製品概要

機能と利点

  • ADSP-21569プロセッサ400ピン17 x 17mm BGA
  • 8Gb DDR3メモリ、512Mb SPIフラッシュ、1GbオクタルSPIフラッシュ
  • オーディオ・インターフェース(ADAU1979クワッドADC、ADAU1962A 12チャンネル24ビットDAC、診断機能付きADAU1977クワッド・マイクロフォンADCを含む)
  • 12個のRCAコネクタ、12個の出力または8個の出力/4個の入力
  • AD2428 – A2B®(オートモーティブ・オーディオ・バス)トランシーバー
  • USB - UARTインターフェースおよびEI3拡張インターフェース
  • ICE-1000エミュレータ付きデバッグ・インターフェース
  • CrossCore® Embedded Studio EZ-KITのライセンスとICE-1000エミュレータ

ADSP-2156xファミリ:概要と比較

製品概要

ADZS-21569-EZKITは、確定的な低遅延リアルタイム・オーディオ処理が求められるオートモーティブおよびコンスーマ/プロ向けオーディオ・アプリケーションで、没入型のオーディオ/サウンド・エクスペリエンスを提供するADSP-2156x SHARCオーディオ・プロセッサ・ファミリ(ADSP-21562/21563/21565/21566/21567/21569)の評価とラピッド・プロトタイピング用に設計されています。ADSP-2156xファミリは、SHARC+ DSPアーキテクチャをベースにした、シングル・コアの32ビット/40ビット/64ビット浮動小数点プロセッサです。複数のピン互換構成(400MHz~1GHz)と複数のオンチップ・メモリ・オプションを提供し、柔軟なオーディオ・コネクティビティと性能の拡張性を備えています。ADSP-2156xプロセッサは、オートモーティブ・グレード、コンスーマ・グレードの両方で400ボールCSP_BGA(17mm x 17mm、0.8mmピッチ)と120ピンLQFPパッケージ(14mm x 14mm)のオプションで提供されているため、柔軟な設計が可能で、動作温度範囲全体で熱効率の高いコンパクトな設計を実現できます。ADSP-2156xファミリでは、最大1.6MBのオンチップの大容量SRAMにより、オーディオ処理性能が向上して外部メモリが不要になり、複数の種類のシングルチップLQFPパッケージでシステム・コストを最適化できます。コア速度で動作する、強化されたオンチップ・ハードウェアFIR(有限インパルス応答)およびIIR(無限インパルス応答)フィルタ・アクセラレータにより、全体的なシステム・コストを削減しながら処理能力を大幅に向上します。革新的なデジタル・オーディオ・インターフェースと内部バスを備えた強力なDMAシステムは、低遅延リアルタイム・オーディオ処理に欠かせない入出力(I/O)ボトルネックを解消します。オプションのDDR3/L接続(BGAの場合)を利用すれば、システム設計の手間が減り、アプリケーションを拡張しやすくなります。

EZKITには、必要なハードウェアがすべて付属しているため、実体感のある3Dサウンドとパーソナル・オーディオ・ゾーン、オートモーティブ・アクティブ・ノイズ・キャンセレーション(ANC)やロード・ノイズ・キャンセレーション(RNC)、音声ベースのユーザー・インターフェースと車内通信(AEC/NR &マイクロフォン・ビームフォーミング機能)、エンジン・サウンド・シンセシス(ESS)、電気自動車の警告サウンド・システム(EVWSS/AVAS)など、幅広いアプリケーション向けにすぐに評価と迅速なプロトタイピングを開始することができます。その他のアプリケーションには、プロフェッショナル・オーディオおよびサウンドバー/ホームAVR(3Dオブジェクトおよびマルチチャンネル・オーディオを使用)などがあります。

この評価用ボードをCrossCore® Embedded Studio(CCES)開発ツールと組み合わせて使用して、ADSP-2156xオーディオ・プロセッサの機能をテストし、ソリューションの市場投入までの時間を短縮できます。開発環境は、次のような高度なアプリケーションのコード開発とデバッグを容易にします。

  • C++、C、およびアセンブリで書かれたアプリケーション・プログラムの作成、コンパイル、アセンブル、およびリンク
  • アプリケーション・プログラムのロード、実行、ステップ実行、一時停止、およびブレークポイントの設定
  • データおよびプログラム・メモリの読出しと書込み
  • コアおよび周辺機器レジスタの読出しと書込み

ADSP-2156xファミリ:概要と比較

ソフトウェア

製品ダウンロード

ADZS-21569-EZKIT Board Support Package - Current Release (Rev. 1.0.1)

ソフトウェア開発ツール

CCESは、アナログ・デバイセズのBlackfin®、SHARC®、Arm®の各プロセッサ・ファミリ向けに用意された、世界トップクラスの統合開発環境(IDE)です。

CrossCoreユーティリティは、Cortex-Mプロセッサで使用するための複数のユーティリティを提供します。これらのユーティリティは、以前はIARおよびKeilツールチェーン用にさまざまなボード・サポート・パッケージ内で配布されていましたが、現在はメンテナンス上の利便性を考慮してこの製品にまとめられています。

ミドルウェア

ADSP-SC5xxプロセッサ・ファミリ向けのLinuxカーネルおよび開発ツール
アナログ・デバイセズのプロセッサ向けFreeRTOSは、アナログ・デバイセズのプロセッサ用のリアルタイム・オペレーティング・システムです。

ハードウェア (1)

Emulator Hardware