Analog Garageのストーリー

アナログ・デバイセズは50年以上前の創業時から、イノベーションを求めてリスクをいとわない文化を培ってきました。株式公開からわずか数年後、モジュール・メーカーとして成功していたにも関わらず、集積回路に対するニーズがいずれ個別部品に対するものを追い抜くと考え、半導体スタートアップのNova Devicesに出資するという賭けに出ました。

このリスクをいとわない姿勢が、当社の中核をなすシグナル・コンディショニングと信号変換の市場で数十年もの間、リーダーシップを維持し続けることにつながっています。アナログ・デバイセズは、バイポーラ・プロセスやレーザー・トリム技術などの製造技術に投資、改良し、高品質製品の実現を確かなものにしてきました。同時に、再び未開拓分野に進出し、最初のCMOSコンバータを製造しました。

 

Ray Stata

 

長い年月の間に、アナログ・デバイセズには何度も転換点がありました。パソコンにマルチメディア機能が急速に取り入れられ、デジタル信号処理が普及した際にはこの分野にも参入しました。また、最初の商用MEMS加速度センサーを開発し、自動車用エアバッグの低価格化と信頼性向上を実現しました。今日では、大規模な工場の設備から、人々が身につける活動量計までさまざまな機器にアナログ・デバイセズの技術が活用されています。

アナログ・デバイセズは、これからも社内外を問わず新しいアイデアを探し求めていきます。


Analog Garageへようこそ

アナログ・デバイセズは、世界が大きな技術革新の時代を迎えようとしていると考えています。そのきっかけは、アナログ世界から得られる膨大なセンサー・データが鍵を握る先進的なクラウド機能と解析機能の飛躍的な進歩です。このような状況下でイノベーターが登場するには、アイデアを育てる環境が必要です。

そこで、起業家に新しい技術やビジネス・モデルを提案、探求、拡大するための道筋を示す企業インキュベーター・プログラムとしてAnalog Garageを立ち上げました。Analog Garageと名付けたのには2つの理由があります。1つは、世界を計測するアプリケーションにはアナログのノウハウが重要であることを意識するためです。もう1つは、技術革新の歴史の中で数々の出発点となったガレージ、地下室といった何の変哲もない場所すべてに感謝の気持ちを表すためです。

Analog Garageでは、スタートアップや大学、また当社の従業員が、効率的に学べて本気で取り組める実験環境で協力しながら、困難な課題の解決に必要なサポートを得ることができます。

Analog Garageという1つの名の下に集まることになりますが、拠点は1ヵ所ではありません。Analog Garageの取り組みは全世界に広がっており、どの拠点も未来を見据えて活動しています。

アナログとデジタルの架け橋となる領域では、これからも数々の新しい発見があるでしょう。Analog Garageで、皆さんとその一部を共有できることを楽しみにしています。ぜひAnalog Garageのページをブックマークして、最新のアイデアや発見を紹介した事例を随時ご覧ください。皆さんのようなイノベーターがAnalog Garageを通じて実現した進歩を、事例の中に垣間見ることができるでしょう。

そして何より、これらの事例が皆さんが持っている発明家としての才能を呼び覚ます一助になれば幸いです。


Analog Garage