製品概要

機能と利点

  • 入力電圧範囲:2.7V~5.5V
  • 出力電圧範囲:0.5V~3.8V
    • 外付け抵抗分圧器で設定、または工場出荷時に事前プログラム
    • EVキットの基本構成は1.8V/3A出力に設定
  • 高周波数スイッチング(2.2MHz)によりオールセラミック・コンデンサ設計に対応
  • 連続出力電流:最大3A
  • コンパクトなソリューション・サイズ
    • 外部調整可能な出力実装:65mm2
    • 事前プログラムの出力実装:55mm2

製品概要

MAX20074評価用キット(EVキット)では、MAX20015~MAX20018/MAX20073/MAX20074ファミリ(ピン互換、低電圧、降圧スイッチング・レギュレータIC)の1つであるMAX20074の性能と動作を確認できます。

このレギュレータは、0.5V~3.8Vの出力電圧で最大3Aの電流を供給します。2.7V~5.5Vの入力電源電圧で動作するこのデバイスは、ポスト・レギュレーションやポイントオブロードのアプリケーションに適しています。負荷、電源ライン、温度の範囲に対する合計誤差は1.5%です。ベース・スイッチング周波数は2.2MHzで、オールセラミック・コンデンサ・アプリケーションの設計に対応します。このレギュレータは、外部クロックに同期させることができるほか、軽負荷での効率を高めるために省電力スキップ・モードにすることもできます。

このレギュレータは、イネーブル入力と異常フラグ出力を備えています。出力電圧は、外付け抵抗分圧器と0.5Vの内部リファレンスを使用して設定できます。または、特定の出力電圧に工場でプログラムすることもできます。その場合は、高価な0.1%抵抗を使用しなくても1.5%の出力精度を実現できます。ソフトスタート時間と異常ホールド時間も工場でプログラムすることができます。

このレギュレータは、過熱シャットダウンと過電流制限を搭載しています。-40°C~+125°Cの周囲温度範囲で継続的に動作するよう設計されています。

アプリケーション

  • オートモーティブ
  • ポイントオブロード

はじめに

必要な装置

  • MAX20074 EVキット
  • 5V、2Aの電源
  • デジタル・マルチメータ
  • 0.6Ω、20Wの電力抵抗または3Aの電子負荷

手順

このEVキットは組み立てが完了し、テスト済みです。ボードの動作を検証するには、次の手順に従います。

  1. JU1(EN)からジャンパを外します。ジャンパJU2とJU3は、取り外した状態でも、取り付けた状態でも構いません。
  2. VSUPとGNDに電源を接続し、電源を作動させます。
  3. マルチメータを使用して5V入力電圧と0V出力電圧を確認します。
  4. JU1(EN)のジャンパを交換します。
  5. マルチメータを使用して、出力電圧が1.8Vであることを確認します。
  6. VOUTとGNDに負荷(抵抗または電子)を接続します。
  7. マルチメータを使用して、出力電圧が依然として1.8Vであることを確認します。