LTspice:帯域幅全体でノイズを積分する方法

2013年12月19日
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LTspiceでは回路の.noise解析を実行することができます。これにより、出力ノイズ、入力ノイズ、あるいは抵抗、ダイオード、トランジスタなど任意のノイズ成分について、1Hz帯域幅あたりのノイズ電圧密度(V/√Hz)を容易にプロットできます。しかし、.noise解析では、選択した帯域幅でノイズを積分することもできます。

図1. LTspice IV:帯域幅全体でノイズを積分する方法

この機能を使用するには、波形ビューアのデータ・パターンのラベル[V(noise)]をCtrlキーを押しながらクリックします。.noiseディレクティブで指定した帯域幅に基づく合計RMSノイズが表示されます。

.noiseディレクティブで指定した帯域幅ではなく帯域幅を限定して合計ノイズを計算したい場合は、横軸をクリックすることで波形ビューアの左(下限)および右(上限)の周波数を変更できます。波形を目的の帯域幅で表示させたら、データ・パターンのラベルをCtrlキーを押しながらクリックすると、目的の帯域幅に基づく合計RMSノイズが表示されます。

または、回路図に.measure文を追加して特定の帯域幅での合計ノイズを計算し、シミュレーション後にその結果をLTspiceのエラー・ログ(Ctrl + L)に表示することもできます(.measure文の使用に関する詳細は、LTspiceの[Help](F1)を参照してください)。

図2. LTspice IV:帯域幅全体でノイズを積分する方法

著者について

Gabino Alonso
Gabino Alonsoは、アナログ・デバイセズのPower by LinearTMグループで戦略的マーケティング・ディレクターを務めています。アナログ・デバイセズに入社する前は、Linear Technology(現在はアナログ・デバイセズに統合)、Texas Instruments、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学で、マーケティング、エンジニアリング、オペレーション、教育など、多岐にわたる業務に従事していま...

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