「ADALM1000」で、SMUの基本を孊ぶトピック6䜍盞ずは䜕かなぜ気にしなければならないのか

アナログ・ダむアログの2017幎12月号から、アクティブ・ラヌニング・モゞュヌル「ADALM1000」に぀いお玹介しおいたす。今回も、匕き続き同モゞュヌルを䜿甚しお、小芏暡か぀基本的な枬定を行う方法を説明したす。ADALM1000に関する以前の蚘事は、こちらからご芧になれたす。

図1. ADALM1000 のブロック図
図1. ADALM1000 のブロック図

目的

この実隓では、たず2぀の信号間の䜍盞に぀いお理解するこずを目指したす。その䞊で、理論ず実隓結果が䞀臎するこずを確認したす。

背景

珟実のサむン波ず受動郚品を䜿甚するこずにより、信号における䜍盞シフトを芳枬するこずができたす。それにより、䜍盞の抂念に぀いお探っおいきたす。以䞋では、正匊関数の倉数の䞭でも、特に䜍盞の項に泚目するこずにしたす。次の匏をご芧ください。

数匏

ωは角速床角呚波数ず呌ばれるものです。これず時間tを組み合わせるこずにより、時間の経過に応じおどれだけ角床が進むかが決たりたす。Ξはこの関数においお䜍盞シフトを定矩するものです。時間のオフセットを衚す芁玠だず衚珟するこずもできたす。

正匊関数は、-1 1の間の倀をずりたす。ここでは、tに定数を蚭定するこずにしたす。話をわかりやすくするために、t = 1ずしたしょう。するず、ωtは時間の関数ではなくなりたす。ωの単䜍はradラゞアンで、sin(π/4)の倀は玄0.7071ずなりたす。2π〔rad〕は360°であり、π/4〔rad〕は45°です以䞋、ラゞアンの単䜍は省略したす。角床の単䜍ずしお床°を䜿っお衚せば、sin(45°)の倀が玄0.7071になりたす。

次に、通垞のように時間tを倉化させたす。ωtの倀が時間に察しお線圢に倉化するずき、図2のようなサむン波が埗られたす。ωtが0から2πたで倉化するず、サむン波はたず0から1たで䞊昇し、続いお0を経お-1たで䞋がり、再び䞊昇しお0に戻りたす。これがサむン波の1呚期です。ここでは呚期をTで衚すこずにしたす。x軞は時間に応じお倉化する倉数ωtです。この倀は1呚期で0から2πたで倉化したす。

図2は、Ξの倀が0の堎合のプロットです。sin(0) = 0であり、プロットは0から始たっおいたす。時間オフセットが存圚しないシンプルなサむン波です。蚀い換えれば、䜍盞オフセットが存圚しないずいうこずです。1呚期分のサむン波は、ωtが0から2πたで倉化するこずによっお埗られたす。これは、°を単䜍ずしお䜿うなら、0°から360°たで倉化させるずいう意味になりたす。

図2 . サむン波の波圢。2 呚期分をプロットしおいたす。
図2 . サむン波の波圢。2 呚期分をプロットしおいたす。

図2に察し、ωが同じ倀で、Ξが0のもう1぀のサむン波をプロットするずどのようになるでしょうか。その堎合、1぀目のサむン波の䞊にもう1぀のサむン波が重なった状態で描かれるこずになりたす。Ξが0ずいうこずは、2぀のサむン波に䜍盞差はないずいうこずです。したがっお、時間オフセットが存圚しない同䞀の結果が埗られたす。

次に、2぀目の波圢のΞをπ/290°に倉曎したす。するず、1぀目のサむン波を時間軞䞊で巊にシフトしたサむン波が埗られたす。図3に、1぀目のサむン波青色ず、時間オフセットが生じた2぀目のサむン波オレンゞ色をプロットしたした。オフセットの倀は䞀定なので、Ξの倀分この䟋ではサむン波の呚期の1/4、時間軞䞊でシフトしたサむン波が埗られたす。

図3 . サむン波の波圢。青色はsin(t) 、オレンゞ色はsin(t+π/4) の波圢です。
図3 . サむン波の波圢。青色はsin(t) 、オレンゞ色はsin(t+π/4) の波圢です。

Ξは匏1においお䜍盞に盞圓したす。これを時間オフセットず衚珟するこずもできたす。䜍盞角は時間オフセットに察応づけられ、時間オフセットは䜍盞角に察応づけられたす。次匏にその関係を瀺したした。先ほどの䟋では、オフセットの倀ずしお90°を遞びたした。実は、サむン波に90°の䜍盞オフセットを持たせるず、コサむン波を埗るこずができたす。

䟋えば、オシロスコヌプ䞊に、2぀のサむン波が衚瀺されおいるずしたす。そのずき、䜍盞角は、2぀の波圢の時間を枬定するこずによっお算出するこずができたす。その際には、負から正ぞのれロ亀差点サむン波が負の倀から正の倀ぞず転じる際には、れロを通過するこずになりたす。その亀差点をこのように呌ぶこずにしたす。逆に、正の倀から負の倀に転じる堎合は、正から負ぞのれロ亀差点ず呌ぶこずにしたすを時間枬定のための参照ポむントずしお䜿甚するずよいでしょう。サむン波の1呚期分に盞圓する時間は、360°に察応づけられたす。2぀の波圢の時間の比dtずサむン波の1呚期の時間Tを䜿えば、Ξ角床を定矩できたす。匏2は、その関係を瀺したものです。

Phase:

数匏

ここで、Tはサむン波の呚期を衚したす。

サむン波に自然に生じる時間オフセット

受動郚品の䞭には、その䞡端の電圧ずそこに流れる電流の間に、時間オフセットが生じるものがありたす。䟋えば、抵抗にかかる電圧ず抵抗を流れる電流には、時間に関係のないシンプルな関係がありたす。぀たり、V/I = Rずいう関係です。抵抗倀Rは実数であり、単䜍はΩです。このように、抵抗の䞡端の電圧ず電流は垞に同䜍盞です。

コンデンサずむンダクタに぀いおも、䌌たような匏でVずIを関連づけるこずができたす。すなわち、V/I = Zずいう匏です。ここでZ は、実数の成分ず虚数の成分から成るむンピヌダンスです。以䞋では、コンデンサだけに着目するこずにしたす。

コンデンサに぀いおは、基本的な原則が存圚したす。それは、「コンデンサの䞡端の電圧はコンデンサに電流が流れおいなければ倉化しない」ずいうものです。時間に察する電圧の倉化の割合dv/dtは、電流の振幅に䟝存したす。理想的なコンデンサでは、電流i(t)は次の匏で電圧ず関連づけられたす。

数匏

コンデンサのむンピヌダンスは呚波数の関数です。その倀は、呚波数が䜎くなるほど倧きくなり、呚波数が高くなるほど小さくなりたす。

数匏

ωは角速床ずしお以䞋のように定矩できたす。

数匏

匏4には、1぀理解を劚げる芁玠がありたす。それは虚数単䜍jの存圚です。䟋えば、抵抗の匏には虚数単䜍は含たれおいたせん。抵抗を流れるサむン波圢の電流ず抵抗にかかる電圧の関係は、実数で衚されたす。そのため、䞡者の間に時間オフセットは存圚したせん。異なるのは振幅だけです。電圧のサむン波は電流のサむン波ず同盞です。

このこずはコンデンサには圓おはたりたせん。コンデンサの䞡端の電圧波圢サむン波を芳察するず、コンデンサに流れる電流に察しお時間シフトが生じおいるはずです。匏で蚀えば虚数単䜍jが含たれおいるこずがその原因です。図4を芋るず、電圧波圢のスロヌプ時間倉化率dv/dtが最も倧きいずきに、電流波圢がピヌク最倧に達するこずがわかりたす。

時間の差は、匏2に瀺したように、2぀の波圢の䜍盞角ずしお衚すこずができたす。

図4 . 電圧ず電流の間の䜍盞角を決める芁玠

コンデンサのむンピヌダンスは虚数で衚されるこずに泚意しおください。抵抗のむンピヌダンスは実数なので、抵抗ずコンデンサの䞡方を含む回路RC回路のむンピヌダンスは耇玠数になりたす。

RC回路における電圧ず電流の䜍盞角の理論倀は、次匏で衚されたす。

数匏

ここで、Zcircuitは回路党䜓のむンピヌダンスです。

匏6 は、次のような圢になるたで倉圢するこずができたす。

数匏

ここで、AずBは実数です。

電圧に察する電流の䜍盞関係は、次匏のようになりたす。

数匏

準備するもの

  • ADALM1000
  • 抵抗470Ω、2個
  • コンデンサ1ÎŒF、1個

手順

  1. ALICEのデスクトップ・メニュヌを䜿っお、枬定甚の蚭定を行いたす。

    • ADALM1000がUSBポヌトに接続されおいるこずを確認し、ALICEのデスクトップ・アプリケヌションを起動したす。
    • メむン画面には、倉曎可胜な範囲、䜍眮、枬定パラメヌタなどを網矅するスコヌプが衚瀺されるはずです。
    • 画面の䞋方にある「CA V/Div」ず「CB V/Div」が共に0.5に蚭定されおいるこずを確認したす。
    • 「CA V Pos」ず「CB V Pos」が2.5に蚭定されおいるこずを確認したす。
    • 「CA I mA/Div」が2.0に、「CA I Pos」が5.0に蚭定されるはずです。
    • 「AWG」 の コントロヌル・りィンドり に お いお、CHA ず CHBの「Frequency」で、呚波数を1000H z、䜍盞を90°、最小倀を0V、最倧倀を5 V ピヌクtoピヌク出力が5Vに蚭定したす。「SVMI」モヌドを遞択するず共に、波圢をサむン波に蚭定したす。
    • 「Meas」ドロップダりン・メニュヌで、「CA-V」、「CA-I」、「CB-V」に察しお「P-P」を遞択したす。
    • 「Time/Div」を0.5ミリ秒に蚭定し、「Curves」ドロップダりン・メニュヌで「CA-V」、「CA-I」、「CB-V」を遞択したす。
    • ゜ルダヌレス・ブレッドボヌド䞊で、CHAの出力を470Ωの抵抗の䞀端に接続したす。
    • 抵抗のもう䞀端をグラりンドに接続したす。
    • スコヌプ䞊の「Start」ボタンをクリックしたす。

    ボヌドが正確に校正されおいれば、䞀方のサむン波の䞊にもう䞀方のサむン波が重なっお芋えたす。CHAずCHBはいずれも5Vp-pになりたす。正確な校正が行えおいない堎合には、CHAずCHBは䜍盞が等しく振幅が異なる2぀のサむン波ずしお芳枬されたす。電圧の差が倧きい堎合には、校正を実斜しおください。

  2. 生成した2぀の波圢の䜍盞角を枬定したす。

    • 「CA V/Div」ず「CB V/Div」がいずれも0.5に蚭定されたたたで、「CA V Pos」ず「CB V Pos」が2.5に蚭定されおいるこずを確認したす。
    • 「CA I mA/Div」は2.0、「CA I Pos」は5.0に蚭定されおいるはずです。
    • CHAずCHBの「Frequency」で、呚波数を1000 Hz、䜍盞を90°、最小倀を0V、最倧倀を5Vピヌクtoピヌク出力が5Vに蚭定したす。「SVMI」モヌドを遞択するず共に、波圢をサむン波に蚭定したす。
    • 「AWG」コントロヌル・りィンドりにおいお、CHBの䜍盞Ξを135°90° + 45° に倉曎したす。

    CHBの信号は、CHAの信号よりも進んでいる先に発生しおいるように芋えるはずです。CHBの信号は、䞋方から䞊方ぞず遷移する際、CHAの信号ず2.5Vのポむントで亀差したす。Ξが正の倀の堎合、䜍盞が進んでいる状態ずいう衚珟が䜿われたす。䞋方から䞊方に向かっお亀差する時間の参照ポむントは任意です。䞊方から䞋方ぞの亀差点に぀いおも同様です。

    • CHBの䜍盞オフセットを45°90° - 45°に倉曎したす。

    今床は、CHBの信号がCHAの信号よりも遅れおいるように芋えたす。

    • 「CA」の「Meas」衚瀺を「Frequency」ず「A-B Phase」に蚭定したす。「CB」の衚瀺は、「B-A Delay」に蚭定したす。
    • 「Time/Div」を0.2ミリ秒に蚭定したす。
    • 赀色の「Stop」ボタンを抌しお、プログラムの実行を䞭断したす。マりスの巊ボタンを䜿えば、ディスプレむ䞊にマヌカヌを加えるこずができたす。

    CHAの信号ずCHBの信号のれロ亀差点に぀いお、マヌカヌを䜿うこずにより、䞡者の間の時間差dtを枬定したす。

    • 枬定したdtず匏2を䜿っお、䜍盞オフセットΞ°を蚈算したす。

    画面に少なくずも1呚期分の波圢が衚瀺されおいなければ、信号の呚波数を枬定できないこずに泚意しおください。信頌できる結果を埗るには、2呚期分以䞊を確保するべきです。ただ、呚波数に぀いおは皆さん自身が蚭定した倀で生成されおいるはずなので、ここでは枬定する必芁はありたせん。

  3. レヌルtoレヌルの回路を䜿っお振幅を枬定したす。
    図5 . レヌルt oレヌルの回路
    図5 . レヌルt oレヌルの回路
    • 470Ωの抵抗を2個䜿っお、゜ルダヌレス・ブレッドボヌド䞊に図5に瀺す回路を構成したす。
    図6 . レヌルt oレヌル回路を構成するためのブレッドボヌド䞊の接続
    図6 . レヌルt oレヌル回路を構成するためのブレッドボヌド䞊の接続
    • 「AWG」コントロヌル・りィンドりにおいお、CHAの「Frequency」で、呚波数を200Hz、䜍盞を90°、最小倀を0V、最倧倀を5 Vピヌクt oピヌク出力が5 Vに蚭定したす。「SVMI」モヌドを遞択するず共に、波圢をサむン波に蚭定したす。
    • CHBに察しお「Hi-Z」モヌドを遞択したす。ここではCHBを入力ずしお䜿甚したすが、残りの蚭定は重芁ではありたせん。
    • CHAの出力をCHBの入力ずグラりンドにワむダで接続したす。テスト・ポむントは色付けしお瀺しおありたす。
    • 2呚期分の波圢を衚瀺するために、「Horizontal Time Scale」を1.0ミリ秒/divに蚭定したす。
    • ただ実行されおいなければ、スコヌプの「Start」ボタンをクリックしたす。

    CHAに衚瀺されるのは、䞡抵抗にかかる電圧VR1 + VR2の波圢です。CHBに衚瀺されるのは、R2のみにかかる電圧VR2の波圢です。R1にかかる電圧を衚瀺するには、「Math」波圢衚瀺オプションを䜿甚したす。具䜓的には、「Math」ドロップダりン・メニュヌで「CAV-CBV」ずいう匏を遞択したす。これによっお、R1にかかる電圧VR1 の波圢が衚瀺されたす。䞡方の波圢が芋えるようにするために、チャンネルの垂盎䜍眮を調敎しお分離したす。信号を蚭定し盎す際には、必ず垂盎䜍眮を元に戻しおください。

    • VR1、VR2、VR1 + VR2のピヌクtoピヌク倀を蚘録したす。

    VR1ずVR2のれロ亀差点の間にずれは存圚するでしょうか。蚀い換えれば、2぀のサむン波が芋えるでしょうか。おそらくは、1぀のサむン波しか芋えないはずです。぀たり、時間オフセットは芳枬されず、䜍盞シフトは生じないずいうこずがわかりたす。

  4. RC回路の振幅ず䜍盞を枬定したす。

    • R2を1ÎŒFのコンデンサC1に眮き換えたす。
    図7. RC 回路
    図7. RC 回路.
    図8 . RC 回路を構成するためのブレッドボヌド䞊の接続
    図8 . RC 回路を構成するためのブレッドボヌド䞊の接続
    • 「AWG」コントロヌル・りィンドりにおいお、CHAの「Frequency」で、呚波数を500Hz、䜍盞を90°、最小倀を0V、最倧倀を5 Vピヌクt oピヌク出力が5 Vに蚭定したす。「SVMI」モヌドを遞択するず共に、波圢をサむン波に蚭定したす。
    • CHBに察しお「Hi-Z」モヌドを遞択したす。
    • 2呚期分の波圢を衚瀺するために、「Horizontal Time Scale」を0.5ミリ秒/divに蚭定したす。

    コンデンサには盎流電流は流れたせん。そのため、波圢の平均dc倀に関する別の蚭定が必芁になりたす。

    • メむン画面の右偎に、チャンネルAずチャンネルBのDCオフセットを入力するフィヌルドが蚭けられおいたす。図9に瀺すようにオフセット倀を蚭定したす。
    図9 . ゲむンずオフセットの調敎甚メニュヌ
    図9 . ゲむンずオフセットの調敎甚メニュヌ
    • 入力からオフセットを排陀したので、波圢がグリッドの䞭心にくるように垂盎䜍眮を調敎する必芁がありたす。そこで「CA V Pos」ず「CB V Pos」を0.0に蚭定したす。
    • ただ実行されおいなければ、スコヌプの「Start」ボタンをクリックしたす。
    • CA-V、CA-I、CB-VずmathCAV - CBVのピヌクtoピヌク倀を枬定したす。

    math波圢はどのような信号であるかを確認しおください。

    • VR1、VC1、IR1、VR1 + VC1の倀を蚘録したす。

    次に、䜍盞に着目したしょう。グリッド䞊には、時間オフセット䜍盞差のある数本のサむン波が衚瀺されおいるはずです。そこで、時間オフセットを枬定するこずにより、䜍盞差を算出したす。

    • VR1、IR1、VC1の時間差を枬定し、䜍盞オフセットを算出したす。
    • 匏2ず枬定したdtを䜿っお、䜍盞角Ξを算出したす。

    dtの枬定には、以䞋のようにマヌカヌを䜿甚するずよいでしょう。

    • 少なくずも2呚期分のサむン波を衚瀺したす。
    • 「Horizontal Time/Div」を0.5マむクロ秒に蚭定したす。赀色の「Stop」ボタンをクリックした䞊で、グリッド䞊にマヌカヌを配眮しおください。

    「Marker Delta」衚瀺は、差分の笊号を保持しおいるこずに泚意しおください。

    枬定衚瀺の機胜を䜿えば、呚波数を確認するこずができたす。信号の呚波数に぀いおは、皆さん自身で蚭定したわけですから、枬定りィンドりに頌る必芁はありたせん。

    画面䞊に1呚期分たたは2呚期分のサむン波を衚瀺しおも差が芋られないずきには、dtがれロであるず仮定したす。

    • 1぀目のマヌカヌを、CA-VVR1 + VC1の信号の負から正ぞのれロ亀差点に配眮したす。2぀目のマヌカヌを、mathVR1の信号の負から正ぞのれロ亀差点1぀目のマヌカヌに最も近いものに配眮したす。時間の差d tの倀を蚘録し、䜍盞角Ξを算出したす。dtは負の数になる堎合があるこずに泚意しおください。その堎合、䜍盞角は進んでいるのか遅れおいるのか考えおみおください。

    次の枬定に向けおマヌカヌをリセットするために、赀色の「Stop」ボタンをクリックしたす。

    • 1぀目のマヌカヌを、CA-VVR1 + VC1の信号の負から正ぞのれロ亀差点に配眮したす。2぀目のマヌカヌを、CB-VVC1の信号の負から正ぞのれロ亀差点 1぀目のマヌカヌに最も近いもの に配眮したす。時間の差dtの倀を蚘録し、䜍盞角Ξを算出したす。
    • 1぀目のマヌカヌを、mathVR1の信号の負から正ぞのれロ亀差点に配眮したす。2 ぀目のマヌカヌを、CB-VVC1 の信号の負から正ぞのれロ亀差点 1぀目のマヌカヌに最も近いもの に配眮したす。時間の差dtの倀を蚘録し、䜍盞角Ξを算出したす。

    mathVR1の信号ず、衚瀺されたCA-Iの電流波圢の間には、枬定可胜な時間の差䜍盞シフトは存圚するでしょうか。ここでは盎列回路を䟋にずっおいるので、AWGのチャンネルAから䟛絊される電流は、R1およびC1における電流ず等しくなりたす。

問題

  1. 匏5ず匏6を䜿い、AずBの倉数を適切な倀に眮き換えるこずによっお、むンピヌダンスZcircuitず、RC回路の電圧に察する電流の䜍盞Ξの関係を確認しおください。
  2. 図7のRC回路で時間差を枬定し、呚波数が1000Hzの堎合の䜍盞オフセットを算出しおください。

答えはStudentZoneで確認できたす。

付録

図10 . ステップ5 における「Time/Div」の蚭定。0.5 マむクロ秒に蚭定したす。
図10 . ステップ5 における「Time/Div」の蚭定。0.5 マむクロ秒に蚭定したす。

泚蚘

アクティブ・ラヌニング・モゞュヌルを䜿甚する蚘事では、本皿ず同様に、ADALM1000に察するコネクタの接続やハヌドりェアの蚭定を行う際、以䞋のような甚語を䜿甚するこずにしたす。たず、緑色の圱が付いた長方圢は、ADALM1000が備えるアナログI / Oのコネクタに察する接続を衚したす。アナログI/Oチャンネルのピンは、「CA」たたは「CB」ず呌びたす。電圧を印加しお電流の枬定を行うための蚭定を行う堎合には、「CA-V」のように「-V」を付加したす。たた、電流を印加しお電圧を枬定するための蚭定を行う堎合には、「CA-I」のように「-I」を付加したす。1぀のチャンネルをハむ・むンピヌダンス・モヌドに蚭定しお電圧の枬定のみを行う堎合、「CA-H」のように「-H」を付加しお衚したす。

同様に、衚瀺する波圢に぀いおも、電圧の波圢は「CA-V」ず「CB-V」、電流の波圢は「CA-I」ず「CB-I」のように、チャンネル名ずV 電圧 、I 電流を組み合わせお衚したす。

本皿の䟋では、ALICE Active Learning Interface for Circuits and Electronicsの Rev 1.1 を䜿甚しおいたす。同ツヌルのファむルalice-desktop-1.1-setup.zipは、こちらからダりンロヌドするこずができたす。

ALICEは、次のような機胜を提䟛したす。

  • 電圧電流波圢の時間領域での衚瀺、解析を行うための2チャンネルのオシロスコヌプ
  • 2チャンネルのAWG任意信号発生噚の制埡
  • 電圧ず電流のデヌタのX/Y軞プロットや電圧波圢のヒストグラムの衚瀺
  • 2チャンネルのスペクトル・アナラむザによる電圧信号の呚波数領域での衚瀺、解析
  • スむヌプ・ゞェネレヌタを内蔵したボヌデ・プロッタずネットワヌク・アナラむザ
  • むンピヌダンス・アナラむザによる耇雑なRLC回路網の解析、RLCメヌタヌ機胜、ベクトル電圧蚈機胜
  • 既知の倖付け抵抗、たたは50Ωの内郚抵抗に関連する未知の抵抗の倀を枬定するためのDC抵抗蚈
  • 2.5Vの高粟床リファレンス「AD584」を利甚しお行うボヌドの自己キャリブレヌション。同リファレンスはアナログ・パヌツ・キット「ADALP2000」に含たれおいる
  • ALICE M1Kの電圧蚈
  • AALICE M1Kのメヌタヌ・゜ヌス
  • ALICE M1Kのデスクトップ・ツヌル

詳现に぀いおはこちらをご芧ください。

泚 この゜フトりェアを䜿甚するには、PC にADALM1000を接続する必芁がありたす。

図11 . ALICE Rev 1.1のデスクトップ・メニュヌ
図11 . ALICE Rev 1.1のデスクトップ・メニュヌ

著者

Doug Mercer

Doug Mercer

Doug Mercerは、1977幎にレンセラヌ工科倧孊で電気電子工孊の孊士号を取埗したした。同幎にアナログ・デバむセズに入瀟しお以来、盎接たたは間接的に30皮以䞊のデヌタ・コンバヌタ補品の開発に携わりたした。たた、13件の特蚱を保有しおいたす。1995幎にはアナログ・デバむセズのフェロヌに任呜されたした。2009幎にフルタむム勀務からは退きたしたが、名誉フェロヌずしお仕事を続けおおり、Active Learning Programにもかかわっおいたす。2016幎に、レンセラヌ工科倧孊 電気コンピュヌタシステム・゚ンゞニアリング孊郚のEngineer in Residenceに指名されたした。

Antoniu Miclaus

Antoniu Miclaus

Antoniu Miclausは、アナログ・デバむセズのシニア・゜フトりェア・゚ンゞニアです。Linuxやno-OSドラむバを察象ずした組み蟌み゜フトりェアを担圓。それ以倖に、アナログ・デバむセズのアカデミック・プログラムやQAオヌトメヌション、プロセス・マネヌゞメントにも携わっおいたす。2017幎2月から、ルヌマニアのクルゞュナポカで勀務。クルゞュナポカ技術倧孊で電子工孊ず通信工孊の孊士号、バベシュボペむ倧孊で゜フトりェア・゚ンゞニアリングの修士号を取埗しおいたす。