AD537S

AD537S は、モノリシックの V/F コンバータで、入力アンプ、高精度の発振器システム、高精度の内部リファレンス発生器、および高電流の出力段で構成されています。RC ネットワークを 1 つ外付けするだけで、最大 100 kHz の任意のフルスケール（F.S.）周波数、および最大 ±30 V の任意のフルスケール入力電圧を設定できます。直線性誤差は、10 kHz のフルスケール周波数の場合、わずか ±0.05 % で、80 dB 以上のダイナミック・レンジで動作が確保されています。全体の温度係数（外付け部品の影響を除く）は、±30 ppm/°C（代表値）です。AD537 は、5 V ～ 36 V の単電源で動作します。

温度に比例した出力（1.00 mV/K でスケーリングされている）により、この回路は信頼性の高い温度／周波数コンバータとして使用することができます。つまり、1.00 V の固定リファレンス出力とともに、0 °C または 0 °F などのオフセット・スケールを生成することができます。

低ドリフト入力アンプにより、熱電対またはストレイン・ゲージのような小信号で直接動作可能で、同時に高入力抵抗を実現できます。大多数の V/F コンバータとは異なり、AD537 は方形波を出力し、最大 12 個の TTL 負荷、複数の LED、非常に長いケーブルなどを駆動することができます。

AD537 の優れた温度特性と長期安定性は、主要なバンドギャップ・リファレンス発生器、および全体にわたって使用されている温度係数の低いシリコン・クロム薄膜抵抗によって確保されています。