LTspice:1つのモデルの複数のインスタンスを1つのシンボルにまとめる
Tspiceで回路図を作成している際、1つのモデルのインスタンスが複数必要になることがあります。シンボルをコピー&ペーストして結線すること自体は難しいことではありません。しかし、1個のシンボルによって同じデバイスの複数のインスタンスを表現することができれば、回路図を簡素化することができるはずです。例えば、同じコンデンサのシンボルを4個並列に配置する代わりに、1つのシンボルと「x4」という文字列を配置するといった具合です。このようなことは、M(parallel units)パラメータまたはN(series units)パラメータを使用することによって実現できます。

コンポーネント・エディタ
コンデンサ、インダクタ、ダイオード、MOSFETのモデルなど、多くの基本的なデバイスはMパラメータをサポートしています。では、使用したいモデルがMパラメータをサポートしているかどうかがわからない場合にはどうすればよいでしょうか。その場合、実際に試してみてエラー・メッセージが表示されなければサポートしていると考えてよいでしょう。一方、基本的なモデルの中でNパラメータをサポートしているのはダイオード(LEDを含む)のモデルだけです。
1つのモデルの複数のインスタンスを1つのシンボルとして定義する手順は、以下のとおりです。
- 対象とするコンポーネントの属性を編集するために、「Ctrl」キーを押しながらシンボルを右クリックします。
- 「Value2」フィールドに、「m=[数字]」または「n=[数字]」と入力します。[数字]の部分には、整数以外の値を指定することはできません。
- 「Value2」の属性を選択して「Vis.」列をクリックすると、複数のインスタンスが回路図に表示されます。
並列コンデンサ
並列コンデンサを定義する場合には、「m=[数字]」の代わりに、電気回路に関する慣例に合わせて、「x4」のように「x[数字]」という構文を使用することができます。

並列コンデンサ
LEDストリング
先述したように、基本的なモデルの中でNパラメータをサポートしているのはダイオードのモデルだけです。

LEDストリング
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