ADRF8851
新規設計に推奨低消費電力、2.4GHz、ワイヤレス・システム・オン・チップ
製品の詳細
ADRF8801/ADRF8851は、2.4GHzの工業・科学・医療用(ISM)バンド無線と組み込みマイクロコントローラ・ユニット(MCU)サブシステムを備えた、低消費電力の統合システム・オン・チップ(SoC)です。
ADRF8801/ADRF8851は、バッテリ・セル監視チップとバッテリ管理システム(BMS)コントローラ間のワイヤレス通信を提供します。ワイヤレス・バッテリ管理システム(wBMS)では、ADRF8801ノードがバッテリ・セルに配置され、バッテリ・セル・モニタからセンサー・データを受信します。これらのノードがデータを無線でADRF8851のネットワーク・マネージャに送信し、マネージャはデータをBMSコントローラに提供します。ADRF8851のネットワーク・マネージャは、ノードのネットワークを構成し、通信プロトコルを管理します。
内蔵のMCUでは、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)、組み込みフラッシュ・メモリ、ワンタイム・プログラマブル(OTP)メモリ、およびアナログ・サブシステムが統合され、クロッキングとリセットを実現します。
ADRF8801/ADRF8851は、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)、汎用入出力(GPIO)ポート、ユニバーサル非同期レシーバー/トランスミッタ(UART)、Joint Test Action Group(JTAG)ポートなど、豊富なペリフェラル一式に加え、温度センサーも備えています。
ADRF8801/ADRF8851は、読出し専用メモリ(ROM)に格納されたソフトウェアを使用してセキュア・ブートを実現し、ハードウェアで高速化された256ビットの楕円曲線暗号(ECC-256)エンジンを使用して次のブート・ステージを認証します。その他のハードウェア支援機能による暗号化には、128ビットの高度暗号化規格(AES-128)、256ビットの高度暗号化規格(AES-256)、セキュア・ハッシュ・アルゴリズム256(SHA-256)があります。ADRF8801/ADRF8851では、オンチップで生成され、オンチップ・ハードウェアのみにアクセス可能なルート暗号化キーで保護された鍵の保存を提供できます。これらのデバイスには真性乱数ジェネレータ(TRNG)が組み込まれており、米国標準技術局(NIST)認定の確定的なランダム・ビット・ジェネレータ(DRBG)にシード値を提供するために使用されます。また、ADRF8801/ADRF8851は、ロールバック保護を使用した安全なファームウェア更新もサポートしています。フィールド内OTPメモリを備えており、デバイスを展開する準備ができたら、デバッグ・ポートのアクセス制御とメモリ・アクセスを有効にできます。
ADRF8801/ADRF8851は、オンチップの低ドロップアウト(LDO)レギュレータを搭載しており、3.3V(公称値)の単電源によってデバイスに電力を供給できます。この電源は、高電圧バスまたは12Vのバッテリからステップダウンする外部パワー・マネージメントIC(PMIC)から提供されます。
ADRF8801/ADRF8851はそれぞれ、40MHzの水晶発振器1基を使用して、システムに正確なタイミングを提供します。
ADRF8801/ADRF8851は、7mm × 7mmサイズの48ピンLQFP_EPパッケージを採用しています。ピンを含めたサイズは9mm × 9mmです。
アプリケーション
- ワイヤレス・バッテリ管理システム
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