DC2867A

製品概要

デモ回路2867Aは、LT8604Cを搭載した、12ピン2mm × 2mm LQFNパッケージの高効率42V、120mA同期降圧レギュレータです。このデモ用ボードは、2MHzにプログラムされたスイッチング周波数で、5.8V～42Vの入力から5Vで120mAを出力するように設計されています。入力範囲が広いため、​オートモーティブ・バッテリや工業用電源などの様々な入力源で使用できます。

LT8604Cは、コンパクトな高効率、高周波数の同期整流モノリシック降圧スイッチング・レギュレータです。ソフト・スタート・コンデンサ、補償ネットワーク、BSTおよびINTV_CCコンデンサを備え、すべてが2mm x 2mmのパッケージに格納されています。

スイッチング周波数は、発振器抵抗を使用して200kHz～2.2MHzの範囲でプログラムしたり、SYNC/MODEピンを介して外部クロックと同期したりできます。35nsの最小オン時間を持つピーク電流モード制御により、高い周波数でも高い降圧変換が可能です。

動作モードは、SYNC/MODEピンを介して、強制連続モード、Burst Mode^®（バースト・モード）動作、または拡散スペクトラム・モードに設定できます。バースト・モード動作では、LT8604Cトップ・スイッチの電流制限値は約215mAです。スイッチング周波数は、RTプログラム周波数よりも大幅に小さく、それに応じて、広い負荷範囲にわたって効率がはるかに大きくなります。

バースト・モードで低い静止電流と高い効率を実現しており、オートモーティブ用ハウスキーピング電源、工業用センサー、流量計、およびバッテリ駆動のポータブル計測機器など、非常に小さい負荷条件下で最大効率を要求するアプリケーションにとって理想的なソリューションです。

このデモ用ボード2867AにはEMIフィルタが備わっています。デモ・マニュアルの図2に、SSFMモード動作時のボードのEMI性能を示しています。図の赤い線は、CISPR25クラス5平均制限値です。この回路は、広いマージンで平均制限値を越えています。

LT8604/LT8604Cのデータシートには、部品、動作、およびアプリケーションの詳細が記載されています。データシートは、2867Aのデモ・マニュアルと併せて参照してください。テクニカル・サポートについては、アナログ・デバイセズのアプリケーション・エンジニアにお問い合わせください。