製品概要
製品概要
評価用ボードEVAL-LT8374-AZは、LT8374を搭載した同期整流式降圧LEDドライバです。EMIVIN端子が42V~57Vの範囲内の場合に、1.2Aで最大36VのLEDを駆動します。EVAL-LT8374-AZは、330kHzのスイッチング周波数で動作し、スペクトラム拡散周波数変調(SSFM)または外部同期のオプションを備えています。
LT8374の入力電圧範囲は6.5V〜60Vです。高効率とソリューション・サイズの小型化を実現するため、60V同期型内部パワー・スイッチを搭載しています。LT8374のスイッチング周波数は330kHzに固定されています。外部クロック源と同期させることも、EMI低減のために内部SSFMを設定することもできます。LT8374のSSFMをイネーブルすると、330kHz~410kHzの範囲内でスイッチング周波数が変調され、スイッチング・エミッションが低減されます。EVALLT8374-AZには、外部同期用、SSFM用、または通常動作用にLT8374を設定するためのSYNC/SSFMジャンパが搭載されています。
LT8374は、1.25V~250mVのDC電圧をCTRLピンに印加することでアナログ調光を行えます。20μAの電流源を内蔵しているため、CTRLピンとGND間に接続された単一の抵抗によってこの電圧を供給できます。またLT8374は、15kHz~200kHzのPWM信号を12.5%~62.5%のデューティ・サイクルでCTRLピンに印加することでもアナログ調光が可能です。LED輝度制御の分解能を高めるには、100Hz~200HzのPWM信号をCTRLピンに印加します。
スペースとコストを節約するために、小型セラミック入出力コンデンサが使用されています。この評価用ボードでは、ICのVINピンの近くに高周波数コンデンサを配置し、コンパクトなスイッチング・ホットループを形成することで、EMIが最大限に抑制されるようにしています。スイッチング・エミッションを更に削減できるように、入出力にフェライト・ビーズ・フィルタが配置されています。入出力のEMIフィルタを取り外すことで、効率を最大限に高めることができます。性能を最大限に引き出すには、EVAL-LT8374-AZの推奨されるレイアウトと4層PCB厚さに従ってください。
LT8374には過電圧保護(OVP)が搭載されており、このOVPは、OPENLEDイベント時にICの定電圧レギュレーション・ループを使用して出力を約40Vに調整します。このレギュレーションの設定点は、VOUTとFBの間に接続された単一の抵抗によって得られます。LED電流と出力過電圧保護(OVP)は、どちらもEVAL-LT8374-AZに簡単な変更を加えるだけで調整できます。
LT8374には、部品数を減らした設計に対応できるようオプションの内部補償も搭載されています。内部補償オプションを使用するには、外部補償部品を取り外して、VCピンを開放のままにする必要があります。外部補償部品を取り外したら、CAPピンを開放のままにするか、GNDに接続するかで、2つの内部補償オプションのどちらかを選択できます。EVAL-LT8374-AZにはデフォルトで最適化された外部補償ネットワークが構成されており、内蔵のジャンパによって、2つの内部および外部補償構成のどちらかを選択できます。
LT8374のデータシートには、このデバイス、このデイバスの動作、およびアプリケーションの詳細が記載されています。評価用ボードEVAL-LT8374-AZのデモ・マニュアルと併せて、LT8374のデータシートを必ず参照してください。LT8374は、熱強化型露出グラウンド・パッドを備えた16ピン・プラスチックQFNパッケージを採用しています。最大の性能を得るため、ボードを適切にレイアウトすることが重要です。データシートの「プリント回路基板の設計」セクションを参照してください。
関連資料
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EVAL-LT8374 - Schematic2023/05/05PDF287 K
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EVAL-LT8374-AZ - Demo Manual (Rev. 0)2023/05/05PDF734 K
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EVAL-LT8374 - Design Files2023/05/05ZIP2 M