EVAL-LT7170-AZ

製品概要

評価用キットEVAL-LT7170-AZは、単相のモノリシックDC/DC同期整流式降圧レギュレータです。LT^®7170を搭載し、入力電圧範囲は2.9V（EXTVCCを使用した場合は1.5V）～16Vで、出力は最大20Aの連続負荷電流を供給できます。EMIを最小限に抑え、PCBレイアウトの感度を低減するために、LT7170にはSilent Switcher®レギュレータ構造が組み込まれています。また、デジタル・パワー・システム・マネージメント機能を内蔵しており、PMBus/I²C準拠のシリアル・インターフェイスによりプログラマビリティとテレメトリを実現します。詳細については、LT7170のデータシートを参照してください。

EVAL-LT7170-AZ評価用ボードは、1MHzに設定されたスイッチング周波数で、1.0Vを出力するように設計されています。最小オン時間が25ns（代表値）のオン時間制御式谷電流モード制御が、低出力電圧時の高スイッチング周波数動作を可能にし、優れた過渡応答を実現すると共に、全体的なソリューション・サイズを小さく抑えます。

伝導EMI性能と放射EMI性能を高めるために、EVAL-LT7170-AZにはEMIフィルタが搭載されています（図5を参照）。図5の赤色の線は、産業用途の要件に対するCISPR32の制限を示したものです。この図は、回路が広いマージンでテストに合格することを示しています。

EVAL-LT7170-AZは、デフォルト設定まで電力を供給し、シリアル・バス通信を必要とせずにNVM設定に基づいて電力を生成します。これにより、DC/DCコンバータを簡単に評価できます。この部品のパワー・システム・マネージメント機能を十分に調べるには、GUIソフトウェアLTpowerPlay^®をPCにダウンロードし、アナログ・デバイセズのI²C/SMBus/PMBusドングルDC1613Aを使用してボードに接続します。LTpowerPlayを使用すると、部品を随時再設定したり、設定をNVMに保存したり、電圧、電流、温度、および故障ステータスの遠隔測定を表示したりできます。NVMは3回までプログラムできます。