AD7225

AD7225は、出力バッファ・アンプ付きの4個の8ビット電圧出力D/Aコンバータ（DAC）とインターフェース・ロジックを1つのモノリシック・チップ上に搭載しています。D/Aコンバータには、それぞれ個別に電圧リファレンス入力ピンがあります。このデバイスの規定性能を完全に達成するために、外部調整を行う必要はありません。

ダブルバッファ・インターフェース・ロジックは、各チャンネルに用意されている入力レジスタとDACレジスタの2個の8ビット・レジスタで構成されます。A0とA1の制御入力を使用して、WRがローになるときにデータをロードする入力レジスタを決定します。DACレジスタに保持されるデータのみが、各コンバータのアナログ出力を決定します。ダブルバッファ動作を実行するため、LDACの制御によって4つのD/Aコンバータ出力のすべてを同時にアップデートすることが可能です。ロジック入力はすべてTTLおよびCMOS（5V）レベル・コンパチブルであり、制御ロジックはほとんどの8ビット・マイクロプロセッサの動作速度に対応します。

両電源の使用時に、＋2～＋12.5Vの範囲の入力リファレンス電圧に対して規定性能を保証します。また、＋10Vの電圧リファレンスを使用する単電源動作についても同様に仕様規定しています。出力バッファ・アンプはすべて、2kΩ負荷に対して＋10Vの電圧を生成できます。

AD7225は、高速のデジタル・ロジック回路と高精度のアナログ回路を同一のチップ上に集積化するために特別に開発された全イオン注入の高速リニア・コンパチブルCMOS（LC²MOS）プロセスで製造されています。