製品概要

製品概要

EVAL-LT8440-AZ評価用回路は、本質安全フィールド・デバイスの負荷電力ポートで使用されるLT8440を備えています。この回路は、Ethernet Advanced Physical Layer(Ethernet-APL)規格に従って、負荷電力ポートが消費する電力を調整および制限できます。クラスAフィールド・デバイスの本質安全Ex iaで定められている3重冗長性要件を満たすため、EVAL-LT8440-AZは3つのLT8440を直列に接続できるよう設計されていますが、これより少ない数のLT8440で動作するように構成することもできます。詳細については、「Redundancy of LT8440(LT8440の冗長性)」セクションを参照してください。

この評価用回路には、IEC60079-11やIEC60079-47など、Ethernet-APLおよび本質安全性の規格を満たすためのフィルタと保護コンポーネントも装備されています。この評価用回路では通信信号の完全性が適切に維持されるため、10BASE-T1Lデバイス間のシームレスなリンクアップが可能になります。

EVAL-LT8440-AZボードは、9V~17.5Vの入力電圧で動作するように設計されています。LT8440には、入力電圧範囲全体にわたり、Advanced Physical Layer(APL)規格に準拠したクラスA負荷電源ポートの最小保証値500mWまで、負荷と並列に電流が供給されます。負荷回路に障害が発生した場合、この評価用ボードは入力電力を650mW未満に制限します。LT8440は無負荷時でも電流をシャントし、通常動作時に少なくとも20mAの入力電流を確保します。これは、信号の完全性に関するAPL仕様で要求されています。

この回路基板の設計ファイルは、アナログ・デバイセズの設計支援サイト(製品評価用ボードおよびキット)から入手できます。

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