製品概要

機能と利点

  • 高密度:4mm × 4.5mm (30A、従来のソリューションの基板面積の25%以下)
    • 電力、制御、および監視をモノリシック集積
  • パワーMOSFET内蔵、12V電源経路の総抵抗(RDS(ON)):1.9mΩ (パッケージを含む)
    • 無損失、高精度電流検出内蔵
    • 内蔵LDOによってVDD電源を供給(1.8Vバイアス電源)
  • 高度なシステム・パワー・マネージメントを実現:包括的な状態監視および報告を備えたPMBus/SMBusテレメトリ
    • 負荷電流インジケータ(ILOAD)ピンによって高精度のアナログ出力電流報告を提供
    • 設定可能なソフトスタートによる突入電流制限
  • 重度過電流の検出および絶縁:5µs以内
  • フェイルセーフ過電流(Safe-OCP)検出および絶縁:250ns以内
    • 3レベルの設定可能な過電流保護
    • 起動時のVIN-VOUT短絡保護

製品概要

MAX16550ファミリは保護ICで、低抵抗MOSFETおよび無損失電流検出回路を内蔵し、SMBus/PMBus制御および報告を備えています。

このICは、システムの12V電源の配電、制御、監視、および保護のための最適なソリューションを提供するように設計されています。内蔵LDOは、保護ICの電源電圧を提供します。

フォルトが検出されない場合、このICは起動を開始し、制御された、単調な起動を提供するように設計されています。起動時の突入電流を制限するために、設定可能なソフトスタート立上りおよび遅延が実装されています。

このICは12Vシステム電源レールの電流、電圧、および電力を監視し、フォルトが検出された場合の高速ターンオフを備えた複数レベルの保護を提供します。

アナログ・デバイセズの特許取得済み、無損失電流検出は負荷および温度にわたって高精度の電流検出を提供し、全体的なシステムのエネルギー効率を高め、消費電力を低減します。

出力電圧は常時監視されます。任意の時点で出力電圧が設定可能な出力低電圧ロックアウト閾値を下回ると、PWRGD信号がローにアサートされます。任意の時点で入力電圧が設定可能な入力低電圧ロックアウト閾値を下回ると、PWRGD信号がローにアサートされます。これらのICは入力過電圧保護を提供するようにPMBusを介して設定可能です。入力過電圧保護はデフォルトでディスエーブルされています。PMBusを介してイネーブルされた場合、入力電圧が設定可能な過電圧閾値を上回ると、MOSFETがラッチオフされフォルトが通知されます。

この評価用キット(EVキット)は、MAX16550保護ICを使用する12V配電ネットワークの完全実装および試験済みプリント基板実装で構成されます。MAX16550の全機能をこのEVキットを使用して検証できます。このマニュアルで取り上げた内容のより詳細な説明がMAX16550のデータシートに記載されています。

MAX16550のEVキットは、ボードに手を加えてU7を適宜交換することにより、MAX16550AおよびMAX16550Bデバイスの評価も可能です。

アプリケーション

  • 240VA
  • サーキットブレーカ/電子ヒューズ、ホットスワップ
  • 12Vの集積型保護IC
  • サーバー、ネットワーク、ストレージ、通信機器およびAC/DC電源