ADL5330
新規設計に推奨VGA、ゲイン制御範囲60dB、10MHz~3GHz
製品の詳細
- 電圧制御アンプ/減衰器
- 動作周波数範囲:10MHz~3GHz
- 出力パワー制御を最適化
- 優れた直線性:OIP3 31dBm@900MHz
- 出力ノイズ・フロア:-150dBm/Hz@900MHz
- 50Ωの入力および出力インピーダンス
- シングルエンド動作または差動動作
- 広いゲイン制御範囲:-34~+22dB@900MHz
- デシベル・リニアのゲイン制御機能:20mV/dB
- 単電源:4.75~5.25V
ADL5330は、最大周波数3GHzのアプリケーションを対象とする、高性能電圧制御VGA(可変ゲイン・アンプ)/減衰器です。信号パスの平衡構造により、歪みを最小限に抑えると同時に、低ゲインと高周波数での寄生カップリングにより発生するスプリアス混入の危険性を減らします。
信号源、負荷共に平衡回路で動作させることを推奨しますが、入力がシングルエンドの場合は内部で差動に変換されます。入力インピーダンスは、INHIとINLOとの間で50Ωです。出力は一般に、グラウンドに接続された50Ω負荷に1:1バラン・トランスを介して接続されます。4.75~5.25Vの単電源が必要です。
50Ωの入力システムでは、印加された電圧を、シングルエンド信号源から駆動された場合でも高い直線性と優れた同相ノイズ除去を持つ一対の差動電流に変換します。次に、これらの信号電流は、ゲイン全体に渡って高精度を実現する、当社独自のデシベル・リニア特性を持った電圧制御減衰器に加えられます。GAINピンには、最小ゲインの0Vから最大ゲインの1.4Vまでの電圧を、スケーリング係数20mV/dBで入力することができます。
高精度広帯域減衰器の出力は、差動トランスインピーダンス出力段に加えられます。この出力段では50Ωの差動出力インピーダンスが設定され、OPHIピンとOPLOピンを駆動します。ADL5330にはパワーダウン機能があります。パワーダウンにするには、ENBLピンにローレベルを入力します。パワーダウン・モード時の消費電流は250μAです。ADL5330は、アナログ・デバイセズ独自の高性能相補バイポーラICプロセスにより製造されています。
ADL5330は24ピン(4mm×4mm)、鉛フリーLFCSPで供給され、-40°C~+85°Cの環境温度範囲にわたって動作が規定されています。
アプリケーション
- RFとIFでの送信、受信のパワー制御
ドキュメント
データシート 2
アプリケーション・ノート 3
技術記事 1
評価用設計ファイル 1
製品選択ガイド 1
Analog Dialogue 1
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
ハードウェア・エコシステム
製品モデル | 製品ライフサイクル | 詳細 |
---|---|---|
正電圧のリニア電圧レギュレータ(LDO) 1 | ||
ADP7104 | 新規設計に推奨 |
リニア・レギュレータ(LDO)、20 V、500 mA、CMOS、低ノイズ |
ツールおよびシミュレーション
ADIsimRF
ADIsimRFは使いやすいRFシグナル・チェーン計算ツールです。最大50段までのシグナル・チェーンについて、カスケード・ゲイン、ノイズ、歪み、消費電力を計算し、プロット、エクスポートが可能です。ADIsimRFには、アナログ・デバイセズのRFおよびミックスド・シグナル部品のデバイス・モデルの広範なデータ・ベースも含まれています。
ツールを開くADIsimPLL™
ADIsimPLLは、アナログ・デバイセズの新しい高性能PLL製品の迅速で信頼性の高い評価を可能にします。これは、現在利用できる最も包括的なPLLシンセサイザ設計およびシミュレーション・ツールです。実施されるシミュレーションには、PLL性能に影響を与える重要な非線形効果がすべて含まれます。ADIsimPLLは、設計プロセスから1回以上の反復作業を削除し、設計から市場投入までの時間を短縮します。
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