AD8278

AD8278とAD8279は、高性能、低消費電力の両方を必要とし消費電力が重要なアプリケーションでの高精度信号処理向けの汎用ディファレンス・アンプです。AD8278とAD8279は優れたコモンモード除去比（80dB）と広帯域を備えており、電源電圧を超えるような入力信号の増幅を提供します。内蔵の抵抗器は、優れたゲイン精度と高いCMRR（コモンモード除去比）を実現するためにレーザートリミングされています。また同時に並外れて低い、温度に対するゲイン・ドリフトを備えています。

このアンプのコモンモード範囲はおおよそ電源電圧の3倍まで（G＝½）拡張されており、高いコモンモード電圧範囲を必要とするような単電源アプリケーションには最適な製品です。内部の抵抗と入力のESD回路はまた、オペアンプにかかる過電圧保護を提供します。

AD8278とAD8279はG＝½またはG＝2のディファレンス・アンプとして使うことができます。また、−½、－2、＋3、＋2、＋1½、＋1、＋½のゲインを持った高精度シングルエンドの非反転と反転回路としての接続構成ができます。AD8278とAD8279は、デスクリート回路より小型サイズ、低価格で優れた性能を備えた高集積、高精度ソリューションを提供します。

AD8278/AD8279は単電源（2.0V～36V）または両電源（±2V～±18V）で動作します。最大静止電流は200µAですので、バッテリ動作の携帯システムに適しています。同等な性能を持ったユニティーゲイン（G＝1）のディファレンス・アンプに関しては、AD8276とAD8277のデータシートを参照してください。

AD8278は省スペースの8ピンのMSOPパッケージとSOICパッケージ、AD8279は14ピンSOICパッケージを採用しています。両者とも仕様は工業温度範囲－40～＋85℃にわたって規定されており、完全RoHS適合で供給されています。

アプリケーション