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Analog Devices North Americaのインターンが残したインパクト
North America University Relationsチームは2021年の夏、恒例の年次インターンプログラムを開始しましたが、この年にはインターン同士が互いに連絡を取り合うことを支援し、また非営利団体のひとつと提携することにより地域コミュニティにインパクトを残すためのサービスプロジェクトが新たに加わりました。これはまたインターンたちにとって、アナログ・デバイセズ基金がどのように運用され、どのようなインパクトを及ぼしているかを学ぶ機会ともなりました。
インターンたちにはチームの名称、各メンバーの役割、およびどの非営利団体を選ぶかを記した提案書の提出が求められました。各チームにはそれぞれUniversity Relations Teamからメンターが指名され、ワークショップのアイデアや質問に関してメンバーを補佐しました。
各チームはそれぞれ異なる非営利団体を選び、ボランティアとしての労力提供から資金集め、キャンペーンの準備と開催など、その団体に最も役立つ手段を判断するための調査を行いました。その後、直接的に関わり、変化を起こすことになったのです。
チーム1 - ドナルド・マクドナルド・ハウス
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Raleigh Pop Tabsチームは、入院中の子供の家族に食事や宿泊所を提供する ドナルド・マクドナルド・ハウス, を支援しました。このチームは寄付を募るため、ノースカロライナ州グリーンズボロのADIオフィス周辺にソーダ缶のタブを集める容器を設置しました。ソーダ缶のタブは収集も輸送も容易なため、そのリサイクルを通じてドナルド・マクドナルド・ハウスが必要とする費用を支援するための資金集めに寄与しました。タブの収集と容器への投入がインターンシップが終了した後も継続されるよう、このチームはオフィスの従業員にこの寄付集めの内容を伝えると共にそのための仕組みを稼働しました。
チーム2 - School on Wheels
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2morrow 2getherチームは、ホームレスとなった幼稚園から高校卒業までの児童生徒が教育を受けることのできる機会を拡大する School on Wheels, を支援しました。このチームはサンタクララ、カマス、およびビーバートンのオフィスにおいて、資金集めと計算機/ラップトップPC寄付キャンペーンを実施しました。このチームはADIのIT部門からの支援を受け、30台のデル製ラップトップをSchool on Wheelsに寄付しました。また20台のグラフ機能付き電卓に加え、ホームレスの児童生徒が必要品を購入するための806.27ドルの寄付も集めました。
School on Wheelsのボランティア対応スペシャリストを務めるマリソル・ファーファン(Marisol Farfan)は、「アナログ・デバイセズがSchool on Wheelsに行った大きな援助に感謝します。この支援により生徒たちが良き教育を受けるために必要とする手段を提供することができました。ホームレスとなった子供たちの人生を変えるための私たちの活動への支援に感謝します」と述べています。
チーム3 - Missing Dogs Massachusetts
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Kibble Krewチームは、マサチューセッツ周辺で迷子になっている、および見つかった犬を買主の元に戻す、ボランティアのみから構成された非営利団体の Missing Dogs Massachusetts (MDM)を支援しました。MDMは自治体の動物管理担当職員、救援活動従事者、シェルター、警察、およびメディアとの協力の下に活動を行っています。MDMへの寄付はすべて、動物たちを発見しやすくするためのマイクロチップ埋め込みなど、迷子を防止するための手段に使われます。
インターンたちは、ニュースレターのためのテンプレート作成、寄付を受け取ったときの自動返信機能導入、およびウェブサイト更新からなる3つのイニシアティブに取り組みました。またさらにインターンシッププログラム終了後も支援を行えるよう、MDM責任者に対してそれぞれの連絡先も伝えました。
MDMの責任者であるロビン・サーディリッティ(Robyn Sardellitti)は、「夏期インターンであるKibble Krewのメンバーが行った活動にMDMは心から感謝しています。全員がボランティアからなる組織のため、MDMのスタッフは自分たちが専門としない分野の取り組みに困難を覚えていました。インターンたちはあらゆる分野で素晴らしい仕事を成し遂げ、またプロジェクトの最初に定めた目標をすべて達成しました。さらに極めてプロフェッショナル精神に富み、よく組織されていると共に、完璧なレベルのコミュニケーションを維持しました。彼らに選ばれた組織となったことは非常に幸運だったと思います」と述べています。
チーム4 - Habitat for Humanity
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The 4s for Goodチームは Habitat for Humanity と共に建設作業に参加しました。何名かは住宅建設現場で働き、また他のインターンたちはそれらの住宅で使用するための中古家具の修理施設で働きました。
The 4s for Goodチームのメンバーであるローレン・ウェルズ(Lauren Wells)は、「建設現場で働くことは大変楽しく実りのある経験でした。それぞれの住宅に対してどれほどの作業と配慮が関わっているかを実際に目にすると共に、1日の仕事の終わりには間もなくそこへ引っ越してくる2つの家族のため何かを成し遂げることができたという実感と共に現場を離れることができました。Habitat for HumanityはBuild Daysを通年で開催しているため、今後も個人としてボランティアを続けたいと思っています」と述べています。
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アナログ・デバイセズ基金のエグゼクティブ・ディレクターであるクリスティナ・ダーヴィン(Christina Dervin)は、「新型コロナウイルス肺炎のため非営利団体はボランティア募集に困難を覚えていますが、それによってインターンたちによるプロジェクトへのクリエイティブな取り組みに影響が及ぶことはありませんでした。世界中の非営利団体にとってこの15ヵ月間は確かに厳しい時期となっていますが、それぞれの団体はその使命を果たすためこれまで以上のボランティアを必要としています。インターンたちが非営利団体の中で構築したパートナーシップとサポート、およびUniversity Relations Teamがこのパイロットプログラムによって示した創造性に感謝しています」と述べています。
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インターンたちによるインパクト:新たな伝統となるか?
このIntern Impact Projectはインターンたちにとって、通常の日々の職務以外の活動を経験する得がたい機会となりました。
このプログラムの終了時には各チームがそのプロジェクトを互いに、またFoundationの理事会メンバーに紹介する機会が設けられました。このプレゼンテーションではそれぞれのチームが生み出したインパクトと共に、ADIでの短い夏期インターンシップにおいて違いを作り出すという経験がインターンにとってやりがいのあるものであったことが示されました。
Missing Dogs Massachusettsと連携したKibble Krewのメンバーであるヘマ・コマリナ(Hema Komarina)は、「他の人のためのイベントへの参加は幸せと満足感を得ることのできる貴重な機会です。非営利団体を通じて他の人々を実際に支援できたことは素晴らしい経験でした。インターンである私にとって、優しい、考え深い、またさまざまな考えの人々に接触し、繋がりを作る機会となりました。今後もインパクトを及ぼし続けるため、社会のために働き、貢献し続けることを楽しみにしています」と述べています。
University Relationsチームとアナログ・デバイセズ基金は、このプロジェクトの今後の発展に大いに期待しています。将来のインターンたちのためIntern Impact Projectを継続できることを楽しみにしています。