IEEE 802.11b/g用にチューニングされた2.5GHz LNAの性能曲線

2004年06月29日
myAnalogに追加

myAnalog のリソース セクション、既存のプロジェクト、または新しいプロジェクトに記事を追加します。

新規プロジェクトを作成

要約

このアプリケーションノートでは、802.11b/gの要求を満たす、2.45 GHzで動作するWLANアプリケーション用のLNAの設計について説明します。ここでは、利得、NF、入力と出力のリターンロス、および直線性を示す曲線を記載しています。

MAX2645は、SiGe (シリコンゲルマニウム)の低ノイズアンプ(LNA)で、25dBの利得ステップ、シャットダウンモード、及び調整可能なIP3を搭載しています。MAX2645 LNAは、2.4GHzの802.11bと802.11gのアプリケーション用にCMOSレシーバの感度を向上するように最適化されています。MAX2645は、高利得モードで+18.7dBの利得、1.9dBのNF、+0.5dBの入力IP3を実現しています。また低利得モードでは、-7.0dBの挿入損失と+15.3dBの入力IP3を実現しています。消費電流は低く、高利得モードでは8.9mA、低利得モードでは2.7mA、及びシャットダウンモードでは標準で0.1µAです。また、このLNAは、単一の抵抗器を用いて外部から調整可能なバイアス制御を特徴としており、消費電流を最小限に抑えながら直線性の最小要件を満たすことができます。以下に示す表1は、MAX2645の性能をまとめたものです。MAX2645を2.45GHz用に最適化する回路図を図1に示します。図2~図6は、LNAの高利得と低利得の性能対周波数を表しています。詳細については、MAX2645 SiGe LNAMAX2645評価キットのデータシートを参照してください。

表1. MAX2645 SiGe LNAの性能
Mode Supply Current (mA) Gain (dB) Noise Figure (dB) Input IP3 (dBm) Input Return Loss (dB) Output Return Loss (dB)
High-Gain 8.9 +18.7 1.9 +0.5 -8.3 -15.2
Low-Gain 2.7 -7.0 14.1 +15.3 -11.3 -8.5

(f = 2.45GHz、VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ)

図1. 2.45GHzで動作するMAX2645 SiGe LNAの回路図

図1. 2.45GHzで動作するMAX2645 SiGe LNAの回路図

MAX2645の利得対周波数 (VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図2. MAX2645の利得対周波数 (VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図3. MAX2645のNF対周波数(VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図3. MAX2645のNF対周波数(VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図4. MAX2645の入力IP3対周波数 (VCC = 3.0V、RBIAS =
20kΩ).

図4. MAX2645の入力IP3対周波数 (VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図5. MAX2645の入力リターンロス対周波数(VCC = 3.0V、RBIAS =
20kΩ).

図5. MAX2645の入力リターンロス対周波数(VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図6. MAX2645の出力リターンロス対周波数(VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).

図6. MAX2645の出力リターンロス対周波数(VCC = 3.0V、RBIAS = 20kΩ).



最新メディア 20

Subtitle
さらに詳しく
myAnalogに追加

myAnalog のリソース セクション、既存のプロジェクト、または新しいプロジェクトに記事を追加します。

新規プロジェクトを作成