ADN2873

ADN2870と同様に、ADN2873レーザー・ダイオード・ドライバ（LDD）は、SFF-8472デジタル診断方式を採用した最新型のSFPおよびSFFモジュール向けとして設計されています。ADN2873は、50Mbpsから4.25GbpsまでのNRZデータ送信動作に対応します。このデバイスは新しいアラーム方式によって、各種レーザから発生するシステム・トランジェントが原因で起こるシャットダウンの問題を回避します。

ADN2873は、レーザのバイアスおよび変調電流をモニタし、障害アラームとALSを出力します。マイクロコントローラDACのセットアップ電圧を使用するか、またはトリム可能な抵抗分圧器を使用して、レーザ光の平均出力パワーと消光比を設定できます。光の平均パワー・コントロール・ループは、フォトダイオードからの光帰還、コンパレータ、ステータス・ホルダーで構成されます。ADN2873は、アナログ・デバイセズのADuC7019/ADuC7020/ADuC7023ファミリーMicroConverter^®デバイスおよびADN2890/ADN2891/ADN2892ファミリーのリミティング・アンプと併用して容易に動作し、これらのデバイスとあわせて完全なSFP/SFFトランシーバ・チップセット・ソリューションを構成します。

ADN2873は、ADN2870デュアル・ループLDDとのピン互換性を備えているため、同じ設計でこのいずれかのデバイスを選択して使用することができます。デュアル・ループ・コントロールのアプリケーションの場合は、ADN2870のデータシートをご参照ください。

この製品は4mm×4mmの省スペースの24ピンLFCSPパッケージで提供され、－40～＋85°Cの温度範囲で仕様規定されています。

アプリケーション

• 1倍／2倍／4倍の光ファイバ・チャンネルSFP/SFFモジュール
• マルチレートOC3～OC48-FEC SFP/SFFモジュール
• LX-4モジュール
• DWDM/CWDMレーザ・トランスミッタ
• HDTV（SMPTEファミリー）レーザ・トランスミッタ