製品概要

製品概要

評価回路EVAL-LT8391D-AZは、LT8391Dを搭載した4スイッチ同期昇降圧LEDドライバです。VINが6V~45Vの場合に、最大1.5A、最大50Vで1列のLEDを駆動します。EVAL-LT8391D-AZは400kHzのスイッチング周波数で動作し、効率は97%超です。この製品には、最適化されたレイアウト、スペクトラム拡散周波数変調(SSFM)、入力EMIフィルタなどの低EMI機能が備わっています。SSFMは、シンプルなジャンパで有効または無効にできます。

LT8391Dは4スイッチ昇降圧コントローラであり、LT8391ファミリの新しいメンバーです(ユーザ・ガイドの表1を参照)。入力電圧範囲は4V~60Vで、出力電圧範囲は0V~60Vです。入力低電圧ロックアウト(UVLO)を採用しており、これを使用してコントローラを有効または無効にすることができます。出力側では、LEDの断線、短絡両方の状態から保護されています。

LT8391Dのスイッチング周波数は150kHz~650kHzで調整可能です。外部PWM信号を使用してPWM調光することが可能です。PWM調光と、固定周波数またはSSFMのどちらかを組み合わせて使用して実行する場合、動作中のフリッカを防止するために内部発振器が自らをPWM信号に整合させます。EVAL-LT8391D-AZでは、PWMピンは100kの抵抗を介してINTVCCにプルアップされます。したがって、外部PWM信号を使用しない場合、LEDストリングは100% ONになります。制御ピン(CTRL)の制御電圧でアナログ調光もできます。

EVAL-LT8391D-AZは、LT8391Dの5Vゲート・ドライブを補償して高効率を実現する複数のMOSFETを備えています。4スイッチ・トポロジで使用されているすべてのMOSFETは、60V定格であり、AEC-Q100認定済みです。セラミック・コンデンサは、小型で大きなリップル電流でも優れた機能を発揮するため、入出力の両方の側に使用されています。セラミック・コンデンサに加えて、入出力過渡の効果を低減するために、入力側には1個のアルミニウム電解コンデンサもあります。

LED電流向けの検出抵抗を、ハイサイド(LED+)またはローサイド(GND)に配置することもできます。ハイサイド検出抵抗により、LED–はGNDに直接接続されています。これにより、オートモーティブまたは類似のアプリケーションで、LEDストリングに対する1線式(LED+)のみで動作させ、シャーシ・グラウンドをリターン・パスとして使用することができます。LT8391Dは、ハイサイド検出抵抗を使用する場合、±4%の電流レギュレーション精度をサポートします。ローサイド検出抵抗を使用すると、最も精度の高いLED電流レギュレーションを実現できます。EVAL-LT8391D-AZは、ハイサイドとローサイド両方の検出抵抗を実装しており、ハイサイド検出抵抗をデフォルトとし、ローサイド検出抵抗をオプションにしています。

LT8391Dのデータシートには、部品、動作、および用途の詳細が記載されています。評価用回路EVAL-LT8391D-AZを使用する際は、ユーザ・ガイドと併せてLT8391Dのデータシートを参照してください。LT8391DJUFDMは、熱強化型GNDパッドが付いた28ピン・プラスチック4mm × 5mm LQFNパッケージとして組み立てられています。最大の熱性能とEMI性能を得るため、ボードを適切にレイアウトすることは不可欠です。最上層のレイアウト、内層のパターン、グラウンディングなどの詳細については、評価用キットの設計ファイルを参照してください。

この評価用ボードの優れたEMI性能については、ユーザ・ガイドの「Emission Results(EMIの結果)」セクションを参照してください。

対象となる製品