製品概要
製品概要
評価用回路EVAL-LT8306-AZは、LT8306を使用した、光アイソレータ不要のマイクロパワー絶縁型フライバック・コンバータです。このデモ回路は出力が12Vで、入力電圧6V~36Vで負荷電流15mA~2.0Aの厳密なレギュレーションを維持します。出力電流能力は入力電圧と共に増加します。
EVAL-LT8306-AZは極めて小さい最小負荷(15mA)でも、LT8306の超低スイッチング周波数により、非常に軽い負荷で出力電圧をレギュレーションすることができます。出力電圧を適切に制限し、無負荷状態でのプリロードを避けるため、VOUT+とVOUT-ピンの間に13Vのツェナー・ダイオードが配置されています。
パワー・スイッチがオフになった後、トランス漏れインダクタンスにより1次側で電圧スパイクが発生します。この漏れインダクタンス・スパイクをMOSFET電圧定格の120V以内で制限するためにRCスナバとTVSクランプが備わっており、リンギングを減衰し、MOSFETのドレイン電圧を安全なレベルまでクランプします。RCスナバを取り外すことで、24V入力(代表値)での負荷が100mA未満のときに効率を3~4%向上させることができます。
この評価用回路の室温における性能は、ユーザ・ガイドの性能一覧表でご覧いただけます。この評価用回路は、事前に設計されたトランスを使用して、様々なアプリケーションに合わせて容易に変更できます。
LT8306は、使いやすいマイクロパワー絶縁型フライバック・コントローラです。このICは、一次側のフライバック波形から絶縁型出力電圧を直接サンプリングすることで、レギュレーション用の3次巻線や光アイソレータが不要となっています。絶縁された出力電圧は、1つの外付け抵抗により設定されます。ループ補償と内蔵ソフトスタート回路が統合されているため、外付け部品を減らすことができます。境界モード動作では、優れた負荷レギュレーションにより、小型の磁気ソリューションが実現します。低リップルBurst Mode動作では、軽負荷状態で出力電圧リップルを最小限に抑えながら高い効率が維持されます。
LT8306は、6ピンThinSOT™パッケージを採用しています。オートモーティブ・アプリケーション向けのAEC-Q100認証を取得しています。LT8306のデータシートには、部品の説明、動作、およびアプリケーションの詳細が記載されています。評価用回路EVAL-LT8306-AZのクイック・スタート・ガイドと併せて参照してください。
関連資料
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EVAL-LT8306-AZ - Schematic2023/02/09PDF114 K
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EVAL-LT8306-AZ - User Guide (Rev. 0)2023/02/09PDF740 K
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EVAL-LT8306-AZ - BOM2023/02/09XLS128 K
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EVAL-LT8306-AZ - Design Files2023/02/09ZIP1 M