デゞタル・アむ゜レヌタADUM4160で医療および産業甚アプリケヌションのUSBむンタヌフェヌス絶瞁を簡玠化

䌚瀟や家庭で情報凊理装眮の暙準ずなっおいるパヌ゜ナル・コンピュヌタPCは、汎甚シリアル・バスUSBを䜿っおほずんどの呚蟺機噚ず通信を行いたす。暙準化されおいるこずや、䜎コストであるこず、たた゜フトりェアの曎新や開発ツヌルを䜿甚する際の䜿いやすさずいう点で、今やPCは医療および産業甚アプリケヌションのホスト・プロセッサ・プラットフォヌムずしお非垞に有甚な機噚ずなっおいたす。しかし、これらの成長垂堎で求められる安党性および信頌性の芁求ずりわけ電気絶瞁に関しおは、これたでPCが普及しおきたオフィス環境の堎合ずは倧きく異なりたす。

初期のPCにおいおは、倖郚に察する暙準むンタヌフェヌスずしおシリアルパラレル・ポヌトが䜿甚されおいたした。こうした以前の芏栌は、最も初期のメむンフレヌム・コンピュヌタから継承されたものです。RS-232通信は暙準芏栌ずしお普及しおおり、通信速床は遅いものの、医療産業甚アプリケヌションに察しお高い適合性を有したす。それは、必芁ずされる堅牢な絶瞁機胜を簡単に実装できるからです。RS-232は入手が容易であるこずやサポヌト面で優れおいるずいう理由で、䜎速であるこずや、1察1でしか䜿えないずいう欠点にもかかわらず、広く甚いられおきたした。

USBは、倚くの点で旧芏栌のシリアル・ポヌトよりはるかに優れおいるため、珟圚ではPCや呚蟺機噚においおRS-232の代わりにUSBが暙準ポヌトずしお䜿甚されるようになっおいたす。しかし、USBを甚いた堎合、䞀般的に医療産業甚アプリケヌションで必芁な絶瞁性胜を簡単に埗るこずはただ難しく、か぀費甚もかさみたす。そのため、これたでは䞻にポヌト蚺断や䞀時的な接続甚途に限っお利甚されおきたした。

本皿では、USBむンタヌフェヌスにおけるさたざたな絶瞁方法に぀いお説明したす。珟圚、アナログ・デバむセズは新補品のUSBアむ゜レヌタADuM4160を提䟛しおいたす。この業界初のUSBアむ゜レヌタにより、呚蟺機噚特にD+/D-のデヌタ・ラむンずの絶瞁が容易にか぀䜎コストで行うこずが可胜ずなり、医療産業甚アプリケヌションにおいおもUSBを広く利甚するこずができたす。

汎甚シリアル・バスUSBに぀いお

USBは、その䜿いやすさからPCに察応した暙準シリアル・むンタヌフェヌスずしお広く普及しおいたす。これは䞀般的な商甚オペレヌティング・システムのすべおでサポヌトされおおり、ハヌドりェアずドラむバのオンザフラむ接続を実珟したす。USBのシステム構成ではハブを含めお最倧127台の呚蟺機噚を接続するこずができたす。USBにはいく぀かのデヌタ転送モヌドがあり、倧量のデヌタを非呚期的にやり取りするバルク・デヌタ転送から、ストリヌミング媒䜓ぞのアむ゜クロナス・デヌタ転送、そしおマりス動䜜などの少量デヌタでリアルタむムに応答可胜なむンタラプト・デヌタ転送などがそれにあたりたす。たたUSBは、ロヌスピヌド1.5Mbps、フルスピヌド12Mbpsそしおハむスピヌド480Mbpsずいう3぀のデヌタ転送速床で動䜜したす。このシステムが開発された圓時は、䞀般消費者向けアプリケヌションが䞻な察象ずなっおいたした。そのため、PCずの接続が容易に行えるこずや、電源が入っおいる状態での接続・取り倖しができるこずなどが必芁ずされ、コントロヌラず物理局によっおその耇雑さが解消されおいたす。

USBの物理局はわずか4本のラむンで構成され、その2぀は5V電源ずグラりンドを呚蟺機噚に䟛絊し、残り2぀のD+ずD-は差動デヌタを䌝送できるツむスト・ペアを圢成しおいたす図1。これらのデヌタ・ラむンは、その䞡方に実装されおいる受動抵抗プルアッププルダりン抵抗によりアむドル状態ずなり、たたシングル゚ンドでのデヌタ転送も行うこずが可胜です。デバむスがバスに接続されるず、受動抵抗によりデヌタ・ラむンの信号レベルが倉化し、通信速床が刀定されたす。デヌタはデヌタ・フレヌムたたはパケットずしおやり取りが行われたす。各フレヌムはクロック同期、デヌタ・タむプ識別子、デバむス・アドレス、䌝送誀り怜出、パケット終了シヌケンスなどの各芁玠から構成されおいたす。

Figure 1
図1. USBの暙準構成

この耇雑なデヌタ構造の制埡は、シリアル・むンタヌフェヌス・゚ンゞンSIEが各ケヌブル端で凊理しおいたす。この特殊なコントロヌラあるいは、䞀般にUSBトランシヌバを含む倧きなコントロヌラの䞀郚が、USBプロトコルを管理したす。゚ニュメレヌション(Enumeration)䞭に、呚蟺機噚が最初にケヌブルに接続されるず、SIEはホストに察しおディスクリプタ情報ず電源などを䟛絊したす。動䜜䞭に、SIEは必芁なデヌタ転送タむプに応じお、すべおのデヌタをフォヌマットし、䌝送誀りの怜出を行いたす。SIEはバス䞊のすべおの制埡フロヌを凊理し、必芁に応じおラむン・ドラむバずラむン・レシヌバを有効たたは無効にしたす。ホスト偎では、シヌケンスに埓っお呚蟺機噚ずの間で転送が行われ、そのずきのデヌタ砎損や䌝送誀りなどの情報を含んだトランザクションが構成されたす。SIEはマむクロプロセッサに組み蟌むこずができるので、呚蟺機噚ずはD+ラむンずD-ラむンだけで接続するこずができたす。しかし、このバスの絶瞁にはいく぀か課題が存圚したす。

  1. アむ゜レヌタはほずんどの堎合、単方向デバむスずしお機胜するのに察し、D+およびD-ラむンは双方向通信である。
  2. SIEは、デヌタ䌝送方向を刀定するための信号を倖郚に送信しない。
  3. アむ゜レヌタは受動抵抗のプルアッププルダりンによる状態を絶瞁障壁アむ゜レヌション・バリアの内偎ず倖偎で䞀臎させる必芁がある。

今日たでのUSBむンタヌフェヌスの絶瞁方法では、䞊蚘で説明した問題を回避するために以䞋のようなアプロヌチをずっおいたす。

第の方法  å›³ïŒ’のように、USBむンタヌフェヌスを絶瞁する必芁があるデバむスの倖に完党に移動したす。倚くのデバむスは汎甚シリアル・バスをUSBに接続するこずができたす。この䟋では、RS-232からUSBぞの倉換を瀺しおいたす。SIEは汎甚シリアル・むンタヌフェヌス機胜を提䟛し、絶瞁機胜は䜎速のシリアル・ラむンに実装されおいたす。しかし、この方法ではUSBの利点を掻甚するこずができたせん。実珟されるのは、オンザフラむでロヌドできるシリアル・ポヌトにすぎたせん。むンタヌフェヌス ICをファヌムりェアの倉曎で呚蟺機噚を識別できるようにカスタマむズし、たた専甚ドラむバを䜜補するこずも可胜です。しかし、各呚蟺機噚には専甚のアダプタが別途必芁ずなりたす。アダプタを垞に呚蟺機噚に装着しおおかない限り、管理に倧倉な手間がかかりたす。たた、むンタヌフェヌスの通信速床は暙準的なRS-232の速床に制限され、USBのロヌスピヌド転送におけるスルヌプットにさえ、はるかに及びたせん。

Figure 2
図2. RS-232を介したUSBの絶瞁

第の方法  çµ¶çžã®å®¹æ˜“なむンタヌフェヌスを備えたスタンドアロンSIEを䜿甚したす図3。垂堎に出回っおいる䞀郚の補品では、SIEずマむクロプロセッサを接続するためにSPIなどの高速な単方向むンタヌフェヌスが採甚されおいたす。ADuM1401Cなどのチャネルデゞタル・アむ゜レヌタを䜿甚するこずで、SPIバスの完党な絶瞁が可胜です。こうしたSIEはSPIバスで曞き蟌めるバッファ・メモリを備えおいるため、SPIの動䜜速床はUSBの速床に倧きく巊右されるこずはありたせん。最も速い通信可胜な速床がSIEずUSBホストずの間で蚭定されたす。そしお蚭定されたバス速床でデヌタを送信し、バッファ内のデヌタがなくなるたで送信を続けたす。他にも通信すべきデヌタがあるず予枬される堎合には、ホストにリトラむを芁請し、SPIむンタヌフェヌスが次の転送サむクルでデヌタをバッファに曞き蟌めるよう時間的な䜙裕を䞎えたす。この方法は非垞に有効ですが、䞀般には呚蟺機噚のマむクロプロセッサに組み蟌たれた既存のUSB回路の倉曎や呚蟺機噚ドラむバの修正が必芁ずなりたす。この堎合、新たに郚品を远加する必芁があり、たた基板面積も倧きくなるため比范的高䟡な゜リュヌションになっおしたいたす。

Figure 3
図3. SPIむンタヌフェヌスを介したSIEの絶瞁

第の方法 ãƒžã‚€ã‚¯ãƒ­ãƒ—ロセッサのSIEが倖郚トランシヌバを䜿甚する堎合、トランシヌバぞのデヌタ・ラむンず制埡ラむンに絶瞁機胜を远加するこずができたす図4。しかし、この堎合、SIEずUSBトランシヌバ間には9本もの単方向デヌタ・ラむンが存圚したす。そのため、高速デゞタル・アむ゜レヌタが数個必芁ずなり、倧きなコスト芁因ずなりたす。珟圚のずころデゞタル・アむ゜レヌタの最高デヌタレヌトは玄150Mbpsで動䜜したすが、これはUSBのロヌスピヌドやフルスピヌド転送より栌段に速いずはいえ、USBむンタヌフェヌスの速床範囲に制限されるため、これを超える速床でデヌタを凊理するこずはできたせん。この゜リュヌションはマむクロプロセッサのSIEに組み蟌たれおいるUSBドラむバに完党に適合し、開発コストを削枛できたすが、倚くのアむ゜レヌション・チャンネルが必芁なため、実装費は高くなりたす。垂堎では今埌たすたす高集積化が進む傟向にあるため、この皮のトランシヌバ・むンタヌフェヌスは枛少しおいくこずでしょう。

Figure 4
図4. 絶瞁された倖郚USBトランシヌバ

第の方法  å¿…芁な絶瞁機胜をD+およびD-ラむンに盎接挿入したす図5。この方法では、ドラむバの曞換えや冗長性のあるSIEの远加を新たに行うこずなく、D+/D-アむ゜レヌションを既存のUSBアプリケヌションにそのたた远加できるので、他の方法に比べお、開発コストの削枛や開発時間の短瞮などの点で倧きなメリットがありたす。しかし、远加するデバむスはSIEず同様に制埡フロヌを凊理する胜力が必芁であり、たたプルアッププルダりン抵抗ぞの察応や絶瞁障壁の内偎ず倖偎にたたがっお速床の決定を行えるようにする必芁があるため、D+およびD-ラむンの絶瞁にはいただ耇雑な仕組みが必芁ずなりたす。

Figure 5
図5. USB D+/D-デヌタ・ラむンの絶瞁

これらの問題は、 USBアむ゜レヌタADuM4160を甚いお解決するこずができたす図6。このアむ゜レヌタは、USBのロヌスピヌドフルスピヌドで動䜜し、 D+/D-ラむンを盎接絶瞁するこずが可胜な新しいチップスケヌル・デバむスです。

Figure 6
図6. ADuM4160のブロック図

アナログ・デバむセズのiCoupler®技術は、特にUSBアむ゜レヌタの構成に最適です。USBアむ゜レヌタ開発の第の課題は、デヌタ䌝送の方向、そしおどの時点でドラむバを無効にしおアむドル・バス状態を蚱可するかを正しく刀定するこずでした。USBデヌタ通信はそもそもパケット方匏を採甚しおいるため、SIEの倉曎なしに簡単な方法でデヌタ䌝送の方向を刀定できたす。バスがアむドル状態のずきには、プルアップ抵抗ずプルダりン抵抗によりUSBをアむドル状態に維持したす。

ADuM4160はバスのアップストリヌムダりンストリヌムをモニタし、いずれか䞀方の方向からの遷移を埅ちたす。遷移が怜出されるず、デヌタぱンコヌドされ、絶瞁障壁を越えお送信されたす。その埌デヌタはデコヌドされ、ほかのケヌブル䞊での送信を行うために出力ドラむバが有効になりたす。この最初の遷移からデヌタ䌝送の方向が識別され、逆方向のアむ゜レヌタ・チャンネルが無効ずなりたす。アむ゜レヌタは、デヌタの受信が続いおいる限り、同じ方向でデヌタを送信し続けたす。USBパケットが完了するず、パケット終了EOPシヌケンスを瀺す特別なデヌタが送信されたす。EOPは、どのようなデヌタ構造にも組み入れられるこずのない非差動信号を含んでいたす。アむ゜レヌタは、EOPマヌカヌず有効なデヌタを識別したす。このマヌカヌは、バスがアむドル状態に戻るこずを知らせたす。出力ドラむバは無効ずなり、アむ゜レヌタは次の遷移のためにアップストリヌム入力ずダりンストリヌム入力のモニタを再床開始したす。この遷移が始たるず、次のデヌタ䌝送の方向が蚭定されたす。

りォッチドッグ・タむマは、バスで䜕らかの゚ラヌが発生するずアむ゜レヌタをアむドル状態に戻したす。ADuM4160はiCoupler技術の1぀である遷移ベヌスのアむ゜レヌション䌝送方匏を利甚したす。

アむ゜レヌタはプルアップ抵抗ずプルダりン抵抗もサポヌトする必芁がありたす。アむ゜レヌタの各サむドでは独立しおUSBバスをサポヌトし、これら抵抗はすべおアむドル状態で利甚されたす。プルアップ抵抗により、バス䞊の新しいデバむスに察しお゚ニュメレヌションず呌ばれる初期化シヌケンスが行われたす。呚蟺機噚ずのデヌタ転送速床ず、プルアップの接続タむミングが䌝達されるこずで、正しい手順で゚ニュメレヌションを開始するこずができたす。アップストリヌムのプルアップ抵抗の状態には、耇数の芁玠が圱響する可胜性がありたす。ADuM4160においお䜿甚できるアップストリヌム電源電圧ずダりンストリヌム電源電圧は䜕通りかの組合せが可胜です。このアむ゜レヌタは想定される耇数の電源電圧の組み合わせにも察応できるように蚭蚈されおいたす。呚蟺機噚に察しおは、アップストリヌムのプルアップ抵抗の接続を意図的に遅らせたほうが良い堎合がありたす。たずえば、USB゚ニュメレヌションの開始前にそれ自䜓のロヌカル初期蚭定を完了する必芁がある堎合などです。ADuM4160はダりンストリヌム偎で制埡ピンを持っおいるため、呚蟺機噚偎で゚ニュメレヌションの開始タむミングを決めるこずができたす。

たた、このデバむスは5Vあるいは3.3Vのいずれの電源電圧でも動䜜するため、呚蟺機噚偎で぀の異なる電源を甚意する必芁はありたせん。たた、ADuM4160は非垞に高いシステムレベルでのESD保護機胜を備えおいるため、倚くの堎合では保護回路を倖付けせずにコネクタにD+ピンずD-ピンをホット・プラグで䜿甚できたす。

ADuM4160は、以䞋の3぀の甚途においお適甚されるこずが倚いず考えられたす。

  • アップストリヌム・ポヌトを絶瞁する目的で呚蟺機噚に組み蟌む堎合。ADuM4160は、この構成を基本アプリケヌションずしお蚭蚈されおおり、最もシンプルな電源・制埡の構成を実珟したす図7。
  • USBハブの絶瞁に䜿甚する堎合。ハブ以降の呚蟺機噚のすべおを絶瞁したす図8。
  • ケヌブル・むンタフェヌス絶瞁に䜿甚する堎合図9。

以䞋の図は、䞊蚘の各アプリケヌションにおけるADuM4160の接続䟋をそれぞれ瀺しおいたす。

呚蟺機噚に専甚の電源がある図のようなアプリケヌションでは、USBケヌブルからの電源はほずんどの堎合で䞍芁です。アむ゜レヌタのアップストリヌム偎ずプルアップ抵抗甚の電力は玄10mWです。呚蟺機噚は単䞀速床で動䜜するため、アむ゜レヌタは所望の速床フルスピヌドたたはロヌスピヌドに蚭定した䞊で固定されたす。呚蟺機噚ポヌトがハむスピヌドに察応しおいる堎合、゚ニュメレヌション時にはハむスピヌド甚の「チャヌプ(Chirp)」プロトコルによっお確認されたす。通垞は、これによっおハむスピヌド動䜜のための蚭定が開始されたすが、ADuM4160が組み蟌たれおいる堎合は、このチャヌプ信号をブロックし、ハむスピヌド察応の呚蟺機噚がフルスピヌドで動䜜するよう自動的に蚭定されたす。専甚の電源を備えおいない䜎速の呚蟺機噚を接続する堎合には、ADuM5000などの絶瞁型DC/DCコンバヌタが内蔵されたデバむスを䜿っお、USBケヌブルから呚蟺機噚やADuM4160に電源を䟛絊するこずができたす。

Figure 7
図7. 呚蟺機噚ポヌトの絶瞁

図のようにUSBハブのアむ゜レヌタずしお䜿甚する堎合、ADuM4160はハブを呚蟺機噚ずしお扱いたす。ADuM4160はフルスピヌドに蚭定され、その他の手順は、䞊述した暙準的な呚蟺機噚のケヌスず同様です。アむ゜レヌタは同じくチャヌプ信号をブロックしお、ハブがハむスピヌドではなく、フルスピヌドで動䜜するように蚭定したす。USBハブのむンタフェヌスICにより、アむ゜レヌタが固定の速床で動䜜しおいおも、ロヌスピヌドずフルスピヌドで動䜜しおいるデバむスが混圚する䞭で接続が可胜です。ハブはアむ゜レヌタのダりンストリヌム・ポヌトに電源を䟛絊し、゚ニュメレヌションの開始を電源投入ず同期させる、たたは意図的に遅らせるこずができたす。䞀般にUSBハブは、絶瞁型DC/DCコンバヌタを介しおアップストリヌム・ケヌブルによっお䟛絊できる電力量より倚くの電力を必芁ずしたす。

Figure 8
図8. USBハブの絶瞁

絶瞁USBケヌブルを駆動する堎合は図9、DC/DCコンバヌタを䜿っおダりンストリヌム・ポヌトずケヌブルの䞡方に電源を䟛絊する必芁がありたす。USB仕様の条件を満たすには、ケヌブルのダりンストリヌムから5V電源を呚蟺機噚のプルアップ抵抗や回路に䟛絊しなければなりなせん。ADuM5000などの絶瞁型DC/DCコンバヌタはこの電力を䟛絊しおも十分に䜙裕があるので、消費電力の䜎いダりンストリヌム・デバむスに電力を提䟛できたす。図9は、isoPower®ず呌ばれる絶瞁型DC/DCコンバヌタを内蔵したデバむスADuM5000の䜿甚䟋を瀺しおいたす。このアプリケヌションでは、ADuM4160の転送速床蚭定甚のピンがいくらか䞍芁ずなりたす。この絶瞁ケヌブルでは、䞀床に1぀のUSB速床でしか動䜜したせん。速床モヌドを倉曎するには、単玔にマニュアルでスむッチを操䜜するか、あるいは専甚の回路を䜿っお配線を切り換える必芁がありたす。どのような方法を甚いるかは、゚ンドナヌザの䜿甚条件によっお異なりたす。

Figure 9
図9. isoPowerを含む絶瞁ケヌブル・むンタヌフェヌス

結論

今日では、USBは広く䞀般的に普及し、非垞に倚くの機噚で甚いられるようになっおいたす。この業界初のUSBアむ゜レヌション補品であるADuM4160を利甚すれば、これたで困難であったUSBアプリケヌションに察しおよりシンプルか぀安䟡に呚蟺機噚の絶瞁機胜の組み蟌みを実珟するこずできたす。これによっお、USBはポヌト蚺断や䞀時的な接続に限定するこずなく、医療甚産業甚アプリケヌションなどのさたざたな領域に広く普及しおいくでしょう。ADuM4160はD+/D-ラむンのアむ゜レヌションに䞻県を眮いおいるため、実装はきわめお簡単になりたす。フルスピヌドおよびロヌスピヌド動䜜に察応しおいるので、広範囲のアプリケヌションで十分な垯域幅を䜿甚できたす。

参考資料

1アナログ・デバむセズの党補品に぀いおは、www.analog.com/jpをご芧ください。

2www.analog.com/jp/products/interface-isolation/isolation/standard-digital-isolators.html

3www.analog.com/jp/products/interface-isolation/isolation/isopower.html

著者

Mark Cantrell

Mark Cantrell

Mark Cantrellは、アナログ・デバむセズでiCoupler補品のアプリケヌション・゚ンゞニアです。たた、圌は IEC60079-11 メンテナンス・チヌムのメンバヌです。以前はカリフォルニア・むヌスタン・ラボラトリヌズCalifornia Eastern Laboratoriesに6幎間勀務し、NECのフォトカプラず゜リッドステヌト・リレヌ補品のアプリケヌション・サポヌトを担圓しおいたした。たた、ロッキヌド・マヌチン・ミサむルスペヌス瀟LockheedMartin Missiles and Spaceにも17幎間圚籍し、攟射胜圱響詊隓技術者ずしお重力プロヌブB衛星蚈画に携わりたした。むンディアナ倧孊で物理孊の修士号を取埗しおいたす。