ADG790

ADG790は、4個のSPDTスイッチと2個の4:1マルチプレクサで構成されたシングルチップのCMOSスイッチング・ソリューションです。デバイスの内部アーキテクチャは、2個のスイッチング部、1個の広帯域幅部、1個の低歪み部で構成されています。

広帯域幅部には、低いオン抵抗で、優れたオン抵抗の平坦性とチャンネル間マッチングを備えた3個のSPDTスイッチが内蔵されています。広帯域幅でこのような特性を備えているため、この3個のSPDTスイッチ構成はフルスピード（12Mbps）およびハイスピード（480Mbps）のUSB信号や高解像度ビデオ信号などの高周波数信号に最適です。

低歪み部には、きわめて低いオン抵抗と優れたオン抵抗の平坦性を備えた1個のSPDTスイッチと2個の4:1マルチプレクサが内蔵されています。これらのスイッチは低歪みのオーディオ・アプリケーションや低解像度のビデオ（CVBSおよびS-Video）アプリケーションなど、さまざまなアプリケーションに最適です。

すべてのスイッチはオン時に両方向に等しく導通し、オフ時には信号を電源レールまでブロックします。4線式のパラレル・インターフェースを介してデバイスの動作を制御するため、どちらの部からもスイッチを同時に制御できます。このため、設計が簡素化し、1個のポート・コネクタを複数の信号で共用する携帯型機器向けに費用効果の高いシングルチップ・スイッチング・ソリューションになります。シャットダウン（S/D）ピンにより、4個のSPDTスイッチをすべてディスエーブルにし、4:1マルチプレクサをそれぞれS5BとS6Bの位置に強制設定できます。

ADG790は、合計面積が7.5mm 2 （3mm×2.5mm）のコンパクトな30ボールWLCSP（6×5のボール・アレイ）パッケージで提供しています。このような小型のパッケージと低い消費電力により、ADG790は携帯型機器に最適なソリューションです。

アプリケーション