ADG1309

ADG1308とADG1309は、それぞれ8個のシングル・チャンネル入力と4チャンネルの差動入力で構成されるモノリシックのアナログ・マルチプレクサです。ADG1308はA0、A1、A2の3ビットのバイナリ・アドレス・ラインによって指定される1つのコモン出力に8個の入力のうち1つをスイッチします。ADG1309は、A0とA1の2ビットのバイナリ・アドレス・ラインによって指定される1つのコモン差動出力に4個の差動入力のうち1つをスイッチします。この各デバイスに用意されているEN入力を使用して、デバイスをイネーブルまたはディスエーブルに設定します。ディスエーブル時には、全チャンネルがオフにスイッチされます。

スイッチがオンのときに、各スイッチは双方向性で等しく良好に導通し、その入力信号は電源の範囲まで拡張されます。オフの状態時には、電源までの信号レベルがブロックされます。すべてのスイッチはマルチプレクサのアプリケーションで使用できるように、ブレーク・ビフォア・メイクのスイッチング動作を実行します。この各スイッチ固有の設計として、電荷注入が低減されているので、デジタル入力のスイッチング時に発生するトランジェントが最小限に抑えられます。

この各デバイスはスイッチング時間が高速化され、信号帯域幅が高いので、ビデオ信号のスイッチング動作に最適です。さらに、CMOS構造の採用によって、消費電力が非常に低く抑えられるため、携帯型およびバッテリ駆動の計測機器にも最適です。

アプリケーション

• オーディオおよびビデオ信号ルーティング
• テスト装置
• データ・アクイジション・システム
• バッテリ駆動システム
• 通信システム
• 信号ルーティング