製品概要

製品概要

デモ回路2924A-A/2924A-Bの特徴は、LTM4681を使用していることです。LTM4681は、デジタル・パワー・システム・マネージメント機能を備えた、入出力電圧範囲の広い、高効率、高出力密度のクワッド出力PolyPhase® DC/DC降圧μModule®レギュレータです。デモ・ボードには、2つのバージョンがあり、DC2924A-Aの構成は4相4出力、DC2924A-Bは4相単一出力となっています。デモ・ボードのデフォルト入力電圧範囲は、4.5V~16Vです。ただし、VINが6V未満で4.5V ≤ VIN ≤ 5.75Vの範囲内の場合、特定の既存のオンボード部品については、若干の変更が必要です。詳細については、デモ・マニュアルの低VIN:4.5V ≤ VIN ≤ 5.75Vでの動作に関するパラグラフを参照してください。工場出荷時のデフォルト出力電圧(VOUT0、VOUT1、VOUT2、VOUT3)は、チャンネルあたり最大30Aの負荷電流で1Vです(DC2924A-A)。工場出荷時のデフォルト出力電圧は、最大120Aの負荷電流でVOUT = 1Vです(DC2924A-B)。チャンネルごとに最大30Aまでの負荷電流を供給できますが、強制空冷とヒート・シンクを併用することで、すべての出力レールが全負荷の場合の出力電力を更に最適化できる可能性があります。デモ・ボードの出力電圧は、0.6V~1.8Vの範囲で調整できます。出力電圧を1.8Vより大きい値にプログラミングするには、LTM4681のデータシートに記載されている熱ディレーティング曲線に基づいて出力電流のディレーティングが必要です。工場出荷時のデフォルトのスイッチング周波数は、350kHzにプリセットされています(代表値)。DC2924Aのどちらのバージョンにも、PMBusインターフェースとデジタル・パワー・システム・マネージメント機能が搭載されています。オンボード12ピン・コネクタを使用してドングルDC1613Aをデモ・ボードに接続できるため、LTpowerPlay®ソフトウェア開発ツールを使用してデバイスとの通信とプログラミングを簡単に実行できます。LTpowerPlayソフトウェアとI2C/PMBus/SMBusドングルDC1613Aにより、入出力電圧、入出力電流、スイッチング周波数、内部ICダイの温度、外部電源コンポーネントの温度、障害ログのテレメトリをリアルタイムに監視できます。プログラマブルなパラメータには、デバイス・アドレス、出力電圧、コントロール・ループ補償、スイッチング周波数、位相インターリーブ、動作モード(DCMまたはCCM)、デジタル・ソフト・スタート、シーケンシングおよび時間ベースのシャットダウン、入出力過電圧、出力過電流、ICダイと電源コンポーネントの過熱に対する故障検知応答などがあります。

LTM4681では、熱強化型低プロファイル330ピン(15mm × 22mm × 8.17mm)BGAパッケージが採用されています。DC2924A-A/DC2924A-Bを使用したりハードウェアに変更を加えたりする前に、LTM4681のデータシートと2924A-A/2924A-Bのデモ・マニュアルを読むことを推奨します。