LTC1094

H（メタルキャン）、J（セラミック）、K（メタルキャン）パッケージではすでに廃品になっています。

LTC1091/LTC1092/LTC1093/LTC1094の10ビット・データ収集システムは、多様な信号源およびトランスデューサからのアナログ・データをデジタル化する際に、すぐれた精度と使いやすさを提供します。これらのデバイスは、10ビットのスイッチト・キャパシタ、逐次比較型A/Dコアなどを中心として構築されており、ソフトウェアで構成可能なアナログ・マルチプレクサ、バイポーラおよびユニポーラ変換モード、そして内蔵サンプル&ホールドが含まれています。内蔵シリアル・ポートによって、広範なマイクロプロセッサおよびマイクロコントローラへの効率のよいデータ転送が可能です。これらの回路は、レシオメトリック・アプリケーションでは完全なデータ収集システムを実現し、また他のアプリケーションでは外部リファレンスをともなって使用できます。

ハイ・インピーダンスのアナログ入力、および狭いスパン(フルスケールで1V以下)で動作でき、多くのアプリケーションでセンサおよびトランスデューサに直結可能なため、ゲイン・ステージが不要です。

外部ハードウェアなしで、大部分のMPUのシリアル・ポートと、すべてのMPUのパラレルI/Oポートへの通信を行うことができるため、わずか3線で8チャネルのデータを送信できます。この機能は低消費電力とあいまって、リモートロケーションが可能で、絶縁バリアを通してのデータ転送を可能にします。

オフセット、直線性、およびフル・スケール誤差の温度ドリフトは、すべて特に低く(標準1ppm/℃)、全温度範囲においてすべてのグレードが±0.5LSB(最大)のオフセットおよび直線性誤差で規定されています。加えて、Aグレード・デバイスは、全温度範囲で±0.5LSB(最大)のフル・スケール誤差と総合未調整誤差が規定されています。それ以下のグレードは、フル・スケールが調整可能またはそれがあまり重要とならないアプリケーションに対しては、±2LSBのフル・スケール仕様になっています。