製品概要

機能と利点

製品概要

ADMT4000は、消費電力ゼロで外部磁界の回転数を記録できる磁気回転カウンタ・センサーです。回転数を含む絶対位置は、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)を介して報告されます。EVAL-ADMT4000SD1Z評価用ボードは、グラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を備えた柔軟なハードウェア・プラットフォームを提供することで、ADMT4000(消費電力ゼロのマルチターン・センター)の評価を可能にします。EVAL-ADMT4000SD1Zでは、シャフト・マグネット構成の端にADMT4000が配置されています(図1)。この評価用キットは、プリント回路基板(PCB)に搭載された磁気刺激とEVAL-ADMT4000SD1Zで構成されます。提供されているGUIを使用して操作するには、EVAL-SDP-CS1Z(SDP-S)またはEVAL-SDP-CB1Z(SDP-B)が必要です。このユーザ・ガイドでは、どちらもSDPコントローラ・ボードと呼びます。

EVAL-ADMT4000SD1Zでは、ADMT4000を詳細に評価できます。GUIは、回転数、角度測定、診断測定、システム・レベル・キャリブレーション、およびデバイス構成を示します。EVAL-ADMT4000SD1Zには、回転数センサーの磁気リセットを可能にするコイルが取り付けられています。タイム・スタンプ付きのキャプチャ・データは、技術データ管理ストリーミング(TDMS)ファイルに記録できます。TDMSファイル形式を使用すると、大規模なデータ・セットの保存とインデックス付けが可能になります。データ・ログには、タイム・スタンプ付きのデータとフォルト・ステータスに加え、本デバイスの設定が保存されます。キャリブレーション機能を使用すると、GUIを使用して取得したデータ、またはユーザの測定システムで取得したデータの詳細なキャリブレーション結果を保存できます。

EVAL-ADMT4000SD1Zには、電源およびデジタル信号用の2.54 mmヘッダーも用意されており、ユーザは外部マイクロコントローラ・プラットフォームを使用してEVALADMT4000SD1Zを評価し、システム・ソフトウェア開発を開始できます。このPCBは、センサー・ボードをSDPインターフェース・セクションから取り外し、フォーム・ファクタを小型化できるように設計されています。電源は、SDPコントローラ・ボードを介してUSBポートから、または外部ベンチ電源から供給できます。

EVAL-ADMT4000SD1Zの詳細は、ADMT4000のデータシートに記載されています。EVAL-ADMT4000SD1Z評価用ボードを使用する際は、このユーザ・ガイドと併せてADMT4000のデータシートも参照してください。

はじめに

必要なハードウェア

  • EVAL-SDP-CS1Z またはEVAL-SDP-CB1Zコントローラ・ボード
  • EVAL-SDP-CS1Zに付属のUSBケーブル

必要なソフトウェア

  • EVAL-ADMT4000SD1Zソフトウェア