XOR Gate: XORゲート
XOR Gateとは
意味
XORゲートとは何か?
「XOR」は「Exclusively-OR (排他的論理和)」の省略形である。最も簡素なXORゲートは2入力のデジタル回路で、2つの入力値が異なる場合に論理値「1」を出力する。つまり、いずれかの入力が1のとき出力は論理値「1」になるが、両方同時の場合にはならない(排他的)。XORの記号および真理値表を図1に示す。入力AおよびBと出力Xを備えた2入力XORゲートのブール式は、次のようになる。
図1. デジタルXORゲートの記号と真理値表
XORゲートは何に使用されるか?
XORゲートには電子回路での多数のアプリケーションがある。簡素なデジタル加算回路に使用され、2つ(半加算器)または3つ(全加算器)のビット数値の和と桁上がりを計算する。
また、XORゲートは二進値の偶奇性(つまり、数値に含まれる1の総数が偶数か奇数か)の判定にも使用される。XOR関数の出力は、1の数が奇数なら1、1の数が偶数なら0になり、「パリティ」ビットと呼ばれる。この結果を使用して、通信リンク上で伝送されるデジタルデータブロックの簡素なエラーチェックを行うことができる。パリティビットは、元のデータブロックとともに送信される。受信側は、受信したデータに対してXOR関数を実行し、結果が受信したパリティビットと一致すれば、伝送中にデータエラー(1が0になったか、またはその逆)が発生しなかったという安心がある程度まで得られる。
XORロジックは簡素な暗号として機能するため、XORゲートは暗号回路の基本的なビルディングブロックの1つである。つまり、デジタル化されたメッセージと二進値の鍵のXORを行うと暗号化された暗号文が生成される。同じ鍵を使って暗号文のXORを行うと、元のメッセージが再現される。
アプリケーションノートで詳細を見る:
- Cryptography: A Closer Look at the Algorithms
- Simple Circuit Doubles Input Frequency
- マキシムの1-WireおよびiButton製品に用いる巡回冗長検査(CRC)の理解と用法
用語を検索(アルファベット順):