製品概要

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デモ回路2833Aは、LTC7103-1を搭載した100VモノリシックDC/DC降圧レギュレータです。このデモ・ボードは、400kHzのスイッチング周波数で、5V~100Vの入力動作から5V/2.3Aを出力するように設計されています。広い入力範囲が特長で、オートモーティブ、産業、医療機器、およびテレコム・アプリケーションに適しています。この降圧レギュレータは、ピーク効率が12VINで93.5%、48VINで88.3%、100VINで81.5%です(デモ・マニュアルの図3を参照)。

LTC7103-1は高速電流設定付きのコンパクトな高効率同期整流モノリシック降圧スイッチング・レギュレータです。電源スイッチ、補償ネットワーク、およびその他の必要な回路が、LTC7103-1パッケージ内にあるため、外付け部品は最小限であり、設計がシンプルになります。LTC7103-1は4.4V~105Vという広い動作範囲が特長です。40nsの最小オン時間と100%の最大デューティ・サイクルにより、1V~VINのあらゆる出力電圧で実用的な使用が可能になっています。スイッチング周波数は、発振器抵抗または200kHz~2MHzの範囲の外部クロックによってプログラムすることができます。その他に、高速かつ正確な出力電流設定と監視機能、超低EMI/EMC放射という特長もあります。

このデモ・ボードにはEMIフィルタが備わっています。ボード(EMIフィルタ付き)のEMI性能は、デモ・マニュアルの図2に記載されています。この図は、回路が広いマージンでCISPR 25放射妨害波テストに合格することを示しています。図2に示すEMI/EMC性能を実現するには、入力EMIフィルタが必要であり、入力電圧を+VIN_EMIタレット・ピンに印加する必要があります。

このデモ・ボードは、電流モニタや出力クロック信号を提供し、外部アプリケーション回路とのインターフェースとなります。選択可能なモード選択(JP1)が用意されており、デフォルトではバースト・モード®動作位置が選択されています。バースト・モード動作は軽負荷時の効率を向上させる一方で、パルス・スキップ・モードは軽負荷に対して固定周波数動作を可能にします。強制連続モードは、全レンジの出力負荷に対して固定周波数動作を可能にすることで、軽負荷時の出力電圧リップルを改善します。このデモ・ボードでは、JP1でSYNCモードを選択し、CLKINタレットにクロック信号を提供することで、外部クロックとのフェーズ・ロック・ループ(PLL)同期を行うことができます。

LTC7103-1のデータシートには、部品、動作、および用途の詳細が記載されています。このデータシートは、DC2833A用デモ・マニュアルと併せて参照してください。LTC7103-1は36(26)ピンQFNパッケージで組み立てられています。最大の熱性能と電気的性能を得るため、ボードを適切にレイアウトすることは不可欠です。詳細については、データシートのセクションを参照してください。

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