モーション・コントロール専用の開発プログラムは、簡単なコマンドを使用することでモーション・コントローラのすべての関連パラメータを配置して設定できるため、ファームウェアとアプリケーションの開発を加速できます。

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Windows Signed Driver icon

一般的なインターフェースのサポート

ADI Trinamicのモジュールまたは評価用ボードは、USB、RS-232、RS-485、CAN、更にADI Trinamicリアルタイム・モニタリング・インターフェース(RTMI)など、様々なインターフェースを使用して接続できます。USBインターフェースを備えた製品の場合、USBで直接接続できます。TMCL-IDEが製品を自動的に認識します。RS-232、RS-485、CANのいずれかのインターフェースを備えたモジュールの場合、対応するインターフェースをPCにインストールする必要がありますが、その際には数多くの標準的な既製インターフェースを使用できます。また、リアルタイム・モニタリングとオンザフライ・デバッグを可能にするRTMIインターフェースをサポートする一部の製品では、USB-2-RTMIアダプタが必要です。

Linux関連資料

TMCL-IDEをLinuxで使用するには、ADI Trinamicセットアップ・ガイドをダウンロードしてください。フォルダを解凍してソフトウェアをアップデートする方法と、Linuxで使用する際の便利なヒントが1ページで説明されています。

Linuxセットアップ・ガイド

TMCM-CANopen

TMCM-CANopenは、ADI TrinamicのすべてのCANopenモジュール用ツールで、TMCL-IDと同じCANインターフェースをサポートしています。TMCL-IDEが他のすべてのモジュール用に提供しているのと同様に、CANopenツールもCANopenモジュール用に使いやすさを提供し設計サイクルを短縮します。すべてのCANopenオブジェクトに簡単にアクセスでき、プロファイル位置決めモード、プロファイル速度モード、原点復帰モードなどの標準CiA-402モードの使用を簡素化します。CANopenオブジェクトのグラフィカルなモニタリングなど、より洗練された機能も統合されているため、CANopenモジュールのセットアップや微調整が1-2-3のように簡単に行えます。

ダウンロード

TMCLAsm

TMCLAsmは、TMCLが実行されるすべての製品に対応したコマンド・ライン・ツールで、TMCLプログラム・ファイルをバイナリ・ファイルに変換できます。この機能はTMCL-IDEにも統合されています。TMCL-IDEの場合、TMCL Creatorを使用してバイナリ・ファイルに出力するように選択することができますが、TMCLAsmを使用すると、ADI Trinamicが提供している標準プログラムを使用せずに、TMCLプログラムをコンパイルして多数のTMCLモジュールを一度に自動的にプログラムする必要がある運用環境に対応できます。

TMCLAsm Icon

TMCLAsmのダウンロード

TMCL-IDEでグラフとログ・データを使用する方法

TMCL-IDEの詳細