AD831
製造中ミキサー、500MHz、低歪み、高性能
製品の詳細
- 2重バランスのミキサ
- 低歪み
+24dBmの3次インターセプト(IP3)
+10dBmの1dB圧縮ポイント - 低いLOドライブ特性:-10dBm
- 消費電力をプログラム可能
- 帯域幅
500MHzのRFおよびLO入力帯域幅
250MHzの差動電流IF出力
DCから200MHzのシングル・エンド電圧IF出力
- 単一またはデュアル電源動作
すべてのボートをDCカップリング
最低周波数限度なし-DCから動作
AD831は、低歪み、広ダイナミックレンジのモノリシック・ミキサーです。HFおよびVHFのレシーバでのRFからIFへのダウンコンバージョン、DMR基地局の第2ミキサー、ダイレクトからベースバンドへの変換、直交変復調、超音波イメージングのドップラー信号のシフト検出などの用途に適しています。ミキサーはLOドライバとローノイズ出力アンプを内蔵し、消費電力と3次インターセプト・ポイントはいずれもユーザ設定が可能です。
AD831は、-10dBmのLO電力入力で+24dBmの3次インターセプト・ポイントを実現します。このためシステム・パフォーマンスが向上するほか、高消費電力のLOドライバの必要性やそれに付随するシールドや分離の問題がなくなることから、システム・コストが受動ミキサーよりも低くなります。
RF、IF、およびLOの各ポートには、±5Vの電源で動作している場合はDCまたはACで、単電源(9V以上)で動作しているときはACで結合できます。ミキサーは最大500MHzのRF入力とLO入力で動作します。
IF出力は、差動電流出力またはシングル・エンド電圧出力が可能です。差動出力は一対のオープンコレクタから得られ、トランスまたはコンデンサのAC結合によって250MHzの出力帯域を提供します。ダウンコンバージョンを行う際には、これらの出力の間に1つのコンデンサを接続することでローパス・フィルタを形成し、ミキサーのコアにおいて高調波を直接低減することで出力に対するフィルタリングを簡素化します。直交振幅変調器またはイメージ除去ミキサーに使用するときは、AD831を2個接続することで両者の差動電流出力が合成できます。
内蔵のローノイズ・アンプはシングル・エンド電圧出力を行い、フィルタ、50Wアンプ入力、A/Dコンバータなどの低インピーダンス負荷を駆動できます。小さい信号帯域は200MHzを超えます。OUTピンとFBピンの間に抵抗器を1個接続することで、ゲインを設定できます。アンプのDCオフセットが小さいため、AD831は、ダイレクトからベースバンドへの変換や直交振幅復調などの直接結合のアプリケーションに使用することができます。
AD831のSSBノイズ・フィギュアは、出力アンプと最適ソース・インピーダンスを使用した場合、70MHzで10.3dBです。受動ミキサーと異なり、挿入損失がなく、外付けのダイプレクサや受動的な終端は必要ありません。
バイアスがプログラム可能であることから、1dB圧縮ポイントと3次インターセプト・ポイントを下げて消費電力を低減することができます。この機能により、ダイナミックレンジと消費電力のトレードオフが可能になります。たとえばセルラ基地局や双方向無線の基地局で第2ミキサーとして使用した場合でも消費電力の低減が可能であり、受動的なソリューションに比べて大きな性能向上を図ることができます。
ドキュメント
データシート 1
評価用設計ファイル 1
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
ツールおよびシミュレーション
ADIsimRF
ADIsimRFは使いやすいRFシグナル・チェーン計算ツールです。最大50段までのシグナル・チェーンについて、カスケード・ゲイン、ノイズ、歪み、消費電力を計算し、プロット、エクスポートが可能です。ADIsimRFには、アナログ・デバイセズのRFおよびミックスド・シグナル部品のデバイス・モデルの広範なデータ・ベースも含まれています。
ツールを開くADIsimPLL™
ADIsimPLLは、アナログ・デバイセズの新しい高性能PLL製品の迅速で信頼性の高い評価を可能にします。これは、現在利用できる最も包括的なPLLシンセサイザ設計およびシミュレーション・ツールです。実施されるシミュレーションには、PLL性能に影響を与える重要な非線形効果がすべて含まれます。ADIsimPLLは、設計プロセスから1回以上の反復作業を削除し、設計から市場投入までの時間を短縮します。
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