AD9578

AD9578は高性能通信装置、ネットワークキング、データ保存、シリアライザ / ディシリアライザ（SERDES）、物理層（PHY）などのアプリケーションの中のジッタ減衰、非同期クロッックのアプリケーション向けに開発されたプログラマブル・シンセサイザです。デバイスには、0.1ppb以上の精度で任意の周波数を提供する2個の低ジッタPLLが内蔵されていますが、各PLLは2つの別々の出力デバイダを備え合計4つのプログラマブル出力として最大の柔軟性とジッタ性能を提供します。各出力は独立にプログラマブル可能で、強固なサプライ・チェーンが可能な小型、低コスト、基本波モード水晶（XTAL）を利用して＜410fs typ rmsジッタ（12kHz～20kHz）で最大919MHzの周波数を提供します。整数周波数合成を使用することにより、AD9578は290fs程度に低いrmsジッタを達成することができます。

AD9578は出荷時に書込まれたデフォルトのパワーオン設定でパッケージに収納されています。電源投入後、出力周波数を含むすべての設定は高速SPIを介して再設定可能です。

AD9578はその回路構造により数値制御発振器（NCO）として使用できます。このことによりユーザーは高速SPIバスを使用して周波数をダイナミックに変化させることができます。FPGAや他のデバイスはこの機能を利用して、ジッタ減衰アプリケーション、高安定のリファレンスにロックした高精度で規則正しいクロックあるいはネットワーク・タイミングやIEEE 1588アプリケーションのようなデジタル制御高精度タイミングのアプリケーション向けに設定可能なループ帯域幅のデジタルPLLを実施できます。SPIバスは最大50MHzで動作できるので複数のデバイスが同じバスを共有しながら、高速FPGAループができます。AD9578は放送用ビデオ又はOTNのようなマルチレート高精度アプリケーションの中でも使用できます。デジタルPLLアプリケーション用のHDL FPGAコードはアナログ・デバイセズから供給可能です。

アプリケーション

• FPGAベースのジッタ減衰と低ジッタPLL
• 高精度で規則正しいクロックとクロック合成
• マルチレート・クロック・シンセサイザ
• 光：OTN / SDH / SONET
• 放送用ビデオ：3G SDI、HD SDI、SDI
• ネットワーキングと保存：イーサネット / SAS / ファイバーチャンネル
• ワイヤレス・インフラストラクチャ：OBSAI / CPRI
• 工業用：IEEE 1588
• 数値制御発振器（NCO）