高性能の心電図(ECG)シグナル・コンディショニング

2015年01月08日
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ECGは、心臓の鼓動が生成する電圧を測定します。このアプリケーションに特有のシグナル・コンディショニングの課題は、わずか0.2~2mVピークtoピークの小信号、0.05~150Hzの帯域幅、そして50/60Hzの干渉に主に起因します。アナログ・デバイセズは、設計技術者がこれらの課題を克服できるように広範なソリューションを提供しています。

このアプリケーションでの信号アクイジションの課題に対しては、計装アンプがコモンモード信号を除去できます。AD8220は、10pAの低い入 力バイアス電流、DCとACでの高いCMRR、そしてRFI 耐性を備えたJFET計装アンプです。5V単電源で動作するため、携帯用アプリケーションに最適です。AD8220は8ピンMSOPで提供しています。

ECGアプリケーションには、小さなフットプリント、消費電力が低いこと、そして極めて高いADC性能が要求されます。AD7980は、16ビットの分解能で、最大1MSPSのサンプリングが可能であり、INLは±22ppm(max)で、消費電力はわずか7mWです。10ピンLFCSPで提供しています。

AD7980のシリアル出力は、ADuM240x iCoupler®デジタル・アイソレータによって簡単にシステムから絶縁できます。チップ・スケールのマイクロトランス絶縁をベースとするiCoupler 製品には、LEDとフォトダイオードを用いたフォトカプラに通常ともなう設計上の難点がありません。一般的なフォトカプラでは、電流伝達率の不確実性、伝達関数の非直線性、温度や寿命の影響などが問題になりました。シンプルなデジタル・インターフェースや安定した性能特性を備えたiCoupler デバイスには、このような問題はありません。ADuM240xは、250Vrmsまでの動作電圧でIEC 60601-1に準拠し、16ピンSOICのワイドボディ・パッケージを採用しています。

Wireless ECG Holter Monitor