IF/RF利得ブロックの最先端の性能を容易に実現する方法

2017年09月18日

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帯域幅が何にも増して貴重になっています。また、スマートフォン、タブレット端末、GPS端末、ビデオ・プレーヤなどを介した無線通信データの増加に伴い、スペクトラムがより過密になってきています。ますます複雑化する高効率の変調方式により、周波数帯(MHz）あたりの無線通信データ量（Mbit）を増やすことが可能となります。ただし、このような要求の厳しい変調方式の鍵を握るのは、忠実度の高い信号経路です。限られたスペクトルと電力量でこのようにデータレートを高めるには、消費電力を最小限に抑えながら高直線性と低ノイズを実現することが重要です。同様に、使いやすく仕様が保証された内蔵部品を使用することが、設計サイクルを短期間で円滑に進める上で重要となります。 LTC6431-15 IF/RFアンプは、これらのすべての特性を考慮して設計されています。このデバイスは、電力損失を抑えながら、高直線性と低ノイズの両方を実現します。また、比類のない使いやすさを提供し、最小の直線性仕様を保証します。 LTC6431-15は、20MHz～1700MHzの範囲で入力と出力のどちらも50Ωに内部整合された、利得15dBのアンプです。IF/RFアンプの実装に共通するすべての問題点は、デバイス自体で考慮されています。LTC6431-15は無条件で安定しており、内部アクティブ・バイアス回路が温度変動を補償し、内部電圧レギュレータが電源電圧変動に対する感度を最小限に抑えます。 LTC6431-15は使いやすいだけでなく、優れた性能を備えています。このデバイスは、OIP3が47dBm、240MHzでのノイズフィギュア（NF）が3.3dBと優れているので、多くのシグナルチェーン・アプリケーションに最適です。さらに、5V単一電源でわずか90mAの消費電流で、このように広いダイナミックレンジを実現します。 さらに一歩先を歩んでいます。LTC6431-15のAグレード・デバイスはすべてOIP3性能がテストされ、保証されています。このデバイスは、50Ωをリニアにドライブする能力を備えており、IFフィルタの挿入損失の回復や、必要に応じた利得の追加に理想的なアンプです。このアンプの直線性は、多くの14ビットおよび16ビットADCをドライブするのに十分です。また、帯域幅が広いので、CATVドライバ、700MHz～800MHzのLTEアンプ、軍用/衛星通信用アンプなどに最適です。