EVAL-ADPL54203-AZ

製品概要

評価用回路EVAL-ADPL54203-AZは、ADPL54203を使用した、光アイソレータ不要のマイクロパワー絶縁型フライバック・コンバータです。このデモ回路は出力が5Vで、入力電圧10V～28Vで負荷電流10mA～2.2Aの厳密なレギュレーションを維持します。出力電流能力は入力電圧と共に増加します。ADPL54203が良好な出力電圧レギュレーションを維持するために必要な最小負荷は、通常、全出力電力の0.5%未満です。EVAL-ADPL54203-AZでは、事前に負荷がかかるのを回避するために、VOUT+とVOUT–の間に、最小負荷として機能する5.6Vのツェナー・ダイオードが配置されます。パワー・スイッチがオフになった後、トランス漏れインダクタンスにより1次側で電圧スパイクが発生します。この漏れインダクタンス・スパイクをMOSFET電圧定格の60V以内で制限するためにRCスナバとTVSクランプが備わっており、リンギングを減衰し、MOSFETのドレイン電圧を安全なレベルまでクランプします。

性能概要表では、室温におけるデモ用ボードの性能をご覧いただけます。このデモ回路は、事前に設計されたトランスを使用して、様々なアプリケーションに合わせて容易に変更できます。

ADPL54203は、使いやすいモノリシック・マイクロパワー絶縁型フライバック・コンバータです。この部品は、一次側のフライバック波形から絶縁型出力電圧を直接サンプリングすることで、レギュレーション用の3次巻線や光アイソレータが不要となっています。出力電圧は、2つの外付け抵抗と3つ目のオプション温度補償抵抗によりプログラムされます。このデバイスは、ループ補償とソフトスタートを内蔵しているため、外付け部品の数が少なくて済みます。境界モード動作では、優れた負荷レギュレーションにより、小型の磁気ソリューションが実現します。低リップルBurst Mode®動作では、軽負荷状態で出力電圧リップルを最小限に抑えながら高い効率が維持されます。3.4A、60VのDMOSパワー・スイッチに加えて、すべての高電圧回路とコントロール・ロジックを熱強化型8ピンSOパッケージに内蔵しています。

ADPL54203とその動作、およびアプリケーションの詳細は、この部品のデータシートに記載されています。評価用回路EVAL-ADPL54203-AZのクイック・スタート・ガイドと併せて、ADPL54203のデータシートも参照してください。

この回路基板の設計ファイルは、アナログ・デバイセズの設計支援サイト（製品評価用ボードおよびキット）から入手できます。