TIGERSHARC プロセッサのアーキテクチャ概念

TigerSHARC®プロセッサは、最先端のシステム性能を提供すると同時に、ソフトウェアとハードウェアの開発において優れたの柔軟性を提供します。

TigerSHARCは、RISC、VLIW、DSPの特性においてバランスのとれたアーキテクチャを持っています。「オール・ソフトウェア」方式を可能とし、処理のキャパシティを増大する一方、コストおよび材料を削減します。

 

増大する信号処理ニーズに対応

1チップで8、16、32ビットの固定小数点および浮動小数点のデータ処理に対応するTigerSHARCは、従来のハードウェア方式であるASIC(特定用途向けIC)、FPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)、ASSP(特定用途向け標準製品)において直面した制限を無くし、急速に進化する通信の規格に対応できる製品開発が可能です。

通信用インフラストラクチャおよびマルチプロセッシング・アプリケーションに適した高性能DSPであるTigerSHARCは、ターゲット・システムのニーズを満たすために進化し続ける設計を可能とし、さらに高度に最適化された効果的なソリューションを展開することで、全体として大幅なコスト削減を実現します。

 

マルチプロセッサと汎用信号処理

TigerSHARCプロセッサのバランスのとれたアーキテクチャが、システム、コスト、電力、密度を最適化します。大容量の内蔵メモリ、ゼロ・オーバーヘッドのDMAエンジン、大きなI/Oスループット、統合されたマルチプロセッシング機能を有する1チップのTigerSHARCプロセッサには、マルチプロセッシング・システム・ノードに必要な機能が備わっています。

この機能のおかげで、電力を消費する高価な外部メモリやロジックを使用せずに、TigerSHARCだけでマルチプロセッサ・ネットワークの構成が可能になります。

 

並列処理方式&高い処理性能

  • サイクル当たり最高4つの32ビット命令を実行
  • 大容量メモリ:64,000ポイントまでのFFTを完全に内部実行可能
  • 内部及び外部の高い帯域幅により継続的な高い演算能力をもたらします。

 

TigerSHARC プロセッサ・ファミリー

  • ADSP-TS201S  600MHzの性能 24MビットDRAM内蔵 48億MACS
  • ADSP-TS202S 500MHzの性能 12MビットDRAM内蔵
  • ADSP-TS203S 500MHzの性能 4MビットDRAM内蔵

 

 

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