LTspice:トランスをシミュレートする簡単なステップ
2014年07月01日
本稿では、LTspice IVでトランスをシミュレートする簡単な方法を示します。
- トランス巻線ごとに1つのインダクタを選びます。
- 1つの相互インダクタンス(K)ステートメントを使い、SPICEディレクティブを介してそれらを結合します。
K1 L1 L2 L3 1
Kステートメントの最後のエントリは結合係数です。この係数は0から1の間で変化し、1は漏れインダクタンスがないことを表します。実際の回路では、結合係数を1から始めることを推奨します。
1つのトランスに必要なKステートメントは1つだけです。LTspiceでは、1つの結合係数をトランス内のすべてのインダクタに適用します。下のステートメントは上のステートメントと同じです。
K1 L1 L2 1
K2 L2 L3 1
K3 L1 L3 1 - 移動(F7)、回転(Ctrl + R)、およびミラー(Ctrl + E)コマンドを使い、インダクタの位置を調整してトランスの極性に合わせます。Kステートメントを追加すると、含まれているインダクタの位相ドットが表示されます。
- LTspiceは、個々のコンポーネント値を使ってトランスをシミュレートします。この場合は個々のインダクタのインダクタンスであって、トランスの巻数比ではありません。インダクタンス比は下に示す関係で巻数比に対応しています。
インダクタンス比と巻数比
例えば巻数比が1:3と1:2の場合は、比がそれぞれ1:9および1:4となるインダクタンス値を入力します。
巻数比が1:3と1:2の場合の例
トランスの詳しいシミュレート方法については、「トランスの使用」(ビデオ)をご覧ください。
著者について
Gabino Alonsoは、アナログ・デバイセズのPower by LinearTMグループで戦略的マーケティング・ディレクターを務めています。アナログ・デバイセズに入社する前は、Linear Technology(現在はアナログ・デバイセズに統合)、Texas Instruments、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学で、マーケティング、エンジニアリング、オペレーション、教育など、多岐にわたる業務に従事していま...
{{modalTitle}}
{{modalDescription}}
{{dropdownTitle}}
- {{defaultSelectedText}} {{#each projectNames}}
- {{name}} {{/each}} {{#if newProjectText}}
-
{{newProjectText}}
{{/if}}
{{newProjectTitle}}
{{projectNameErrorText}}