ADBMS2952

ADBMS2950とADBMS2952はバッテリ・パック・モニタ、ADBMS2951はリンク・モニタで、電気自動車やハイブリッド自動車およびその他の電流／電圧検出アプリケーションに適しています。ADBMS2950とADBMS2952は、オフセットが非常に小さいシャント抵抗での電圧降下を検出することにより、バッテリ・パックに流出入する電流を測定します。

ADBMS2950とADBMS2952は、デジタル閾値コンパレータを備えた高速過電流ADCを使用して過電流状態も検出し、遅延が最小限の過電流専用アラート・ラインを通じて結果を通知します。

ADBMS2950/ADBMS2951/ADBMS2952は、外部センサーまたは抵抗分圧器からの電圧を測定するための、合計12個の内部でバッファされた高インピーダンス入力を備えており、パック電圧、温度、HVリンク電圧、シャーシ絶縁の測定や、コンタクタやヒューズの状態監視が可能です。

オープンドレインまたはプッシュプルをサポートする6個のデジタル出力（GPO）を使用すると、高電圧トランジスタを制御して、外部抵抗分圧器を切り離すことができます。4個のデジタルGPIOは、I²CまたはSPIコントローラ・インターフェースとしての動作も可能にし、外部EEPROMまたは他のシリアル・ペリフェラルのアドレス指定を行うことができます。

ADBMS2950およびADBMS2951の内蔵シリアル・インターフェースは、ホストへのSPI通信または絶縁型isoSPI通信用に構成できます。追加のisoSPIポートを使用すると、ADBMS2950およびADBMS2951デバイスをデイジーチェーン接続でき、オプションで、ADBMS683xセル・モニタを使用して拡張できます。ADBMS2952はSPI通信のみをサポートしています。

アプリケーション

• 電気自動車およびハイブリッド電気自動車
• バックアップ・バッテリ・システム
• グリッド蓄電システム