製品概要

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評価用回路EVAL-LT8641A-AZは、LT8641Aを使用した、スペクトラム拡散周波数変調付きの65V、3.5A/5Aピーク同期整流式降圧Silent Switcher®です。このデモ用ボードは、5.5V~65Vの入力で5Vの出力を提供するように設計されています。入力範囲が広いため、​オートモーティブ・バッテリや工業用電源などの様々な入力源で使用できます。LT8641Aはコンパクトな超低放射、高効率、高速同期整流モノリシック降圧スイッチング・レギュレータです。上下面の電源スイッチ、補償部品、およびその他の必要な回路がLT8641Aパッケージ内にあるため、外付け部品は最小限であり、設計がシンプルになります。特殊なSilent SwitcherアーキテクチャによってEMI放射が最小限に抑えられます。選択可能なスペクトラム拡散モードにより、EMI性能を更に改善できます。Burst Mode®での2.5μAの超低静止電流により、超軽負荷で高効率です。35nsの高速最小オン時間により、高いVINから低いVOUTへの変換を高い周波数で実行できます。

LT8641Aのスイッチング周波数は、発振器抵抗または外部クロックにより、200kHz~3MHzの範囲でプログラムすることができます。評価用ボードのデフォルト周波数は2MHzです。この評価用ボードのSYNCピンは、低リップルのBurst Mode動作用にJP1でグラウンド接続されています。JP1を「パルス・スキップ」位置に動かすと、
動作モードがパルス・スキップ動作に変更されます。JP1を「スペクトラム拡散」位置にすると、VCCがSYNCピンに印加され、低EMIスペクトラム拡散動作になります。外部クロックと同期するには、JP1をSYNCに動かし、外部クロックをSYNCタレットに接続します。ユーザ・ガイドの図1は、Burst Mode動作での12Vおよび24V入力の場合の回路の効率を示しています。

ユーザ・ガイドの図2は、ボードのEMI性能(EMIフィルタ使用時)を示しています。図2の赤色の線がCISPR25クラス5のピーク制限値です。この図は、回路が広いマージンでテストに合格することを示しています。図2に示すEMI/EMC性能を実現するには、入力EMIフィルタが必要であり、入力電圧をVEMIタレットに印加する必要があります。

LT8641Aのデータシートには、部品、動作、および用途の詳細が記載されています。このデータシートは、EVAL-LT8641A-AZ用ユーザ・ガイドと併せて参照してください。LT8641Aは、熱抵抗を低くするための露出パッドが付いた3mm × 4mmプラスチックQFNパッケージとして組み立てられています。低EMI動作と最大の熱性能を実現するためのレイアウトに関する推奨事項は、データシートの「Low EMI PCB Layout and Thermal Considerations(低EMI PCBレイアウトと熱に関する考慮事項)」セクションおよび「Peak Output Current(ピーク出力電流)」セクションに記載されています。

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