ADRF6510
製造中止プログラマブル・フィルタ/可変ゲイン・アンプ、30MHz、デュアル
製品の詳細
- プログラマブル・フィルタとVGAのマッチングされたペアー
- 連続ゲイン制御範囲:-5 dB~+45 dB
- 6ポール・フィルタ
- 1 MHz~30 MHz (1MHzステップ、0.5dBコーナ周波数)
- SPIで設定可能
- 6dBのフロントエンド・ゲイン・ステップ
- IMPD3:1.5Vp-pコンポジット出力に対して55dBc以上
- HD2、HD3:1.5Vp-p出力に対して60dBc以上
- 差動入力/出力
- 調整可能な出力コモンモード電圧
- オプションのDC出力オフセット補正機能
- パワーダウン機能
- 5 V単電源動作
ADRF6510は、完全差動の低ノイズ、低歪のプログラマブル・フィルタと可変ゲイン・アンプ(VGA)のペアーで、お互いマッチングされています。各チャンネルは、大きなアウトバンドの干渉をリジェクトし、一方必要な信号を確実にする能力を備えていますので、A/Dコンバータに対する帯域幅と分解能の必要性を軽減することが出来ます。チャンネル間の優れたマッチングと全ゲイン制御および帯域幅制御範囲内において高いスプリアス・フリー・ダイナミックレンジを備えているため、ADRF6510は高い伝送容量を要求されるマルチキャリアを伴う(I/Q)直交変調を用いた通信システムにとって近傍干渉の影響を防ぐ理想的な製品と言えます。
フィルタは、SPIポートを通して1MHz~30MHz間で1MHzステップでプログラム可能な0.5dBコーナ周波数を持つ6ポールのバターワース応答を提供します。フィルタ前段のプリアンプは、6dBあるいは12dBのどちらかをピンで設定可能です。プリアンプは400Ωの差動入力インピーダンスを設定し、ディフォルトで2.1Vまでのコモンモード電圧を持っていますが、1.5V~2.5Vでドライブさせることが出来ます。
フィルタの後に続く可変ゲイン・アンプは、30mV/dBのスロープを持った50dBの連続的なゲイン制御を提供します。出力バッファは、20Ωの差動出力インピーダンスを提供し、1kΩ負荷に対して1.5Vp-pでドライブする能力があります。出力のコモンモード電圧はディフォルトでVPS/2ですが、VOCMピンを介してプログラムできます。内蔵のDCオフセット補正ループは、もしDC結合動作が必要な場合はディセーブルにすることが可能です。ハイパスのコーナ周波数は、OFS1とOFS2ピン上の外部コンデンサによって決められます。
ADRF6510は4.75V~5.25Vの電源で動作し、最高の帯域幅設定にプログラムされた際の最大消費電流は258mAです。ディセーブル時の消費電流は2mAです。ADRF6510は、最新シリコン・ゲルマニウムBiCMOSプロセスで製造され、露出パドル付きの32ピンLFCSPを採用しています。性能は、-40~+85℃の温度範囲にわたって仕様規定されています。
アプリケーション
- ベースバンドI/Qレシーバ
- ダイバーシティ受信器
- ADCドライバ
ドキュメント
データシート 1
アプリケーション・ノート 1
評価用設計ファイル 1
これは最新改訂バージョンのデータシートです。
ソフトウェア・リソース
ツールおよびシミュレーション
ADIsimRF
ADIsimRFは使いやすいRFシグナル・チェーン計算ツールです。最大50段までのシグナル・チェーンについて、カスケード・ゲイン、ノイズ、歪み、消費電力を計算し、プロット、エクスポートが可能です。ADIsimRFには、アナログ・デバイセズのRFおよびミックスド・シグナル部品のデバイス・モデルの広範なデータ・ベースも含まれています。
ツールを開くADIsimPLL™
ADIsimPLLは、アナログ・デバイセズの新しい高性能PLL製品の迅速で信頼性の高い評価を可能にします。これは、現在利用できる最も包括的なPLLシンセサイザ設計およびシミュレーション・ツールです。実施されるシミュレーションには、PLL性能に影響を与える重要な非線形効果がすべて含まれます。ADIsimPLLは、設計プロセスから1回以上の反復作業を削除し、設計から市場投入までの時間を短縮します。
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