AD9744 - FAQ

コンバータのアナログ部とデジタル部の分離

Q:  回路のアナログ部とデジタル部分離したいと考えています。 アナログ用とデジタル用で全く別の電源を用意し、コンバータのREF+、REF–、 AINはアナログ電源に、VDD/GND/通信インターフェースはデジタル電源に、というような配線をしても問題ないでしょうか。

A:  VDDはアナログ電源とすることをお勧めいたします。またREF+/REF–/AINにはGND – 0.3V ≤ (REF+, REF–, AIN) ≤ VDD+0.3Vの制限がありますので、別電源とした場合、この制限を越える状態が発生しないように注意してください。

DACコードの求め方(AD9744)

Q:   デジタル入力フォーマットが2の補数の場合、データシート「DAC関数」の項で式(1)、(2)で示されるIOUTA、IOUTBを求めるDACコードはどのように考えたらいいでしょうか。

A:   2の補数では、DACコード=-8192~0~8191としてMSBビットを反転させて考えてください。数式は以下のようになります。

IOUTA=(8192+DACコード)/16383×IOUTFS (1)
IOUTB=(8191-DACコード)/16383×IOUTFS (2)


DACコードには以下の表の2の補数の値(10進数表示)を入れてください。

10進数表示
 MinCenterMax
ストレートバイナリ 0 8192 16383
2の補数-8192 0 8191
バイナリ表示
             
 MinCenterMax
ストレートバイナリ000……000100……000 111……111
2の補数100……000000……000011……111
             

13ビットの分解能になりえるか?(AD9744)

Q:   2の補数入力の場合MSBが符号ビットのため分解能は13ビットとなるでしょうか?

A:   MSBが符号ビットでも表現できるデータ数が214個=16384個で変わらないので分解能は14ビットでかわりません。