ADRF6612
製造中止パッシブ・レシーブ・ミキサー、デュアル、700MHz~3000MHz、PLLおよびVCO内蔵
製品の詳細
- RF周波数700MHz~3000MHz連続
- LO周波数:200MHz~2700MHz、高域または低域側注入
- IF範囲:40MHz~500MH
- パワー変換ゲイン:9.0dB
- SSBノイズ指数:11.3dB
- 入力IP3:30dBm
- 入力P1dB:10.6dBm
- 標準LO入力ドライバ:0dBm
- シングルエンド50ΩのRFポート
- シングルエンドまたはバランスLO入力ポート
- 全ての機能を制御できるシリアル・ポート・インターフェース(SPI)
- 7mm×7mmの露出パドル付き48ピンLFCSPパッケージを採用
ADRF6612はPLL、VCOを内蔵したデュアルRFミキサー+IFアンプです。この製品は革新的なブロードバンド、矩形波リミットのLOアンプを使って、700MHz~3000MHzの前例のないRF帯域幅を実現しています。従来のナローバンド・サイン波のLOアンプ・ソリューションとは異なり、この製品は、FR入力よりも高い、あるいは低い極めて広い帯域にわたるLOを入力できます。LOアンプにエネルギー・ストレージ素子を使用していないので、LO周波数が下がるとともにDC電流の消費も減少します。
ADRF6612はRFおよびLOバランス回路を内蔵し、高い直線性、ダブル・バランスされたパッシブ・ミキサー・コアを用いているので、シングルエンド動作が可能です。内蔵のRFバランは700MHz~3000MHzのRF入力周波数範囲にわたって最適な性能を発揮します。パッシブ・ミキサーはバランスをとった配置となっているので、LOからRFへ、また、LOからIFへのリーケージ性能、RFからIFへのアイソレーション特性、全RF帯域幅にわたるインターモジュレーション性能が極めて優れております。
このバランスのとれたミキサー・コアは極めて高い入力リニアリティを備えているので、ダイナミック性能を劣化させる可能性のあるインバンドのブロッキング信号が存在するような厳しい広帯域アプリケーションで使うことができます。ブロッキング条件化でのノイズ性能は、ナローバンドのパッシブ・ミキサーと同等です。パッシブ・ミキサー・コアの後には高い直線性のIFバッファ・アンプが内蔵されていて、パワー変換ゲインが標準9dBあるので、広範囲の出力インピーダンスに一致させることができます。
PLLのアーキテクチャはインテジャーNとフラクショナルNの動作に対応しており、12MHz~320MHzの範囲の任意の外部リファレンス入力を使って全LO周波数範囲の200MHz~2.7GHzを生成できます。外付けループフィルタによって位相ノイズ対アクイジション時間のトレードオフに関する柔軟性が高まります。フラクショナルNモードでフラクショナル・スプリアスを軽減するために、シグマ・デルタ(Σ-Δ)変調器はVCOの後のプログラマブル・デバイダを制御します。VCOは複数のVCOコアで構成されています。
ADRF6612の全ての機能は、3線のシリアル・ポート・インターフェースで制御されるので、最小の外部部品で最適な性能が得られます。
ADRF6612は高性能ICプロセスのBiCMOSを使って製造されています。この製品は小型7mm×7mm、48ピンLFCSPパッケージを採用し、-40~+85℃の温度範囲にわたって動作します。評価ボードも提供しています。
アプリケーション
- マルチ・バンド / マルチ・スタンダードのセルラ・ベース・ステーション・ダイバシティ
- 受信器
- ワイドバンド無線リンク・ダイバシティ・ダウン・コンバータ
- マルチモード・セルラ・エクステンダとピコセル
ドキュメント
データシート 1
ユーザ・ガイド 1
技術記事 1
評価用設計ファイル 1
製品選択ガイド 1
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
ツールおよびシミュレーション
ADIsimRF
ADIsimRFは使いやすいRFシグナル・チェーン計算ツールです。最大50段までのシグナル・チェーンについて、カスケード・ゲイン、ノイズ、歪み、消費電力を計算し、プロット、エクスポートが可能です。ADIsimRFには、アナログ・デバイセズのRFおよびミックスド・シグナル部品のデバイス・モデルの広範なデータ・ベースも含まれています。
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