ADBMS6948
新規設計に推奨16チャンネル、バッテリ・パック監視システム
製品の詳細
- セル電圧測定
- 最大16セルのチャンネル
- 並列冗長アーキテクチャ
- パッシブ・セル・バランシング:セルあたり最大300mA
- ライフタイム全体の4.2Vでの合計測定誤差(TME):<2mV
- パック電流測定
- 冗長性を備えた個別の双方向チャンネル
- 専用の電荷量測定/クーロン・カウンタ
- ダイナミック・レンジ:±131mV
- 分解能:1µV/ビット
- オフセット:ライフタイム全体で1µV
- ゲイン誤差:ライフタイム全体で0.1%
- 同期パック電流およびセル電圧の測定
- 短絡/過電流検出
- 応答時間:<2µs
- 検出時間と閾値を設定可能
- MOSFET/コンタクタ制御の専用出力
- 冗長測定、アルゴリズム、フォルト・ピン
- 10個の汎用I/O(GPIO)チャンネル
- セル温度と基板温度の測定
- パック、負荷およびシステムの診断測定
- ライフタイム全体のTME:<3.3mV
- キーオフ状態に対応した低電力監視
- 専用のフォルト出力ピン
- オーバーシュート、アンダーシュートおよび時間勾配の閾値が設定可能
- セル電圧、パック電流およびGPIO電圧の測定
- 測定可能期間が設定可能
- 独立型の連続時間過電流保護
- 4線式SPI 4MHz通信インターフェース
- パッケージ:64ピンQFN-SS
- AEC-Q100認定を取得
ADBMS6948は、業界初の並列測定アーキテクチャを搭載したマルチセル・バッテリ・モニタです。最大16個の直列接続バッテリ・セルを、全温度範囲とライフタイム全体で3mV未満のTMEで測定します。並列測定アーキテクチャにより、このカテゴリにおける外付け部品のコストを最低限に抑えられます。ADBMS6948は、電圧、電流、温度および過電流の検出に冗長性を付与した業界唯一のバッテリ管理システムです。セル電圧測定の入力範囲が−2.0V~5.5Vのため、ADBMS6948は、バッテリの大半の化学組成に適したシステムになっており、バス・バーの両端間の電圧の測定が可能です。16個のセルはすべて、2つの個別のA/Dコンバータ(ADC)であるC-ADCとS-ADCを用いて、それぞれ同時測定と冗長測定ができます。これらのADCのサンプリング・レートは4.096MHzで、変換時間は最大1ミリ秒です。後続のプログラム可能なデジタルIIRフィルタにより、より高度なノイズ低減が可能になります。
ADBMS6948は、クラス最高の双方向電流測定機能も内蔵しています。入力オフセット電圧が1µV、ゲイン誤差が0.1%の外部検出抵抗の両端の電圧降下をライフタイム全体で測定することにより、バッテリ・モジュールに出入りする電流を測定します。追加の電流チャンネルADCは、セル電圧測定との同期が可能です。この並列、同期および高精度の電圧・電流測定を組み合わせることで、マイクロ・コントローラ・ユニット(MCU)で充電状態(SOC)、電力状態(SOP)および劣化状態(SOH)の精密な判定ができます。ADBMS6948は、クーロン・カウンタも内蔵しているため、MCUのオーバーヘッドを軽減して、SOCを高精度に判定できます。
ADBMS6948には、過電流応答時間が2マイクロ秒より短い過電流(OC)検出機能を内蔵した唯一のリチウムイオン・セル・モニタも搭載しています。専用の過電流ピンを用いて、外部スイッチのドライバに接続し、本システム内でそのスイッチを制御できます。ADBMS6948の応答時間が2マイクロ秒より短い専用OCピンにより、配電ユニットの保護デバイスに対してより低級の定格部品が使用可能になります。ADBMS6948のOC検出アルゴリズムでは、従来のコンパレータ・ベースのOC検出の制約(短時間のグリッチを受けたOCイベントの検出ができず、高負荷条件下で誤検出する)を考慮に入れています。ADBMS6948のOC検出アルゴリズムは、そのエネルギー領域で動作します。このアルゴリズムでは、電流の測定値を用いて、MOSFETで発生する熱を決定します。追加の熱モデル・パラメータを使用すると、このアルゴリズムがFETの温度上昇を算出し、OC条件を決定します。
ADBMS6948には低電力監視(LPM)機能もあり、これにより、MCUがスリープ状態にある場合でも熱暴走を防止できます。ADBMS6948は、このモードでのセル電圧、セル温度およびパック電流を測定するだけでなく、各セル電圧の変化率(dV/dt)、接続された各バッテリの温度の変化率(dT/dt)、パック電流の変化率(dI/dt)も監視するため、熱暴走パラメータの早期検出が可能です。ADBMS6948は、セル電圧、セル温度またはデルタ測定のいずれかでの事前設定された過大閾値または過小閾値のいずれかに違反した場合、専用のFAULTBピンで割り込みを生成します。
ADBMS6948には追加のアナログ電圧チャンネルもあり、これを用いると、外部NTCを介した温度の測定と、DCリンク電圧およびスイッチ/FETの診断測定が可能です。ADBMS6948は、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)を備えており、設定、測定トリガおよびリードバックの最大動作周波数は4MHzです。ADBMS6948には、バッテリ・スタックからの直接給電、または個別電源からの給電が可能です。ADBMS6948は、個別のパルス幅変調(PWM)デューティ・サイクル制御と非連続セルごとの最大300mAの放電電流によるパッシブ・バランシングを備えています。その他の機能には、内蔵5Vレギュレータと、消費電流を4µAに低減するスリープ・モードがあります。
アプリケーション
- マイルド・ハイブリッド電気自動車
- 電動二輪車および三輪車
- 四輪電気自動車用補助バッテリ
- バックアップ・バッテリ・システム
- 蓄電システム(ESS)
ドキュメント
データシート 1
秘密保持契約(NDA)をリクエスト
技術文書一式は、秘密保持契約(NDA)の締結後にご利用いただけます。
秘密保持契約(NDA)をリクエストビデオ 1
Analog Dialogue 6
これは最新改訂バージョンのデータシートです。