AD717x Family

広範囲なアプリケーション向け

AD717xファミリーは、高精度で低ノイズのシングル・チャンネル・アプリケーション(ライフサイエンス分野の計測))や高速のマルチプレクス・アプリケーション (ファクトリー・オートメーション用のPLC入力モジュール) に使用できる、全機能を搭載したシグマ・デルタA/Dコンバータ(ADC)ソリューションです。シグマ・デルタADCは主としてDCに近い信号の計測を対象としていますが、約10kHzまでの入力帯域幅にも優れた性能を発揮します。

AD717x 概要

VIDEO-EVAL+:ハードウェアを使用しないADCの性能と機能評価

AD7175-2 EVAL+ソフトウェア-評価用ハードウェアの有無に関わらず、設定、解析およびADC選択に使用できるシングルソフトウェア・プラットフォーム。

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新ツール – Virtual Eval Tool - BETA

性能特性の重要な部分を迅速にシミュレーションすることで、ADCとDACを評価します。ツールの製品検索フィールドにAD717と入力して、ファミリーを呼び出します。

ツールを使う

関連製品

特長と利点

高速で柔軟な出力レート:5SPS~250kSPS

50kSPS/チャンネル(20μセトリング)のチャンネル・スキャン・データレート

性能仕様

  • 17.2ノイズフリー・ビット@250kSPS
  • 20ノイズフリー・ビット@2.5kSPS
  • 24ノイズフレー・ビット@20SPS
  • INL=FSRの±1ppm 

50msセトリングで50Hzおよび60Hzの85dB除去

  • 2つの完全差動チャンネルまたは4つのシングルエンド・チャンネル
  • クロスポイント・マルチプレクサ

ユーザ設定可能な入力チャンネル

オンチップ2.5Vリファレンス (±2 ppm/℃ ドリフト)

真のレールtoレール・アナログとリファレンス入力バッファ

その他の関連資料

AD717xの性能

X+
AD717xファミリーは、さまざまな性能(ノイズと変換速度)を選択することができます。チャンネル数も選択できる柔軟性と機能性を備えることで、AD717xファミリーは次世代の高精度、高密度な設計のための理想的なプラットフォームとなります。

コアADC

X+
AD7175xコアADCは、速度とノイズの両面で画期的な性能を実現します。250kSPSの最大出力データレートを達成し(すなわち、20us¦マルチプレクス・チャンネル当たり50kSPS)、一方サブ1kHz出力データレートでノイズなしに24ビット以上を供給します (AD7177-2 ADCでは32ビット)。これらの性能指標は電力効率の高い方法で実現していますが、必要であればピン互換やソフトウェア互換の他のファミリー・メンバーに切り替えてさらに低出力を実現できます。

統合化アナログ・ブロック

X+
AD717xファミリーの高度に統合化されたシグナル・チェーンは、システム設計者の課題を軽減し、設計を大幅に簡略化します。真のレールtoレール・アナログ入力バッファが集積されているため、時間がかかり面倒な外部コンポーネントの選択と評価は必要ありません。AD717xレールtoレール・バッファはどのようなアプリケーションであっても入力レンジを最大化し、ADCは直線性や精度を落とさずにレール両端の範囲全体を測定できます。入力段とフルADC経路の両方がチョップされているため、測定経路の1/fノイズは減少しDCやDCに近い信号の測定感度が向上します。

統合化デジタル・ブロック

X+
統合化されたデジタル・ブロックにより、特定の測定ニーズに合わせてプラットフォームを容易に再設計できます。高度な設定が可能なデジタル・フィルターにより、セトリング・タイム、帯域や特定の干渉除去を調整できます。インテリジェントでチャンネルごとに設定可能なシーケンサと組み合わせたクロスポイント・マルチプレクサは、チャンネルごとにADCを配置して利用しているような感覚を生じさせます。AD717xファミリーに集積された高度の機能性はチップやシステムの診断を容易にし、一方で、ADC717xファミリーのいずれかのメンバーを使用することで、CRCエラー検知を含む改善された頑強なSPIポートによりADCとuC/DSP/CPU間の信頼性と忠実性が向上します。

拡張ツールセットと付属品

X+
AD717xファミリーを用いる設計には、拡張ツールセットと付属品が役に立ちます。Eval+は当社の次世代カスタマ評価用ソフトウェアです。一括でダウンロードでき、実装された機能モデルでバーチャル評価をしてから、フル装備のカスタマ評価用ボードによるシリコン評価に移ることができます。すべての汎用ソフトウェアにはフル装備のカスタマ評価用ボードが付属しており、アンプやリファレンスやフルパワー・ソリューションなどのアナログ・プロトタイピング用の調整済みオプションもあります。SDP-Bコントローラー・ボードを用いた評価や、ご利用のデジタル・ホスト・モジュールに接続するスタンドアローン動作、あるいはマイクロコントローラーやDSPやPMODコネクター・コントローラー用の最新の評価キットなどに対応する多様なコネクティビティー・オプションが用意されています。

アプリケーションに特化した可用性のあるCFTLにより、システム・レベルの開発に直ちに着手してリスクを減らし、試作を安価に仕上げることができます。

OSイグザンプルなしのCコード・ドライバーは、当社のデバイス・データシートからファームウェア・コンフィグレーション、コントロールやデータ読出しへの変換を容易にします。