MAX2982

電力線トランシーバMAX2982は最新CMOS設計技術を使って、最高レベルの性能、柔軟性、および動作温度範囲を低コストで提供しています。この高集積設計はメディアアクセス制御(MAC)および物理(PHY)層をシングルデバイスに組み合わせています。デジタルベースバンドMAX2982とその対となるデバイスであるラインドライバ内蔵アナログフロントエンド(AFE)のMAX2981はHomePlug^® 1.0 Powerline Alliance Specificationに完全準拠する完全な高速電力線通信ソリューションを提供します。

MAX2982は、産業環境に高信頼性ブロードバンド通信を提供します。PHY層は、84キャリアOFDM変調エンジンとフォワードエラー訂正(FEC)ブロックから成ります。OFDMエンジンは、4つの動作モード、DBPSK、DQPSK (1/2レートFEC)、DQPSK (3/4レートFEC)、およびROBOの1つで信号を変調可能です。MAX2982は-1dBのSNR性能を堅牢な動作モードであるROBOモードで実現し、過酷な産業ライン条件での通信を維持します。さらに、高度のナローバンド干渉除去回路は妨害信号に対する耐性を提供します。

MAX2982は、ARM946E-S^™マイクロプロセッサを集積化することで柔軟性を増し、機能性向上、世界の規制準拠、およびテスト容易性の改善を可能にします。スペクトル整形、およびノッチングプロファイルのオプションによって、比類のないレベルのフレキシビリティをシステム設計に与えます。加えて、MAX2982は自動チャネル適応と干渉除去の特長を備えているため、際だった性能が保証されます。プライバシーはキー管理のハードマクロのDES暗号化によって提供されます。

MAX2982は、IEEE^® 802.3規格MII (Media Independent Interface)、RMII (Reduced Media Independent Interface)、マイクロコントローラへの直接インタフェースをサポートする同期FIFO、10/100イーサネットMACに対応しています。これらのインタフェースおよび規格の準拠によって、監視および制御ネットワークの構成が容易になります。応答時間が早く、温度センサーが内蔵されているので、MAX2982は、電力線のリアルタイム制御の優れたソリューションになります。MAX2982は、-40℃～+105℃の温度範囲で動作し、128ピンの鉛フリーLQFPパッケージで提供されています。

アプリケーション

• 共有同軸/銅線上ブロードバンド
• ビルオートメーション
• 産業用オートメーション
• モータ制御
• 遠隔監視および制御