1-Wire®デバむスによるグロヌバル識別番号の䜜成

芁玄

むヌサネット技術の発明で、メディアアクセス制埡(MAC)゜ヌスおよび宛先アドレスが重芁になりたした。これらは、デヌタ䌝送においお開始点ず終了点を特定するのに必芁なナニヌクな識別子です。このアプリケヌションノヌトでは、むヌサネット技術に䜿甚されるようなナニヌクな識別子を䜜成し管理するために䞀般およびカスタム化された1-Wireデバむスを最倧限に生かすための方法が蚘茉されおいたす。グロヌバルにナニヌクな識別子ずしお、IEEE®芏栌を含めた様々な芏栌が説明されおいたす。ここで挙げられおいる特定の識別子はMAC-48 IDENTIFIER/EUI-48 GLOBAL identifier format、EUI-64 GLOBAL identifier format、FC-PH IEEE 48-bit identifier format、FC-PH IEEE extended identifier format、FC-PH IEEE registered name format、およびFC-PH IEEE registered extended name formatです。

はじめに

マむクロプロセッサの登堎ずシリコンチップの䟡栌䞋萜により、マむクロプロセッサベヌスのコンピュヌタの人気が急䞊昇したした。そのうち、コンピュヌタは䞊列蚈算により問題解決を迅速化するために、マルチプロセッサシステムず接続されたした。次に、リ゜ヌスを共有し、マルチプロセッシングの䞊列凊理を掻甚するために、ロヌカルネットワヌクが創出されたした。

最も普及しおいるロヌカル゚リアネットワヌク(LAN)テクノロゞはむヌサネットで、1970幎代初頭にXeroxにより開発されたした。1983幎には米囜電気電子孊䌚(IEEE)がむヌサネットテクノロゞに関する最初のIEEE暙準を発衚したした。圓暙準では、各フレヌムの転送先および転送元メディアアクセス制埡(MAC)アドレスなどフレヌム単䜍のデヌタ転送を定矩しおいたす。ネットワヌクが機胜するにはこうしたアドレスは固有である必芁があるのは明らかです。したがっお、利甚可胜な番号プヌルの䞀郚を関係者に割り圓おる、䞖界的に認知された䞭倮機関が必芁ずなりたす。

そこで、1986幎にOrganizationally Unique Identifier (組織的に䞀意な識別番号) (OUI)を登録するためのIEEE Registration Authority (登録委員䌚)が、P802 (LAN/MAN)暙準グルヌプの䞻導で蚭立されたした。OUIすなわちcompany_idずは、各皮暙準により参照される、グロヌバルに䞀意の24ビット割り圓お番号です。この番号を䜿っお、パブリックおよびプラむベヌトプロトコルを識別するプロトコル識別番号だけでなく、LANステヌションを䞀意的に識別する48ビットUniversal LAN MACアドレスを䜜成するこずができたす。たた、この番号により、ハヌドりェアベンダずI/O゜フトりェアむンタフェヌスアヌキテクチャを識別するこずができたす。関連暙準には、CSMA/CD、Token Bus、Token Ring、FDDI、およびFibre Channelなどがありたす。

OUIは、アドレスたたは識別番号の䞀郚のみを決定したす。識別番号の残ったバむトを適切に割り圓おる責務は、OUIをIEEEに登録した䌁業にありたす。この責務は䞀芋したずころ容易に芋えたすが、以䞋の難しい問題がありたす。

  1. 識別番号を䞀意にする(同䞀番号を䜜成しない)
  2. 利甚可胜な番号範囲を節玄しお䜿甚
  3. ネットワヌクむンタフェヌスコントロヌラに読み蟌たれた䞀意の番号を取埗

こうした䞀意性を実珟するには、これたで䜿われた番号をすべお把握しおいる䞭倮蚘垳システムが必芁です。IEEEでは、番号範囲の90%以䞊が補品で䜿甚されるたで、別のOUI/company_id倀を補造メヌカヌに割り圓おようずしないので、同䞀メヌカヌ補の各皮ネットワヌク補品を識別できるセクションに察しお利甚可胜な番号範囲を分配するこずをお奚めしたす。この分配によりセクション間で重耇するおそれも生たれ、識別番号を䞀意にする芁件に反したす。

こうした䞀意性を管理する堎合は、ネットワヌクコントロヌラに読み蟌たれた番号を取埗する必芁がありたす。このため、マむクロコントロヌラやPLDにある特殊チップたたは未䜿甚レゞスタのいずれかの䞍揮発性(NV)メモリにプログラミングされた固有の番号が、すべおのナニットには必芁です。぀たり、䞀般的なプログラマの堎合、チップ1個ごずに新たなデヌタパタヌンを読み蟌む必芁があるずいうこずです。プロトタむプ以降の本皌動には劥圓ではありたせん。

1990幎代初頭の1-Wireチップの登堎ず、特にカスタマむズバヌゞョンの1-Wireチップにより、珟圚マキシム・むンテグレヌテッド・プロダクツの䞀郚であるダラスセミコンダクタは瀟内シリアル番号远跡システムの蚭定ず実装を行い、これにより以䞊の問題がすべお鮮やかに解決されたした。このアプリケヌションノヌトでは、䞀意の識別番号の䜜成ず管理を行うためのUniqueWare、䞀般およびカスタマむズ1-Wireデバむスの利甚方法に぀いお説明したす。

IEEE 識別番号圢匏

次ペヌゞの䟋は、IEEEりェブサむトにある情報ず特に次のドキュメントに基づいおいたす。

  • Guidelines for Use Of 24-Bit OUI/company_id Identifiers Within 48-Bit Global Identifier (EUI-48) and 64-Bit Global Identifier (EUI-64) When Defined By New Applications (新芏アプリケヌション定矩時の48ビットグロヌバル識別番号(EUI-48)および64ビットグロヌバル識別番号(EUI-64)内の24ビットOUI/company_id識別番号䜿甚のガむドラむン) (2001幎5月31日バヌゞョン)
  • Guidelines for Use Of A 48-Bit Global Identifier (EUI-48) (48ビットグロヌバル識別番号(EUI-48)䜿甚のガむドラむン) (2001幎5月31日バヌゞョン)
  • Guidelines For 64-Bit Global Identifier (EUI-64) Registration Authority (64ビットグロヌバル識別番号(EUI-64) Registration Authorityのガむドラむン) (2001幎5月31日バヌゞョン)
  • New identifier formats based on IEEE registration (IEEE登録に基づく新芏識別番号圢匏) (2001幎1月16日バヌゞョン)
  • Tutorial: Use of the IEEE Registration Authority assigned “company_id” with the ANSI X3.230 FC-PH Fibre Channel specification and its extensions (チュヌトリアルANSI X3.230 FC-PHファむバチャネル仕様およびその拡匵によるIEEE Registration Authority割り圓おcompany_idの䜿甚) (1997幎2月24日バヌゞョン)

以䞊のドキュメント党䜓を通じお甚語には䞀貫性がありたせん。このため、䞀般的なコンテキストにおける各皮技術甚語を説明する甚語集(衚1)が䜜成されたした。各皮目的を持぀フィヌルドを区別し、共通特性を芖芚化するために、参照IEEEドキュメントの原画は描き盎され、色が加えられたした。バむトの蚈算方法などは、IEEEドキュメントで䜿われおいる方法ず同じです。このアプリケヌションノヌトで瀺される䟋はIEEE暙準に基づいおいたすが、定数デヌタバむト付きたたは定数デヌタバむトがない䞀意の(シリアル番号)フィヌルドの組み合わせを必芁ずする党アプリケヌションに関しお、この方法は有効です。

衚1. 甚語集
コンテキスト内で䜿われる甚語 コンテキスト 解説
Organizationally Unique Identifier (組織的に䞀意な識別番号) (OUI) MAC-48 IEEE Registration Authority Committee (登録委員䌚が䌁業に割り圓おた24ビットの識別番号company_idず同矩。
company_id EUI-48, EUI-64, PC-PH IEEE Registration Authority Committee (登録委員䌚)が䌁業に割り圓おた24ビットの識別番号。OUIず同矩。
24ビット拡匵識別番号 MAC-48 OUIを持぀䌁業が割り圓お、管理する24ビットの䞀意の番号。
24ビット拡匵識別番号 EUI-48 company_idを持぀䌁業が割り圓お、管理する24ビットの䞀意の番号。
40ビット拡匵識別番号 EUI-64 company_idを持぀䌁業が割り圓お、管理する40ビットの䞀意の番号。
MAC-48識別番号(図1) MAC-48 LAN甚の48ビットMAC (ネットワヌクアドレス)。この倀の最䞊䜍の24ビットはOUI倀。最䞋䜍の24ビットは拡匵識別番号。
EUI-48グロヌバル識別番号(図1) EUI-48 ハヌドりェアむンスタンスではなく、デザむンむンスタンスを識別するために䜿われる48ビット識別番号。この倀の最䞊䜍の24ビットはcompany_id倀。最䞋䜍の24ビットは拡匵識別番号。
EUI-64グロヌバル識別番号(図2) EUI-64 アプリケヌションに関わらず、補品の各ハヌドりェアむンスタンスを識別するために䜿われる64ビット識別番号。この倀の最䞊䜍の24ビットはcompany_id倀。最䞋䜍の40ビットは拡匵識別番号。
カプセル化されたMAC-48倀 EUI-64 EUI-64グロヌバル識別番号ずしお転送するためにEUI-64識別番号ずしお停装したMAC-48識別番号。40ビット拡匵識別番号の䞊䜍16ビットをFFFFhに蚭定。
カプセル化されたEUI-48倀 EUI-64 EUI-64グロヌバル識別番号ずしお転送するためにEUI-64識別番号ずしお停装したEUI-48グロヌバル識別番号。40ビット拡匵識別番号の䞊䜍16ビットをFFFEhに蚭定。
グロヌバル名 FC-PH IEEE company_idに基づく64ビットたたは128ビットの識別番号。
NAA倀 FC-PH グロヌバル名の䞊䜍4ビット。これらのビットはFC-PH圢匏名、すなわち以降の60ビットの構成ず次の64ビットフィヌルドの存圚の可胜性を瀺す。
ULAバむト FC-PH MAC-48アドレスず等しいナニバヌサルLAN MACアドレス。ULAの02バむトはcompany_id/OUIに盞圓。ULAの35バむトは拡匵識別番号に盞圓。
12ビットのベンダ指定フィヌルド FC-PH ノヌドぞの各ポヌトを識別するULAバむトの拡匵。
36ビットのベンダ指定識別番号 FC-PH ノヌド、N_Port、F_Port、ファブリック、その他のオブゞェクトを䞀意に瀺す識別番号。
64ビットのベンダ指定識別番号拡匵 FC-PH ファむバチャネル関連オブゞェクトを識別する、ノヌド生成のサブ識別番号。
IEEE48ビット識別番号圢匏(図3) FC-PH 64ビットFC-PHグロヌバ名ずしお停装したEUI-48グロヌバル識別番号。000hが埌続するNAA倀1hはEUI-48識別番号に先行。
IEEE拡匵識別番号圢匏(図4) FC-PH ULA 6バむトおよび12ビットベンダ指定フィヌルドに基づく64ビットFC-PHグロヌバル名。ベンダ指定フィヌルドが埌続するNAA倀2hはULA 05バむトに先行。
IEEE登録名圢匏(図5) FC-PH 64ビットFC-PHグロヌバル名。NAA倀5hには、company_idおよび36ビットベンダ指定フィヌルドが埌に続く。
IEEE登録拡匵名圢匏(図6) FC-PH 128ビットFC-PHグロヌバル名。NAA倀6hには、company_id、36ビットベンダ指定フィヌルド、および64ビットベンダ指定識別番号拡匵が埌に続く。

MAC-48 (図1)は、IEEE暙準化識別番号の䞭で最も初期の番号です。この番号は、3バむトのOUIず、任意のOUIに察しお䞀意である必芁がある3バむトの拡匵識別番号から構成されおいたす。EUI-48識別番号は、MAC-48ず実際面では同じです。ただし、EUI-48では、䌁業を識別する3バむトのフィヌルドは、company_idず呌ばれおいたす。OUIおよびcompany_idの実効倀は同じです。たた、そのシヌケンスは、ISO/IEC定矩のメモリマップ識別番号のメモリアドレス指定順序ず同じです。識別番号の最䞊䜍バむトは、䞋䜍アドレスに栌玍されたす。

図1. MAC-48識別番号/EUI-48グロヌバル識別番号圢匏

図1. MAC-48識別番号/EUI-48グロヌバル識別番号圢匏

EUI-48の数倀は倧きいですが、無限ではありたせん。このため、EUI-64が䜜成されたした。図2で瀺すように、拡匵識別番号は40ビットに拡匵され、範囲を65536倍の16777000 (24ビットに盞圓)から拡匵しおいたす。バむトのアドレス可胜なメディアでは、そのシヌケンスは各バむトの盞察アドレスず同じです。識別番号の最䞊䜍バむトは、䞋䜍アドレスに栌玍されたす。

図2. EUI-64グロヌバル識別番号圢匏

図2. EUI-64グロヌバル識別番号圢匏

48ビット識別番号から単䞀圢匏のOUI/company_idベヌスのグロヌバルに䞀意の64ビット識別番号ぞの移行を可胜にするために、補造メヌカヌの拡匵識別番号の最初の4桁はFFFFhたたはFFFEhであっおはいけないず、IEEEは芏定しおいたす。こうした予玄コヌドを䜿っお、MAC-48ずEUI-48の識別番号をEUI-64の識別番号ずしおカプセル化しお、転送するこずができたす。コヌドFFFFhはMAC-48識別番号を衚し、カプセル化されたEUI-48識別番号はFFFEhにより識別されたす。

ファむバチャネルの登堎ずずもに、4぀の远加64ビット識別番号圢匏がANSI X3.230-1994およびANSI X3T11ドキュメントで定矩されたした。FC-PH識別番号圢匏では、シヌケンスが明確に定矩されおいたせん。たた、この圢匏ではビットやバむトの有意性も指定せず、代わりにビット番号を指定しおいたす。以䞋のファむバチャネル圢匏図で、ビット0は最䞋䜍ビットず同じで、ビット63は最䞊䜍ビットず同じです。

FC-PH IEEE 48ビット識別番号圢匏は、図3で瀺すようにMAC-48識別番号の前にコヌド1000hを眮いお、導き出すこずができたす。1000hから始たるcompany_idがEUI-64圢匏で䜿甚されない限り、これは可胜です。そうでない堎合は、FC-PH IEEE 48ビット識別番号ずEUI-64識別番号を識別するこずができたせん。company_idおよび拡匵識別番号の代わりに、甚語ULAバむトを䜿甚したす。これは実際面ではあたり倉わりがありたせん。

図3. FC-PH IEEE 48ビット識別番号圢匏

図3. FC-PH IEEE 48ビット識別番号圢匏

FC-PH IEEE拡匵識別番号圢匏(図4)は、FC-PH IEEE 48ビット識別番号ず酷䌌しおいたす。コヌド1000hではなく、こうした識別番号は2から始たり、3桁のVSID (ベンダ指定識別番号)フィヌルドが埌に続きたす。2から始たる䌁業IDが割り圓おられおいないので、混乱は生じたせん。実際面では、EUI-64識別番号圢匏より4ビット少ない36ビット党䜓をナヌザ制埡するVSIDを拡匵識別番号の拡匵ず芋なすこずができたす。

図4. FC-PH IEEE 拡匵識別番号圢匏

図4. FC-PH IEEE 拡匵識別番号圢匏

FC-PH IEEE登録名圢匏(図5)の堎合、VSID12ビットは隣接する36ビットのベンダ指定識別番号の䞀郚です。その結果、䌁業IDは12ビット䞊に移動したす。こうした識別番号は5から始たりたす。5から始たる䌁業IDが割り圓おられおいないので、これによりEUI-64識別番号ずの混同が回避されたす。これたで説明した党識別番号ずは察照的に、この圢匏の堎合、定数セクションず垞時倉化するベンダ指定フィヌルドや拡匵識別番号ずの境界は、バむトの真ん䞭にありたす。

図5. FC-PH IEEE登録名圢匏

図5. FC-PH IEEE登録名圢匏

FC-PH IEEE登録拡匵名圢匏の党長は、128ビットです。先頭の数字6以倖は、最初の64ビット(図6)は、FCPHIEEE登録名ず同じ圢匏に準拠したす。6から始たる䌁業IDは割り圓おられおいないので、FC-PH IEEE登録名をEUI-64識別番号ず混同するおそれはありたせん。64ビット(図瀺なし)の第2ブロックは、ベンダ指定識別番号拡匵ず呌ばれおいたす。第2ブロック内のデヌタのフォヌマッティングに関する芏定はありたせん。

図6. FC-PH IEEE登録拡匵名圢匏(第䞀ブロック)

図6. FC-PH IEEE登録拡匵名圢匏(第䞀ブロック)

半導䜓内におけるIEEE 識別番号の䜜成

図16 で瀺すように、すべおの識別番号は、以䞋の最倧3぀のセクションから構成されおいたす。

  • IEEEが割り圓おた24ビットcompany_id
  • IEEEが登録し、䌁業によっお維持される24、36、40、たたは100可倉(䞀意)ビットのスペヌス
  • 識別番号タむプに応じた、4たたは16䞍倉ビットの远加フィヌルド

識別番号を䜜成するために、䞍倉ビットをcompany_idず結合しお、識別番号の䞍倉セクションを圢成するこずができたす。

1-Wireデバむスにより識別番号を実装する方法が以䞋のように基本的に2぀ありたす。

  1. 䞀般1-WireデバむスのROM登録番号のシリアル番号フィヌルドの最䞋䜍24ビットを取埗し、ファヌムりェアを䜿っおIEEE company_idを付加し、圢匏に応じお識別番号を党郚満たすために残りのビットを付加する。1぀だけのデバむスタむプ(すなわち、同䞀ファミリコヌド)を䜿甚するこずに泚意する。そうでない堎合は、各デバむスタむプのシリアル番号がれロから始たり、増加するので、IEEE識別番号を耇補するおそれがある。したがっお、䟋えば、ファミリコヌドが考慮されないず、DS2401ずDS2502がずもに同じシリアル番号を持぀堎合もある。
  2. カスタマヌ固有の1-WireデバむスのROM登録番号からMAC-48/EUI-48識別番号党䜓を取り出す。

以䞊の方法には、衚2で芁玄されおいるようにそれぞれ長所ず短所がありたす。

衚2. 実装方法の比范
方匏 長所 短所
䞀般郚品
  • 64ビットROM登録番号付きの1-Wireチップず連携
  • カスタマむズ郚品より䜎コスト
  • 短いリヌドタむム
  • 最䜎発泚サむズ1郚品たたは1リヌル
  • シリアル番号フィヌルドの制埡䞍可
  • 識別番号党䜓を生成するのにファヌムりェアで特殊な䜜業が必芁
  • ROMシリアル番号フィヌルドの䞋䜍24ビットが䞀意でないので、識別番号を耇補するおそれあり
カスタムROM郚品
  • MAC-48/EUI-48識別番号を盎接実装
  • セットアップが容易—甚玙に蚘入するだけ
  • リヌドタむムが長い(12週)
  • MAC-48/EUI-48以倖の圢匏を生成するファヌムりェアが必芁>/li>
  • セットアップ料金の償华に倧量生産が必芁
  • 倧きい最䜎発泚サむズ量はデバむスタむプによる

ネットワヌク機胜付きの1-Wireデバむスはすべお、䞀意の64ビットROM登録番号を備えおいたす。その登録番号は8ビットファミリコヌドから始たり、48ビットバむナリシリアル番号フィヌルドが埌に続きたす。残りの8ビットは、先頭の56ビットの巡回冗長怜査(CRC)です。登録番号の読み取り時に、以䞋のシヌケンスでバむトが取埗されたす。ファミリコヌド、先頭(最䞋䜍)のシリアル番号のバむト、2番目のシリアル番号のバむト、 、6番目(最䞊䜍)のシリアル番号のバむト、CRCのバむト。各バむトの最䞋䜍のビットは、最初に送信されたす。

バむナリ蚈算で、24ビットで衚される最倧の数は10進法の16777215です。任意のファミリコヌドに16777215以䞋の数が䜿われおいる限り、シリアル番号フィヌルドの䞋䜍24ビットは䞀意です。この条件でこうした郚品を確実に䜿っお、図7で瀺すようにIEEE識別番号の可倉セクションのコンテンツを提䟛するこずができたす。

図7. 䞀般郚品の識別番号の䜜成

図7. 䞀般郚品の識別番号の䜜成

登録拡匵名圢匏(図瀺なし)の第2 ブロックの64ビットは、゜フトりェアの制埡のもずで生成されたす。

これはシリアル番号フィヌルドの最䞋䜍24ビットを取埗し、ファヌムりェアにより欠萜しおいるものを付加するように機胜したす。䞀芋するず非垞にシンプルですが、EUI-64識別番号やVSIDフィヌルドの拡匵識別番号の別途16ビット、たたはFC-PH識別番号圢匏のベンダ指定識別番号の別途12ビットを掻甚する際に、コストず関連経費が発生するこずもありたす。堎合によっおはPLDやマむクロコントロヌラが別個にプログラミングされ、任意のコヌドバリ゚ヌションで別途ビットを埋める必芁がありたす。テクノロゞによっおは、これは論理的なタスクであり、ROMコヌドマスクのコストを䌎う堎合がありたす。

容易に識別番号を䜜成するこずができるチップは、DS2401シリコンシリアル番号です。ただし、このチップの登堎以来、1600䞇個以䞊の郚品が補䜜されおいたす。したがっお、48ビットシリアル番号フィヌルドの䞋䜍24ビットはもはや䞀意ではないので、IEEE識別番号を耇補するおそれが生じたす。他の遞択肢ずしお、もっず補造スピヌドが遅い䞀般デバむスを遞択し、取り組むこずを怜蚎するこずもできたす。ただし、珟圚補造スピヌドが遅いデバむスがい぀か生産量1600䞇個を突砎し、24ビット倀を耇補する胜力も持぀可胜性もありたす。

図8. カスタムROMおよび䞀般郚品

図8. カスタムROMおよび䞀般郚品

カスタムROM郚品では、48ビットのシリアル番号フィヌルドは、カスタムID、ナヌザ定矩サブフィヌルド、およびシリアル番号フィヌルドずいう3぀のセクションに分けられたす(図8)。カスタムIDの長さは、必ず12ビットです。登録時にマキシムが割り圓おたこのフィヌルドは、圓郚品のカスタマヌを䞀意的に識別したす。ナヌザ定矩サブフィヌルドの長さは、8ビット(オプションA)、12ビット(オプションB)、たたは16ビット(オプションC)のいずれかです。䞀般郚品ずカスタムROM郚品を識別するために、カスタムROM郚品のファミリコヌドの最䞊䜍ビットが1に蚭定されたす。

カスタムIDずサブフィヌルドが結合し、IEEE company_idを圢成しおいる堎合は、オプションBの配眮はMAC-48/EUI-48識別番号の圢匏に䌌おいたす。オプションCでは、シリアル番号フィヌルドからナヌザ定矩サブフィヌルドたで4ビットを移動させたす。これにより、1670䞇のMAC-48/EUI-48識別番号の範囲を玄100䞇ず぀の16ブロックに分割するこずができたす。

カスタムROMチップから盎接読み取られるMAC-48/EUI-48識別番号から始たり、図9で瀺すようにIEEE識別番号をさらに生成するこずができたす。䞀般郚品アプロヌチずの倧きな違いは、チップが(ほが適切な) company_idを事前に提䟛しおいるこずです。远加的な12たたは16ビットの圢匏を利甚する䜜業は、䞀般郚品ず同じです。䞀般郚品ず比范したカスタムROM郚品の䞻な長所ずは、シリアル番号フィヌルドを制埡できるこずにありたす。このフィヌルドはカスタムID、サブフィヌルド、およびファミリコヌドの任意の組み合わせに察しお䞀意であるず保蚌されおいたす。

図9. カスタムROM 郚品の識別番号の䜜成

図9. カスタムROM 郚品の識別番号の䜜成

登録拡匵名圢匏(図瀺なし)の第2ブロックの64ビットは、゜フトりェアの制埡のもずで生成されたす。

カスタムROMセットアップおよび発泚甚ガむドラむン

カスタム郚品をセットアップするには、Custom ROM Registration Form (カスタムROM登録甚玙)に蚘入する必芁がありたす。この甚玙をマキシムカスタマヌサヌビス(米囜) (Tel1-972-371-6824 Fax1-800-992-1884) に発泚するこずができたす(英語によるサヌビスのみ)。甚玙のアドレス欄に蚘入し、デバむスずパッケヌゞタむプを遞択し、テヌプずリヌルが必芁かどうかを指定したす。ROMオプションBのナヌザ定矩サブフィヌルドにあるIEEE company_idの最䞋䜍3桁を蚘入したす。特定のマキシムカスタムIDを請求しおいるこずを瀺すために、Maxim Use Only (マキシムの䜿甚のみ)ブロックのCIDフィヌルドにある自分のcompany_idの最䞊䜍3桁を蚘入したす。次に、甚玙に瀺されたファックス番号か電子メヌルアドレスを甚いおこのドキュメントをマキシムに送付したす。

マキシムカスタムIDは、000から始たり、16進法で増加する番号順で通垞割り圓おられおいたす。IEEE登録デヌタベヌスによるず、党company_idのうち95%以䞊が、DS2401により取埗枈みの䞀連のカスタムIDである000040から始たっおいたす。この問題を解決するには、登録甚玙の蚘入時に1xxFxxから始たるマキシムカスタムIDを指定しお、company_idず䞀臎しないビットをファヌムりェアを通じお倉曎したす。ほずんどの堎合、カスタムIDのその他の2桁はIEEE company_idのそれぞれの桁に䞀臎し、サブフィヌルド内のデヌタは垞に䞀臎したす。

マキシムカスタムIDに関しお合意に達するず、少なくずも最䜎発泚量の発泚曞ずセットアップ料金の支払額をマキシムカスタマヌサヌビスに送付したす。これにより、カスタム郚品が迅速に登録されたす。登録が完了するず、今埌の発泚甚の固有の郚品番号が提䟛されたす。カスタムROM郚品に぀いおは、解玄ず返品ができたせん。

IEEEのcompany_id保護方針のため、各事業郚門ずの番号プヌルの共有や、各補品倉曎を通知するなど、1670侇 の番号範囲をサブセクションに分割する必芁がある堎合もありたす。こうした分割を実珟するために、ROMオプションCを請求するこずをお奚めしたす。ナヌザ定矩サブフィヌルド内のIEEE company_idの最䞋䜍3桁の䜍眮は、オプションBず同じです。サブフィヌルドの䞋䜍(右端) 4ビットで範囲を指定したす。これにより、それぞれ玄100䞇個の最倧16の郚品範囲が可胜です。圓初のセットアップ料金には1぀の範囲が含たれおいたす。範囲が远加されるず、远加料金がかかる堎合がありたす。すべおの範囲は、自らの郚品番号を確保しおいたす。範囲が異なる郚品は別個にレッテルを貌る必芁があり、それにより電子的な読み取りがなくおも郚品の範囲を識別するこずができたす。

1-Wire デバむスずのむンタフェヌス

1-Wireデバむスは基本リファレンスのほかに単䞀のデヌタラむンのみを芁求するので、むンタフェヌスするのが極めお容易です。ほずんどの1-WireデバむスはVCCピンも装備せず、デヌタラむンから動䜜゚ネルギを入手したす。図10では、8051準拠マむクロコントロヌラのオヌプンドレヌンポヌト0などの双方向ポヌトに適合するシンプルな1-Wireむンタフェヌスを玹介しおいたす。1-Wireデバむスを読み取るためのプロトコルは、゜フトりェア制埡のもずで生成されたす。゜フトりェア䟋を含む1-Wireむンタフェヌスの詳现な説明は、アプリケヌションノヌト74 Reading and Writing 1-Wire® Devices Through Serial Interfacesにありたす。アプリケヌション回路のパワヌダりン時にも倖郚リヌダにより1-Wireデバむスを読み取り可胜なデュアル読み取りモヌドむンタフェヌスに぀いおは、アプリケヌションノヌト178 1-Wire補品によるプリント回路基板の識別を参照しおください。

図10. 最小限の1-Wireむンタフェヌス

図10. 最小限の1-Wireむンタフェヌス

アプリケヌション䟋

アプリケヌションノヌト178 「1-Wire補品によるプリント回路基板の識別」で電子ネヌムプレヌトに取り䞊げられたMxTNI™基板は、DS2502-E48チップ内に保存されたむヌサネットアドレスを実際備えおいたす。図11は特定MxTNI基板から読み取られたデヌタを瀺したす。このデヌタパタヌンは、識別番号00001129で登録されおいたす。拡匵識別子は0093B8です。ダラスセミコンダクタのIEEE company_idは006035でIEEE登録デヌタベヌスで怜蚌するこずができたす。むヌサネットアドレスは1メモリペヌゞしか消費しないので、残りの3メモリペヌゞは回路基板識別に远加コストなしで利甚するこずができたした。

図11. DS2502-E48 Ethernet Address

図11. DS2502-E48 Ethernet Address

リファレンス


  • http://www.cisco.com/en/US/docs/internetworking/technology/handbook/ito_doc.html
    このリンクは、各皮ネットワヌクずプロトコルに関する極めお専門的なドキュメントに぀ながっおいたす。ドキュメントの倧郚分は、ネットワヌキング専門家向けの総合的なリファレンスであるInternetworking Technologies Handbook (むンタヌネットテクノロゞハンドブック) (ISBN 1-58705-001-3)の抄録です。倚数の図が欠萜しおいるので、りェブ䞊のファむルは圓曞籍の代替品ではありたせん。

参考資料

  • http://www.cisco.com/en/US/docs/internetworking/technology/handbook/ito_doc.html This link leads to very professional documents on various types of networks and protocols. Most of the documents are excerpts of the Internetworking Technologies Handbook, ISBN 1-58705-001-3, a comprehensive reference for networking professionals. The files on the web are not a substitute for the book, since many graphics are missing.