LTC1569-7

LTC1569-7はリニア・フェーズおよびルート・レイズド・コサイン振幅応答を特徴とする 10次ローパス・フィルタです。LTC1569-7の高選択度とパスバンドでのリニア・フェーズの組合せにより、データ通信およびデータ収集システムの両方でのフィルタリングに最適です。さらに、そのルート・レイズド・コサイン応答は、PAMデータ通信に最適なパルス整形を提供します。フィルタの減衰は、 1.5・f_CUTOFFで50dB、2・f_CUTOFFで60dB、6・f_CUTOFFで80dBを超えます。最大5mVのDCオフセットを達成しており、DC精度に敏感なアプリケーションに適しています。

LTC1569-7は外部クロックを必要としない最初のサンプリング・データ・フィルタですが、カットオフ周波数は標準精度3.5%以上の 1本の外付け抵抗で設定できます。内部発振器は外付け抵抗でプログラムされ、周波数は1、4、または16分周されてからフィルタ・ネットワークに印加されます。ピン5で分周器の設定が決まります。したがって、各外部抵抗値について最高3つのカットオフ周波数を得ることができます。各種抵抗値と分周器の設定値を使用し、7オクターブの範囲にわたってカットオフ周波数をプログラムできます。また、カットオフ周波数は外部クロックで設定でき、クロック対カットオフ周波数比は 32：1となっています。内部サンプリング・レート対フィルタのカットオフ周波数比は64：1です。

LTC1569-7では最大300kHzのカットオフ周波数を達成できますが、単一5V/3V電源により256kHz/128kHzのカットオフ周波数に対して完全にテストされています。

LTC1569-7は省電力モードを備えており、SO-8表面実装パッケージで供給されます。

• 3V動作用データ通信フィルタ
• I/Q信号処理用リニア・フェーズおよび位相整合フィルタ
• ピン・プログラム可能なカットオフ周波数ローパス・フィルタ