イノベーションの未来に投資する
アナログ・デバイセズのヴィンス・ロシュCEOは2022年3月にアイルランドを訪れ、同国リメリック市にあるADI Catalyst™の新施設に対して今後3年間に1億ユーロ（約1億1千万米ドル）の投資を行うと発表しました。ADI Catalystはイノベーションとコラボレーションを目的とし、そのために特に建設された広さ10万平方フィートに及ぶ施設です。この投資は本施設拡張の最後のフェーズとして行われ、主にソフトウェアベースのソリューション、人工知能（AI）、Industry 4.0における機械学習イノベーション、自動車電動化、および次世代コネクティビティの分野にわたり約250名の職を新たに生み出すと期待されています。
ヴィンス・ロシュ（Vince Roche）がアイルランドを訪問し、ADI Catalystへの大規模な投資を発表すると共に、800名を超えるスタッフに会い、また主要なお客様とアイルランド首相との会合を持ちました。
この投資はアイルランド政府とその機関であるIDA Irelandからの支援を受けています。ADI Catalystの公式開所式にはアイルランド首相および下院議員であるミホル・マーティン氏が出席し、次のようにスピーチを行いました。「ADIは何十年にもわたりアイルランドに貢献してきましたが、この新しい大きなマイルストーン達成によってそのことが改めて示されました。テクノロジーが私たちの暮らしのあらゆる面に浸透してきているこの時代において、最新のデジタルエコノミーへの投資を継続することの重要性がかつてなく高まっています。ADI Catalystにより、リメリックとアイルランドが持つ、半導体製造ハブとして、また欧州の卓越したイノベーションセンターとしての地位がさらに高まるものと期待しています。」
お客様と当地の要人を迎えて行われた開所式において、ロシュCEOは次のように述べました。「ADI Catalystはアイルランドや欧州だけでなく世界全体において、イノベーションの未来のためADIが行っている投資のうち最も新しいものです。この分野の専門家が新しいテクノロジー、ビジネスモデル、およびエコシステムに関して互いに連絡を取り、協力し、テストし、またパイロット試験を行うための理想的な環境がこの施設によって実現しました。ADI Catalystの開設により、欧州と世界の他の地域のチームとの間でアイデア、それぞれの能力、およびリソースを共有し、社会全体にさらに大きく貢献することが可能となりました。」
コラボレーションのためのエコシステム
ADI Catalystはコラボレーションのためのエコシステムを作り出すことを主眼とし、さまざまな形態や規模のプロジェクトチームが集まり、業界をリードするソリューションを共に作り出し、そのためのイノベーションを行うための空間として設計されています。シミュレートされた環境やリアルワールドのエンドアプリケーションにおいて技術を使用することにより、このような新しいソリューションの開発と応用が促進されます。
この開所式の一環として、ヴィンセント・ロシュとインダストリアル＆マルチマーケット担当シニアバイスプレジデントであるマーティン・コター（Martin Cotter）がマーティン首相の案内役を務め、ADI Catalystの一連のテストベッドにおいて現在行われているコラボレーションベースのプロジェクトを紹介しました。
対面での全従業員ミーティングと顧客ミーティング
ロシュはアイルランド滞在中にADIの成功を担う2つの重要なステークホルダー、すなわちADIのお客様と従業員との会合を持ちました。
ダブリン、リメリック、およびコークのアイルランド国内3ヵ所の施設から従業員が招かれ、1週間に及ぶロシュの滞在中に2回にわたって開かれた全従業員ミーティングに参加しました。800名を超える人々が会社の最新状況を耳にし、またロシュCEOとの活発な質疑応答に加わりました。この全員ミーティングは、2年間に及ぶリモートワークの後、アイルランドにおいて初めて許可された大規模な対面による会合という意味でも重要なものとなりました。
またこの1週間に及ぶ滞在の後半には、ADI Catalystの公式開所式に先立って5名のお客様がリメリックを訪れ、戦略的計画構築のためロシュとの会合を持ちました。これらのお客様にはまたロシュが招待した貴賓として金曜の開所式に列席いただきました。
