製品概要
製品概要
評価回路EVAL-LT8350-AZは、LT8350を搭載した40V同期整流式昇降圧コンバータです。VINが9V~40Vの場合、12V出力で最大2.5Aの負荷を駆動し、出力電流の低下に伴って3VINまで動作します。EVAL-LT8350-AZは、スペクトラム拡散周波数変調(SSFM)を無効化した場合350kHzのスイッチング周波数で動作します。有効にすると、SSFMはLT8350のスイッチング周波数をfSWからfSW +25%に増加させEMI放射を低減します。
LT8350Aの動作入力電圧範囲は3V~40Vです。高効率と小型化のために、降圧側に同期42V MOSFET、昇圧側に20VMOSFETを内蔵しています。また、スイッチング周波数は200kHz~2MHz範囲で調整可能です。LT8350は、外部ソースに同期するか、低EMI用にSSFMが有効となるようプログラムするか、あるいは通常の動作に設定することができます。
LT8350内蔵のLOADTGハイ・サイドPMOSドライバは、障害がトリガされたときに負荷を切断する助けとなります。FB < 0.25VまたはFB > 1.1Vの場合、またはISP–ISN > 0.75Vの場合、LOADTGはPMOSをオフにします。LOADENを直接使用して、LOADTGおよびすべての電源スイッチをオフにすることができます。
LT8350は、ISPとISNを使用して出力電流をレギュレーションできます。LT8350を定電圧レギュレータに使用すると、最大負荷電流を制限できます。また、定電流レギュレーションが必要なLEDドライバやバッテリ充電器にも使用できます。CTRLピンに制御可能なDC電圧をかけることにより、出力電流を調整できます。
出力電流はISMON出力ピンでモニタできます。ISMONは、VCに負荷電流を注入することにより、負荷過渡応答を改善するために使用できます。負荷電流注入については、次のセクションで説明します。
低電圧ロックアウトは、EVAL-LT8350-AZでいくつかの抵抗を簡単に選択するだけで調整できます。
スペースとコストを節約するために、小型セラミック入出力コンデンサが使用されています。ボードは、VINピンとVOUTピンの近くに配置された小さな高周波コンデンサで設計されていおり、放射EMIを低減できます。
EVAL-LT8350-AZの入力と出力には、インダクタEMIフィルタと小さなフェライト・ビーズEMIフィルタがあります。これらのフィルタは、適切なボード・レイアウトおよびSSFMと組み合わせることで、EMIを低減してCISPR25クラス5の伝導EMIに合格するのに効果的です。低EMIアプリケーションでは、EVAL-LT8350-AZの推奨レイアウトと4層PCBの厚さに従ってください。
LT8350Aのデータシートには、部品、動作、およびアプリケーションの詳細が記載されています。データシートは、EVAL-LT8350-AZのデモマニュアルと併せて読む必要があります。LT8350RVは、熱的に強化された露出グラウンド・パッドを備えたQFNフットプリントを備えた32ピン・ラミネート・パッケージ(LQFN)で組み立てられています。最大の熱性能を得るため、ボードを適切にレイアウトすることが重要です。
関連資料
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EVAL-LT8350-AZ - Schematic2022/04/13PDF312 K
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EVAL-LT8350-AZ - Demo Manual (Rev. 0)2022/04/13PDF1 M
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EVAL-LT8350-AZ - Design Files2022/04/13ZIP3 M